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軍師官兵衛レビュー 書籍・映画

【軍師官兵衛感想マンガ第34回九州出陣】さすが官兵衛、島津だって(放映時間的に)瞬殺さ!!

更新日:

こんにちは、武者震之助です。今週からいよいよ九州攻めです。島津四兄弟、大友宗麟ら、戦国ファンに人気があるにも関わらずあまり取り上げられない人物が出てきます。

蜂須賀さんとは毛利との交渉一緒にやった(史実)けどマブダチだったのか!(棒)

アバンでやけに腰が低い大友宗麟が出たあと、九州攻めの前に蜂須賀正勝の死が描かれます。死ぬ間際でなぜか官兵衛の親友であったような演出がなされるのですが、某寿司屋の大将が北三陸に滞在した四十八分間並のあっさりぶりでした。(*あまちゃん)
こういう官兵衛の大物ぶりを強調するためだけの末期友情は勘弁して欲しいと思ったところです。秀吉も取り乱して死人に馬乗りになって殴りつけるというあまりに酷い行為を行っていましたが、そもそもなぜ正勝が秀吉にとってこうも大事かまったく劇中で描かれていませんしね。

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またくだらない女子トークが始まる…脚本家「これで歴女の心もばっちり!」てか?

次は家康対策として、徳川重臣の石川数正の出奔と秀吉の妹・旭姫と家康の婚礼について描かれます。唐突に石川数正をセリフだけで出しても何がなにやらわかりません。このあとに光が官兵衛にロザリオを掛ける場面、光と糸と茶々の面会場面等があるのですが、ここを削ってでもこのあたりをフォローすべきでしょう。これでもかと茶々をあくどく描くのも、子供を産んでもいないのにやたらと寵愛されていると強調するのも、今はまだ必要ありません。まあ、いつもの「官兵衛がそう言ったからこのへんは重要」とかそういう考えでしょうけれどもね。

糸と茶々、光とねねらのコント場面はまったくおもしろくなく、脚本書いている本人だけが「ここ笑って、おもしろいでしょ」と勝手にウケているようで本当にしらけます。
大名の姫君である茶々があんなに無礼であるとか、糸の滑ったはねっかえり娘ぶりとか、石川数正の重要性を放置してでも描くこととはまったく思えないのですが、一体いつになったら九州に出発するのでしょうか。
山崎の合戦のように四十分引っ張るつもりでしょうか……しかもこうした女性パートの雰囲気は『江 姫たちの戦国』を彷彿とさせる薄ら寒さがあるので、見ていてつらくなってきます。客観的に見ておもしろいかどうかという視線が、このドラマには全体的に欠けています。

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初出場の九州の大名たちももちろん「官兵衛ならば!」

kanbee0824

いやな予感は幸いにもはずれ、九州情勢がやっと描かれました。宗麟はなぜかこの時点で「それでも官兵衛なら…官兵衛ならきっと何とかしてくれる」と願っていますが、なぜ官兵衛なのでしょう?
関白を頼りにするならわかりますが、官兵衛の実力についていつ一体知ったのでしょうか? 知っているのであれば、事前に官兵衛と宗麟の関係、いやもとい官兵衛の軍略を示唆しておくべきではないでしょうか。
一方で、大友家を追い詰めている島津家はまるっきりチンピラのような描写で、これはもう九州に何も期待できないのではないかと暗い気持ちにさせられたのですが……。

チンピラと言えば、吉川元春を説得する官兵衛も完全にチンピラです。また祖父譲りの命の使い道がどうこう言っていますが、要するに関白の威光を笠にして病人を脅迫しているわけであり、まったくもってろくでもありません。元春の死をこのあと官兵衛らは神妙な顔で悼んでおりましたが、死ぬほどひどい病人を恫喝しておいて今更何をとしか思えません。

ダークな官兵衛=雑な官兵衛?

それにしても官兵衛のダークな演技が見所と言われているようですが、個人的には牢屋から出てダークにバージョンアップしてからのほうが演技に厳しい点をつけるべきではないかと思うのです。官兵衛の「ダーク」な演技は、唾を飛ばし怒鳴り散らすばかりで、BGMで無理矢理盛り上げています。きついことを書きますが、かなり単調です。牢屋で信教や人生の厳しさに目覚めた描写の一方で、牢屋に入る前にはなかった柄の悪い恫喝を連発するというのはどうにも納得できかねるのですが。

またも瞬殺!さすが官兵衛!おまけの「紀行」の時間を長くしたほうがよくね?

そしていよいよ九州攻めですが、イメージ映像が一瞬流れて島津家撃沈しました。宗麟は官兵衛殿のおかげと感激していますが、関白の軍勢がとても多いとかそういうことは丸無視して、何が何でも官兵衛がえらいと描写しているわけですね。四国攻めよりはマシだったくらいしか慰めはもうありません。一応「九州攻めはこれからだ!」と叫んでいたので、期待してもよいのでしょうか。

その来週以降も、今週同様官兵衛の活躍が紀行のほうにみっちり濃縮されていて、そのかわり茶々や光のしょうもない描写で時間稼ぎをするようであれば、まったくもって期待はできません。この作品の「戦やるやる詐欺」にはもう騙されませんよ。

武者震之助・文
霜月けい・絵

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つづく




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