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軍師官兵衛レビュー 書籍・映画

【軍師官兵衛感想マンガ】47話「如水謀る」11か月間「戦のない世の中に~」だったのに「戦おもしろい!」って?

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こんばんは、武者震之助です。まさかの選挙で最終回が伸びましたね(12月14日から21日へ)。そしていよいよ第四十七回「如水謀る」です。十一月も終わりになってようやく如水が何かを謀りますぞ!(*11月30日放送の48話「天下動乱」のレビューはこちら

今週はまず家康が大坂に滞在します。その動きを見て如水が黒い笑いを浮かべ、戦になりそうでおもしろいと言い出します。おっ、軍師らしくなってきた……

いやいやちょっと待てよ!

(霜月けい・絵)

ようやく軍師を目指しますわ(霜月けい・絵)

「おのおのがた生きられよ!」「戦のない世に!」はどこへ?

今まで十一ヶ月「乱世を終わらせ戦のない世にする」とくどいほど言ってきて、今更「戦が起きそうだ、おもしろい!」じゃないだろと。
もし今週から見始めた人、先週までの展開を忘れる人がいたら、まあそれでもよいのでしょう。けどなんですか、この急な変貌は!?

これでは如水は危険だと警戒していた秀吉や三成が結果的に正しかったということですよね。これまで散々、私欲のないクリーンな如水が、秀吉と三成に疑われ、いじめられて気の毒だと描いてきて、結局警戒してきた側が正しいって。こんな脚本を書いて大丈夫だとよく判断しましたね。

なんとも納得いかない中、唯一のオアシスは長政の出番のような気がしてきました。宇都宮一族の謀殺の時からそうでしたが、長政だけが黒田家中で唯一薄っぺらいきれい事を言わず、戦国の雰囲気をまとっているのですよね。

長政がそれでもイマイチに見えたのは、糸とセットの場面が多かったからだと今は分析できます。糸は世継ぎが産めないと急に鬱状態になるわけですが、これも如水同様キャラの変更が急すぎるだろと。オセロみたいにキャラの人格をコロコロひっくり返すのはいい加減にしてくださいよ。

小田原城で「おのおのがた生きられよ」って言ったなあれはうそだ(絵・霜月けい)

小田原城で「おのおのがた生きられよ」って言ったなあれはうそだ(絵・霜月けい)

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豹変した如水は神の視点で次々に予言を的中!かっけーー

さて、如水はサブタイトルにふさわしくいろいろと軍略を練っているのですが、説明不足すぎて何を考えているかわからないのがネックです。ただ持ち前の予言スキル(というか脚本家が後世の神の視点で知り得たことを如水に言わせるだけ)で、光ら妻子が人質になりそうだから気をつけよと言います。

過去、長政が人質になった時はパニックになっていた光も落ち着いています。やっと戦国の女らしくなってきましたが、笑顔で「天下をお取りなさいますか?」と言うものだからズッコケます。

今まで散々戦は嫌でございまする連呼しておいて、夫が戦を起こすことに満面の笑みで同意って、もう急変すぎてついていけない……ただ一人まともな長政が、家康についた方がいいと如水に進言するのですが、このドラマの如水が天下取りと目指すなんてたちの悪い冗談にしか見えず、長政の株が急上昇します!(史実でも九州の一大名ですから、天下取りを狙っていたというのは講談的な持ち上げ過すぎないと思いますが)

ここで如水は黒田家の当主はおまえだと言う一方で、俺は俺の好きなようにやるぜ宣言をするわけですが、パシリ一つまともにこなせていない隠居老人がビッグマウスを叩いているわけで、本当にいい歳こいて痛いなあとトホホな気分に。

この痛い暴走老人は三成を煽りに行くわけですが、ここで一つ痛い指摘をしておきますと、実際年齢は家康と如水がほぼ同世代、三成は長政に近い世代なわけです。この年齢差を意識すると、息子世代の三成に騙され罠にかけられてばかりの如水が本当にダサいです。

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先週の前田利家に続いて今週の過去の大河ドラマ主役のちょいと出は直江兼続

