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軍師官兵衛レビュー 書籍・映画

【軍師官兵衛感想マンガ】第43話「如水誕生」名前は変わっても中身は永遠のヤンキー

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こんばんは、今週は第四十三回「如水誕生」です。今週冒頭は秀吉と家康によるコスプレパーティの回想から入るのですが、なんでこういう絵になる場面を会話で処理するんですかねえ。

コスプレ回想のあと、家康が官兵衛はどうなるのかと秀吉に聞きます。家康は本作品中では数少ないまともな人物ですが、官兵衛を気にし出すとアホに見えるので、ほどほどにして欲しいところです。

次は顔がテカテカした光による、北政所への嘆願。さらに続いては山盛りのスイーツを喰らう淀の場面です。はい、こんな場面いりません。

さて官兵衛はどうしているかというと、「三成にハメられちまったぜ」と栗山善助に愚痴っています。官兵衛もひどいのですが、童顔に高い声の善助が年齢不詳です。老けた小学生のようで切ないものがあります。

官兵衛と善助の老けない不自然さがますますこの主従をヤンキーらしく見せています。ファミレスで愚痴りあっているようなノリです。善助はぼーっと見ている人には側近Aくらいに認識されていそうですね。

台詞も「官兵衛兄貴は悪いないよ!」を繰り返しているだけのようなものですし。善助はまあ、表情の作り方は頑張っています。声のトーンが高すぎること、脚本と演出がひどすぎることが悪いのです。

なんだかんだで官兵衛はいよいよ覚悟を固め、剃髪し秀吉の前に姿を見せます(こういうことを書くのは何ですが、岡田准一さんって坊主が似合わないですね……)。

 まさかの助命嘆願の土下座

かくして官兵衛は「如水円清」にクラスチェンジしたわけです。

もうすぐ十一月ですから確かに如水にレベルアップするのは当然ですが、私の脳裏に浮かんだのは、

「まるで成長していない……」

という、某バスケマンガの一コマでした。すごいですよね、幽閉されても、家督を息子に譲っても、剃髪しても成長していない黒田如水って。

このあと官兵衛、いや如水の弁明が始まります。

「いろいろあったけど、俺の武功を考慮したら死ぬほどのものじゃねえよ! 俺は意地を貫くぜ!」

要約するとこんなことを言うわけですが、武功をことごとくカットされた本作においてはわけがわかりません。そのあと何のかんのとゴネて頭を下げて、

「とにかく、まだ死にたくないから許してよ!」

と、平謝りです。

その合間合間に「水は器で形を変えるんだよ」とか小賢しいことをほざきます。三成が「バッカじゃねえの?」みたいな顔で如水を見下していますが、私が三成でもきっとああいう顔になると思います。

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美しい土下座に太閤殿下もご満足であろう(霜月けい・絵)

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 水のように無為無臭ってか?

しかし秀吉は「まあ官兵衛を許せってリスナーからもハガキ届いているから」と言い出します。極めつけは淀からのリクエストもあったそうですよ。この描き方だと

淀の意見>>>>みんなからの助命嘆願の書状>>>>>>官兵衛の弁明

に見えるわけですが、確かにしょうもない弁明だったので仕方ないですね。

秀吉はここで如水を水のようだと称えますが、まったく何が何やらこれもわかりません。

ファミリー路線を忘れぬ本作は、テカテカの光(顔が光るから光るなんじゃないかとひどいことを一瞬思いました)、個性的な侍女、愚痴っぽい年かさの侍女らが生還した如水を迎え、スキンヘッドを撫でておもしろがるコントを入れてきました。はい、こんなものはいりません。

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史上最●の淀君

それから淀と拾(のちの秀頼)を愛でる秀吉場面も入ります。はい、これもいりません。

この場面では秀吉が去った後に三成がわざとらしく、唐突に豊臣秀次を出し、さらに淀が「拾に天下を嗣がせる。フフフフ」とわかりやすい悪役顔をします。

それにしても今作の淀。歴代大河でもワーストクラスのひどさではないでしょうか。作品評価自体は低い『天地人』の淀は愛嬌たっぷり天真爛漫、秀吉をメロメロにする魅力がありました。同じくひどい出来だった『江』の淀は主人公の長姉だけに扱いはよく、覚悟をもって豊臣に準じる凛とした美しさは、ドラマ後半に重厚さを持たせていました。

ところが本作は、秀吉を惑わす愛嬌や妖艶さもなければ、姫君らしいりりしさもなく、前半生の悲運に堪える健気さもありません。淀を淀たらしめている魅力がまるでない、ただただ横柄で不気味な顔をしているだけの今作。

スタッフは演じる女優の魅力を引き出そうという気概すらないようです。これでは演じる方も不憫です。

 軍師官兵衛おなじみの今週出た新キャラが来週死ぬ→視聴者感動の嵐!

わかりやすい悪企みが入ったところで、ものすごい棒読みの秀次が登場します。もうだめだ、こりゃこれから死ぬのが丸わかりです。何でこんなわかりやすくてひどい演出をするんでしょうか。

この死亡フラグが顔に刻まれた秀次はどういうわけか如水に頼るわけですが、もう本作の如水は解決どころか死を運ぶ死に神の使いにしか見えませんよ……如水に頼った直後に死んだ奴リスト、絶対作れますからね。

一方、黒田長政らが朝鮮半島から帰ってきました。ということは、長政の妻・糸も出てきます。糸が出てきただけでチャンネルを変えたくなる破壊力は健在です。

虎の毛皮を見せてはしゃぐ長政ですが、いっそこのくだらぬ家族コントの場に虎を放ってしまいたいくらい殺伐とした気分になります。

コントのあとは黒田君臣が顔をつきあわせて「秀吉ムカつく」「三成ムカつく」「いっそうちの殿が天下人になればいいんじゃね?」とレベルの低いヤンキー会合になりました。如水が天下にかすりもしない馬鹿として描かれているので、そんな如水を天下人にとかぶち上げる黒田家臣団の知性がなさ過ぎて辛い……。

画面が切り替わって家康主催の飲み会になると、多少知性の香りがするかと期待しました。が、

「三成うぜえ!」「三成超むかつく!」

と正則や長政が愚痴り始めます。この世界には三成の悪口しか共通の話題がないんですか。やだもうこんな戦国武将。

肝心の三成もまるっきり能吏に見えないため、ますますレベルの低いヤンキー軍団の争いを見ているような、虚しい気分になってきます。

家康だけ妙に賢そうなので、もうこれは家康が天下を取ることがわかりますね。一人だけ段違いですもんね。家康が特に賢い言動をしているというよりは、まともな言動をしているだけなんですけどね。

残り時間は秀次への死亡フラグをますます立てて行きます。そして今週のうちに秀次が謀叛の疑いをかけられました。出た翌週に死ぬ運命……本作の人物は死ぬ直前に出てすぐ殺されるパターン(バリエーションに死んだ後で回想がちらっと出てくる山上宗二)ばかりですね。

夏休みにやり残した宿題みたいな扱いです。もっと計画的に書けないのかと言いたい気持ちで一杯ですが、切ないことにもう次回で十一月。このパターンしか引きだしがないのでしょう。前田利家も死ぬ間際に出てくるという展開に、私はこのカシオミニを賭けてもいいです。

武者震之助・記

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霜月けい・絵

 




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