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お城野郎! 豊臣家

「渇え殺し」と「すなば珈琲」 鳥取城へワンダーキャッスル

更新日:

 

皆さん、こんにちはー!
今日は鳥取市の「すなば珈琲」に来ちゃいました。

鳥取県は日本で唯一スターバックスがお店を出してないことを逆手にとってはじめたそうですよ。おもしろーい。
お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-1
もちろん、コーヒーは本格的。おいしいケーキまでついて500円なんです。
コスパ最高!またおじゃましちゃいたいと思いま~す。ハァト

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と、冗談はこのくらいにして、日本史上、完璧な兵糧攻めを展開した「鳥取城の戦い」で有名な鳥取城に向かいます。

「鳥取城渇え殺し」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? もう、字面だけで縮み上がっちゃいますよね。スタバのコーヒーが飲めないどころの騒ぎではありません。
そんな鳥取城に江戸時代を通じて30万石級の鳥取藩主が住み続けたというブラックユーモアもまた、この城の魅力でもあります。

ということで早速ワンダーキャッスルしてみましょう!

 

32万石の財力をチラつかせる巨大な石垣群

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-2

でかい!山頂まですべて城です。
城の前面は博物館や公園になっていたり、三の丸に至っては高校の敷地(ありがち)になっていてそれにあわせて石垣も小さく削られていたりと、これは山頂以外は見るところはないな、と思ったのも束の間。

 

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32万石の財力をチラつかせるように巨大な石垣群が見えてきました。

ようやく本気を出して来たな!

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-5

城内に唯一復元された門を通り、いよいよ登城開始です。

 

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-6

 

この光景、マニアにとっては最高に気分が上がりますね。

全方位石垣!正面も石垣!もう全方位から攻撃を受けたい。できれば鉄砲で。

「いいね!」ボタンがあったら間違いなく連打(意味ないって)します、この光景は。

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-7

ちなみにこの石の積み方は1700年代~幕末にかけての積み方で、角石を他方の角石に沿って加工する手法だそうです。

 

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つい登りたくなっちゃう石垣だよね

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-8

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二の丸の北側に珍しい「登り石垣」を発見しました。これはもうwikipediaに追記しなくてはいけませんね。

ちなみに但馬の竹田城にも登り石垣が現存するようですが、こちらは崖下の危険な場所にある上に、入場制限でそもそも行けないというハードルの高さ。

一方、鳥取城の登り石垣は散歩しながら行ける上に、階段っぽいのでついつい登ってしまう子供や城マニア多数(自分調べ)。

 

 

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二の丸へやってきました。山を背にした近世城郭はあまり行ったことがないので、山に沿った横長の曲輪というのが不思議な感覚です。

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-12

櫓台の向こうにみえる校庭が三の丸です。
但馬の出石城も同じような形状ですが、あちらは有子山の北側に城を構えたため、日が当たらず屋敷を日が当たる場所までずらしたという冗談のようなエピソードがあります。

鳥取城は久松山の西側に面して建てているので、日は当たりますが、やはり北側の二の丸よりも、南側の三の丸や天球丸の方が広々として明るい雰囲気があります。

 

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-13

こちらには「三階櫓」が建っていましたが、明治時代に撤去されてしまいました。鳥取県は30年くらいかけて鳥取城を再建する計画があるそうです。その中にこの櫓の再建も含まれているとか。

私は妄想の力で、三層の櫓が脳内で再現できますので、変にニセモノを建てられるくらいなら別にこのままでも風情があっていいと思っていますが・・・・。
ええ、もちろん。再建したら真っ先に見に行きます(笑)。

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-14

なんと城内に石切り場が。
城内に石切り場があるというのも鳥取城の特徴でしょうか。まさに石垣の地産地消。これだけの石垣を組めるわけですね。関東の城持ちが見たら羨ましい限りでしょう。

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-15
本来はこちら側が大手門から通じる正規ルートなのですが、入り口を間違えたという凡ミスにより、大手門は後回しさせて頂きます・・・。

 

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鳥取城名物「巻石垣」は球状の形をしている

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-16

石垣の再建が進行中です。遠くの曲輪が天球丸です。チラッとですが、球状の石垣が見えるでしょうか。

あれが鳥取城名物「巻石垣」です。球状の形をしています。ちなみに「天球丸」の名称はこの石垣から付いたのではなくて、この場所に住んでいた天球院から名前がつきました。

羽田空港の「羽田」が飛行機が羽ばたいて行くようなイメージからではなく、元々、その場所が羽田村だった、みたいな夢も希望もないような感じです。

※編集部注 羽田マジか!?