さて今回の如水と三成対談、突如五年目大河主役であった直江兼続が名前だけ出てきます。
三成と兼続の挟撃案だの、これまた脚本家が仕入れた付け焼き刃っぽい知識をべらべらと如水が説明し出すわけですね。

それにしてもさんざん今まで三成に煮え湯を飲まされてきた如水が、指をつきつけて三成に「最後の忠告じゃ!」とかもう恥ずかしすぎていたたまれないレベルです……先ほど今週から見たら如水が軍師らしく見えるかもと書きましたが、そうであってもこの中二病をこじらせた如水の演出、台詞、演技にはやはり違和感を覚えるのではないかと危惧します。子供の考えた「ぼくのかんがえたさいきょうのぐんし」像ですよね、コレ。

中二病の如水がいろんなところをまわって「さいきょうのぐんし」ぶりを見せつける

さらに如水の中二病ツアーは続きます。今度は毛利家に乗り込み、安国寺恵瓊と毛利輝元にドヤ顔で語り出すわけです。

毛利の説明なんて恵瓊以来ほとんど放置しておいて、今更ですか。恵瓊の演技がマシであるぶん(俺とおまえで豊臣の天下を作ったと如水に言う台詞はのぞき)、一応大河らしくは見えますが、うしろで朝礼の席でダルそうにしている中学生みたいな顔をした九郎右衛門が映り、如水がやり過ぎブラックスマイルをするあたりでやっぱり駄目だと現実に引き戻されます。

このあと家康が出てくると、さらにいろいろな差が際だってますますいたたまれなくなります。

そして慶長五年五月、事態が動き出します。ここでオープニングにも出ている如水の甲冑が映りますが、まったく着用するシーンがありませんね。これから出ることに期待しましょう。

それにしてもまともに地図も説明もないまま、上杉が謀叛とか何とか台詞だけで説明って。この作品、史実を知っている人にとっては許せないほどカットが多いし、知らない人にとっては不親切すぎるほどカットが多い、どこを狙って作っているのか本当にわからない作品ですねえ。

糸退場の朗報。いったい彼女はなんだったのか

そんな中、長政は徳川家との縁を強めるため、秀吉と関係の深い糸を離縁し徳川家の姫を迎えます。光がしんみりと気の毒にと嫁を送り出しますが、宇都宮一族の鶴姫の時のように、これまでのキャラならブチギレて長政を罵り倒しそうなものですが、キャラが変わったのでまあ仕方ないんですかね。
このあたり、糸の娘を出して母子の別れを出し、泣ける演出をしているわけですが、正直に言いましょう。

私は糸が今週で退場して心底うれしくて祝杯をあげたいほどです。もっと本音を言いますと、宇都宮一族の件で長政を罵倒したあたりで離縁されてもよかったほどです。このあと如水も「糸にはかわいそうなことをした」と言いますが、糸を演じた女優には本当にひどいことをしたドラマですよね。

糸をどうしてこんなふうにしてしまったのでしょう。

糸を離縁されて激怒した蜂須賀家の反応もカットされたということは、政略結婚での離縁という結果をぼかし、黒田家の印象を守るためなのでしょう。が、際だったのは糸のわがままっぷりが際立ち、糸が退場して本当にすっきりしたとしか言いようがないのです。

宇都宮を切った長政。この後、糸に駄目だしされる(絵・霜月けい)

宇都宮を切った長政。この後、糸に駄目だしされる(絵・霜月けい)

ツンデレ姫の成長をきちんと演出した「平清盛」を見習うべし!

