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戦争のない世を願う両兵衛。まさか最終回寸前でこの近いをあっさりひっくりかえすとは

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【軍師官兵衛感想マンガ】第17回「見捨てられた城」見捨てられた官兵衛を早くも熱望中

更新日:

こんにちは、武者震之助です。

今回は「見捨てられた城」。タイトルからわかるように、哀しい別れがいくつもある回でした。

まずはタイトルにある城その一、上月城。絶体絶命になった上月城の救援に奔走する官兵衛と秀吉ですが、信長はその策を一蹴してしまいます。やむなく城を明け渡した尼子勢は、毛利勢の謀略によって滅ぼされてしまいます。

重要なキャラたちが次々に退場

もうひとつの見捨てられる城は、毛利方についた義兄・櫛橋左京進の志方城。こちらは宇喜多勢の動きに不審を感じた毛利勢が退いたことによって孤立し、左京進は切腹に追い込まれます。

重要人物の死といえば、頼りない夫・小寺政職を支えてきた賢夫人・お紺も闘病の末亡くなりました。

うーん……さて困りました。

こんなに劇的に重要人物が亡くなり、前半のターニングポイントになりえる回なのになぜか低調であったような気がします。

肝心の主役である官兵衛が今週何をしていたかなのですが、上月城を見捨てるべきでないという主張は変わりません。そこでさんざん軍議で怒鳴り、城にまで乗り込んでいって鹿介と語り合います。そしてここで、大河の宿命ともいえる現象ですが、たいして親しくなさそうな関係の二人でも、片方が主役だと仲良しになってしまう現象が発動します。具体的に書くと鹿介は尼子再興よりも官兵衛が大事なように見えてしまうのですが、ちょっとそれはどうなのでしょうか。

出たばかりで消えた山中鹿之助(絵・霜月けい)

出たばかりで消えた山中鹿之助(絵・霜月けい)

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NHKのファミリー路線に…

尼子主従はまだよいとして、問題は後半の見捨てられた城・櫛橋左京進がさらに問題です。
先週、光の見せ場として兄と妹の対話があったにも関わらず、さらにはこれまでさんざん確執が描かれていたにも関わらず、死に様があっさり流されすぎです。

なにせ切腹した次の瞬間には、左京進の遺児たちが又兵衛、力の子らと和気藹々と食事ですから。あれだけ官兵衛の憎み続けた父親の子なら、あっさりなつかないとかいろいろありそうですが、あっという間に団らんとなります。官兵衛と光も特に動揺を見せません。

これではあまりにも、義兄上が気の毒すぎます。

思えば左京進の扱いが悪いのは今に始まったことではなく、ずっと噛ませ犬扱いでした。序盤に播磨の描写をしっかりとしていなかった弊害が、左京進に出てきている気がします。信長や秀吉を描くよりも、もっとすべきことがあったはずです。

左京進は描写によっては最初の高い壁にもなりえたし、心が通じ合いながら主君のせいで引き裂かれる義兄弟の悲劇として描くこともできたでしょう。少ない時間の中で、無理矢理官兵衛との因縁を強調したため、こんなトホホな退場になってしまったと言えそうです。

これと同じことがお紺にも言えていまして、公式設定では小寺政職を支えていたキーパーソンらしいのですが、最期までそんな感じがあまりありませんでした。確かに夫に助言する場面もありましたが、彼女がいても政職はあんなにグダグダだったわけです。

周囲の台詞のみでいかにお紺が大事であったかを強調していてもあまりそうは思えません。とってつけたように最期の床で「官兵衛を頼れ」と言い残すのも、本作における官兵衛がここまで知性派に見えないこともあってか、唐突なのです。鹿介にせよお紺にせよ、死を目の前にして官兵衛以外に気になることもあったでしょうに……。

戦争のない世を願う両兵衛はなにを思う(霜月けい・絵)

戦争のない世を願う両兵衛はなにを思う(霜月けい・絵)

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脚本ぴしっとせんかい!!! あーすっきりした

こうした重要人物の退場を盛り上げられないのは、根本的に何か原因があるはずですので、脚本演出をぴりっと引き締めて欲しいところです。

そしてもうひとつ、官兵衛は毎週恒例のように「これも戦のない世を作るため!」と偽善的なフレーズを繰り返すよりも、織田についたことを悩むとか、信長の残虐さに思いを馳せるとか、して欲しいと思います。あ、今週は悩んでいましたっけ。でも結局「戦のない世を!」と開き直っていたんでしたね。

そんなこんなで、きついことを書くのもつらいのですが今週も主役周辺は低調、荒木村重や宇喜多直家、シブい毛利勢ら脇役は光っていました。特にどんどんとブラック主家に勉める限界に近づきつつある荒木村重は、冴えた演技です。

バージョンアップされた新官兵衛が待ち遠しい XPじゃないといいけど

追い詰められた村重は、来週いよいよ謀叛を起こします!

これまで何度も何度も、幽閉後に起こるはずの官兵衛の変化が楽しみと書いてきました。いよいよその時が近づいて来ました。

サービスパックの適用された新官兵衛を、わくわくしながら待とうと思います!

武者震之助・記

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霜月けい・絵




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