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軍師官兵衛レビュー 書籍・映画

【軍師官兵衛感想マンガ】19回「非情の罠」ドラマ一のバカ殿の小寺鶴太郎にまんまとダマされる軍師って

更新日:

こんにちは、武者震之助です。NHK側の報道によると、官兵衛の幽閉シーンに随分と力を入れているとか。排泄物まで浮かぶ牢獄にどれだけ需要があるかはさておき、視聴率もいまひとつですのでテコ入れを期待したいところですね。

今週は前回からの荒木村重謀叛編です。

村重の説得に、秀吉と光秀というビッグネームが行くもののアバンの時点で失敗。愛妻だしの願いも虚しく、村重は強固な決意を見せます。

ここでだしと右近の会話があり、あやしい雰囲気の聖堂ぽい建物の中、右近が凄絶な過去を語り出します。深刻な話ではあるのですが、右近の目がやけに澄み切って不気味なことと(整いすぎた顔立ちも人間離れしています)、だしの演技が脳天気に見えてしまうのはちょっといただけない気がします。

ホワイト右近

pure右近

ついでに言ってしまうと、この直後に信長が濃姫とのインタビューで弟殺しを語ったりするのですが、このタイミングで登場人物のトラウマを出すのはテンポを損ねているのではないでしょうか。ここだけではなく、信長は焦っているのかそうでないのか、歌ったり踊ったり、商人相手にビジョンを語ったり、そんなことをしている場合かとつっこみたくなる場面でした。

(信長と弟との抗争については4コマ漫画「織田信長vs信行 兄弟喧嘩は命の殺り取りがデフォ! 4コマ漫画『戦国boogie-woogie』vol.7」もどうぞ)

真っ赤なお鼻の鶴太郎を信じちゃラメー

悪いことは重なるもので、なんと小寺政職が村重と通じて裏切ってしまいます。殿の無茶苦茶ぶりにブチギレた黒田家中はもはや政職を殺してやると息巻く勢い。ところがここで官兵衛がいつものさわやかな笑顔で、

「いくらひどい殿でも主君だよ! 裏切ったらダメ!」

と、言い放ちます。

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戦国の世にあっても忠義を尽くす官兵衛なのでしょうが、まったく逡巡というものがないうえに、座中で一番脳天気な口調です。せめて苦渋の表情を浮かべつつ、悔しそうに同じことを言えなかったのでしょうか。そのほうが家臣の苦悩をすくいとれた気がしますが。

そして官兵衛は、またもドヤ顔で御着に乗り込み、政職の説得に向かいます。そして「とりあえず村重が謀叛をやめたら御着もやめる」という約束を取り付けます。でもそんな約束信じていいんでしょうか……。

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ようやく軍師らしく「だました」と思ったら相手は味方

約束を取り付けた官兵衛は、ならばあとは村重を説得するだけとばかりに、味方を騙してまで村重のもとに向かいます。この官兵衛が、味方すら欺くような知性の発揮ならばまだしも、どうも余裕しゃくしゃくの様子なのが「なんだかわからんがすごい自信だ」とつっこみたくなるんですよね。

そしていよいよ村重の説得にかかるのですが、

「覚えてる?キミとボクが出会ったあの日のことを 昔のキミには夢があった なぜ? いやなことがあったって一緒に乗り越えようって誓ったじゃない」

初めてのお使いのときにお会いしましたっけ

初めてのお使いのときにお会いしましたっけ

という、J-POPの歌詞みたいなポエムめいた内容なのが、もうトホホ感満載です。そんなに自信満々、しかも単身乗り込んでいて説得の根拠が友情ってどんだけ軽い軍師なんですか。もう一点の説得は毎度同じ「織田につかねば滅びる」なのですが、なぜそうなるのかすらまともに説明できません。

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「織田につかねば滅びる!おれ教科書で知っているんだから!」

ここで村重、案の定心を動かされた様子もなく、かえって黒い笑みを浮かべます。ここでなんと衝撃の事実が!

「おまえがここに来るから殺せと御着から言われておった」

ガーン、裏切られた! とショックを隠せない官兵衛ですが、あれだけ信頼を平気で裏切り、頼みの綱のお紺も亡くなっているのに、そんなことすら予想していなかったのは危機管理能力不足すぎやしませんか。

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下手すりゃ殺されかねない暴れ方だったので、強く生け捕りを命じた荒木村重って優しいなという印象すら受けました

しかもこのあと、うあああーっ!とか絶叫しながら無双乱舞して暴れたりしますが、軍師というよりまるで脳筋官兵衛です。少なくとも、今回に関しては御着の赤鼻殿や村重のほうがよほど軍師らしく見えます。

バカ殿にダマされるか・・・せめて陣内にダマされてくれ!

もう言っても遅すぎますが、今更ながら御着の殿は赤鼻の馬鹿殿ではなく、温厚で誠実なキャラクターにすべきではなかったかと思えてなりません。この裏切りに驚いているのは官兵衛だけではないでしょうか。

同時に官兵衛も、もっと頭がよい設定にすべきでした。

何度も何度も、毎週この愚痴を書いている気がします。それにしても今回ほど強くそう思ったことはありません。

今回の単身乗り込みと捕縛は、策士策に溺れるような描き方ではいけなかったのでしょうか。己の知性さえあれば先の予測などできると思っていたシャープな知能派官兵衛が、牢獄で無力さと驕りを反省し、知性だけでなく人情味を持つ軍師に成長する……そんな描き方があったのではないかと思うのです。そもそも監禁で性格や価値観に変化はあっても、知能があがるのは説得力がありません。監禁前から、知性だけは見せているべきでした。

切実に願いたい 知性を見せておくんなまし

そのことに目配りがない脚本ではありません。幼少期は陰謀を見抜き親に告げていました。ことあるごとに周囲も官兵衛は賢いと言います。今週だってだしは官兵衛が最後の希望と信じ、半兵衛は己の後継者とみなしていました。しかし今の官兵衛からは、知性がかけらも感じられないのです。監禁中も壁をダッシュするアクションがあるそうですが、そんなものいらないから知性を見せて欲しいものです。

でも、よしとしましょう。

いくら不自然だろうと、説得力がなかろうと、監禁で軍師らしくなるのならば贅沢は言いません。

官兵衛よ、早く軍師になれ!

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