高畑充希さんはたいへん愛くるしい女優さんです。
言葉少なに、それでも長政と心が通いあう夫婦として描いていれば、退場がとても寂しいものになったはずです。

彼女の個性を生かすことなく、糸をやたらと長政を馬鹿にしたり、酒をかっくらったりするがさつな人物にしていまいました。きわめつけは鶴姫の一件では家存続のため泥をかぶった長政を罵倒したことでしょう。こうした行動の積み重ねのあとで、心が壊れた描写をされたところで、同情心はわきません。
子を産めないことで悩む描写を小出しにしてきたらばまだ説得力もあったのでしょうが、ついこの間まで長政を小馬鹿にする傍若無人ぶりを発揮しておいて、いきなりここに来て子を産めないから自分は駄目な嫁だと責めておかしくなるって、唐突過ぎるでしょう。

ちなみに戦国時代の女性は出産だけではなく、家と家をつなぐ外交官としての役割もあるのですから、男児が産めないからといって離縁されるようなものではありません(北政所おねがその例)。

高畑さんの愛くるしい容貌もむしろマイナスでした。
十四年にわたる夫婦生活が幼い容姿ゆえに伝わってきません。最もこれは彼女のせいだけではなく、脚本や演出、さらには経年で衣装やメイクを変化させなかったスタッフの怠慢もあるでしょう。

『平清盛』の由良御前は、登場後まもなくは糸と同じくらいツンデレ演出をあざとすぎるほどされていました。ところが夫の没落、側室の登場といった心労が続くとだんだんと複雑な感情を持つ女性として成長していき、それと同時に衣装も明るい色から落ち着いた色へ、メイクもおとなしいものへと変化しました。亡くなる頃の由良御前は、あの溌剌とした少女がこうも辛酸をなめて変わってしまったのか、としみじみ思わせるものがありました。糸もそういった成長と苦悩の演出をなされていれば、もっとマシなキャラになったことでしょう。

まだ間に合う!タイトルを「軍師官兵衛」から「猛将長政」にチェンジ!

糸のあとに長政に嫁ぐ栄姫は、やっと戦国らしい覚悟と清楚な美貌を持つ、正統派戦国の女性が出てきたと安心しました。十一月末になってやっと戦国らしい女性が登場ってどういうことかと思います。これまた本音を言えば、淀の方とトレードして欲しい気持ちが……それはさておき、長政夫妻の出番がこれで本作の数少ないオアシス、戦国らしい場面となりそうです。いっそ今から『猛将長政』にチェンジして欲しい気持ちが……。

政治情勢が長政婚礼でぶった切られてますますわかりにくくなっておりますが、なんだかんだで三成が挙兵しました。大谷吉継も出てきました。わかりやすく三成の味方リストも登場します。この流れに家康は計算通りとほくそ笑みます。

こんな中、大坂にいる妻子は三成の人質になるという知らせが光と栄の元に届きます。いちいちオーバーリアクションで顔をてからせている光に対し、言葉少なながら覚悟を秘めた栄が素晴らしい。こんな切り札をここまで引っ張ったキャスティングは何なのか。

そう思っていると画面に最後に映ったのはニマァと笑う如水のアップ。

頼むから如水よ。企む笑顔の作り方を家康に習ってくれ……

中二病度が高すぎてつらいんだ。
そう思っていたらこれからはレンという輿に似たものに乗り荒々しく采配を振り、おにぎりを両手で持って交互にむさぼり、相手を恫喝すべく必殺ツバ飛ばしを強化するという悲報としか思えない記事が!

 「主君がいた時は理不尽と思いながらも、その指示に従わざるを得なかった官兵衛が、人生で初めて自分の欲望をむき出しにして周囲を振り回す。策略家のイメージから一変して、手を付けられないような暴れん坊になります」

戦場には馬ではなく、「レン」と呼ばれる神輿(みこし)のような乗り物に担がれて登場。そこに立ち上がって猛々(たけだけ)しく采配を振る。食事シーンでは両手でつかんだおにぎりを交互にむさぼり、その場に訪れた交渉相手をどう喝するようにツバを吐く。レンを使うのも、ツバを吐くのも、荒々しさを出すために自身のアイデアから生まれた演出。「1年かけてスタッフとの間に、脚本や演出について一緒に考える関係性をつくることができたのが良かった。老いても野望を捨てなかった官兵衛の生命力を見てほしい」と訴える。

(引用元:http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/sponichin_20141123_0088 )

中二病で視聴率はあがらないし、クオリティは下がるだけだということを大河のスタッフは学んでください! 今年はもうあきらめた!!

武者震之助・記

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霜月けい・絵




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