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-17

天球丸より。見晴らしがいいですね!

日本の松の木の間のベンチに座りたかったのですが、オッサン二人が何やら話し込んでいたので座れませんでした。

 

 

米を買い占め、人口密度を上げ・・・鬼か・・・

さて、いよいよ本丸目指して登山開始です。

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ここまで秀吉の「渇え殺し」ネタが一切なし。もう完全に鳥取藩32万石の財力を見せつけられて忘れておりましたよ。もちろん山頂の本丸も初代鳥取藩主池田長吉による築城なのですが、ここからは戦国時代に戻って兵糧攻めモードで進みましょう。

そう考えると、写真の下の石垣の保護シートがなんだがご遺体袋のように見えてきました・・・こわっ!

 

 

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ワイルドライフな山道です。

 

 

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しかしちょっと登るだけでもう「二合目」。近そうだ。

普通におじいさんが散歩していたり、60代くらいのおばさんも一人で元気に登っていましたので、見た目ほど険しくはないです。

 

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-21

本丸へ続く登山道にはおおくのこのような石切り場が見えます。

たまに「あ、こいつここ削ろうとして失敗したな」と思うような個所がたくさん残っていますので、「下手だなあ」とツッコミを入れながら進みましょう。

 

 

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン鳥取城-22

埋もれた古城といった光景ですね。これだけでご飯三杯いけます。

ご飯ついでに・・・三木城を兵糧攻めで落とした羽柴秀吉軍ですが、落城に2年を要したことを反省し、この鳥取城ではより短期に兵糧攻め→餓死→降服に持って行くという、ドSな戦略を立てます。
素晴らしいですね。前回の反省生かして、次回に改善を促す。まさに出世の神様。中間管理職の鑑ですね。親方信長もそれくらい怖かったんでしょうね。

 

三木城包囲が長引いた問題点として、①城に兵糧が十分にあった、②城兵がそれほど多くなかった、という2点に着目した秀吉や黒田官兵衛は、ならば鳥取城の兵糧をできる限り減らして、城の人口密度も上げとこうぜ!ということで、因幡中の兵糧を高値で買い占めます。

鳥取城中も今、米を売って、あとで安く買えば資金に余裕ができるぞとこぞって売りにでます。

しかし頃合いをはかっていた秀吉軍が城を包囲。おまけに近所の農民も追いやって鳥取城内に逃げ込むように仕向けます。気付いた頃にはもう兵糧が少ない上に、人口密度も高い。

ここから地獄の改良「渇え殺し」short version が始まります。

 

飢えてる連中へメシを見せつけたかもなぁ

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本丸が見えてきました。

ここまで30分くらいでしょうか。見晴らしもよさそうですねえ。

 

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本丸です。ここまでくると途中の薄暗い登山道が嘘のようにすっかり公園の趣ですね。

 

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遠くに見える鉄塔が立っている山が秀吉が布陣したといわれる山です。

ここからうまそうに飯を食べている光景を見せつけていたのでしょうか。秀吉ならやりかねない。

 

夜な夜な餓死者の亡霊が出たんじゃね?

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天守台からは鳥取砂丘も見えます。

鳥取行って来たと言うとほぼ全員が「鳥取砂丘行ったんだね」と返してくるのですが、もちろん私は「いや、鳥取城だよ」と言ってやりましたよ。

みんなポカーンとしてましたがね(笑)

 

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下山しました。しかし餓死者続出のこの城に江戸時代に鳥取藩主となった池田家の人たちはよく住みましたね。

当時は夜な夜な見えちゃいけないものがたくさん見えたと思います(笑)

 

 

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最後に大手門から出ます。

自販機と小屋が「食い違い虎口」の雰囲気を台無しにしていますが、30年後は立派な門が立っていることでしょう。

 

 

 

鳥取城の攻略ポイント
「腹が減ったらスナバCOFFEEへ行こう」

 

 

 

 

筆者:R.Fujise(お城野郎)

日本城郭保全協会 研究ユニットリーダー(メンバー1人)。
現存十二天守からフェイクな城までハイパーポジティブシンキングで日本各地のお城を紹介。
特技は妄想力を発動することにより現代に城郭を再現できること(ただし脳内に限る)。

 

※編集部より

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フザけた連載だと誤解されぬよう、R.Fujise(お城野郎)の日本城郭検定・二級合格証書を掲載させていただきます。

FUJISEさん城郭検定2級

 

 

 




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