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まんが神詠み國詠み

天皇家は本来末子相続?ワタツミのお姫様と3年遊んで暮らした山幸彦が兄を撃破【マンガ古事記「神詠み國詠み」第14回】

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海幸彦、山幸彦の神話として、戦中・戦前世代はみな知っていたお話ですが、戦後世代になると学校で習うこともなく、日本昔話でも取り上げられず、マイナーな昔話になっています。
ざっと内容を振り返りましょう。

海幸彦ことホデリが兄で、山幸彦ことホヲリが弟です。
名前のとおり、海幸彦は海で釣りを、山幸彦は山で狩りをしていたのですが、山幸彦が「お互いの獲物を交換しよう」と言い、兄は渋りましたが、しぶしぶ、釣針とたぶん弓矢をしばらく交換することにしました。
弟は喜んで海で釣りをしていたのですが、借りた釣り針を海の中になくしてしまったのです。
兄は当然、怒ります。「絶対に返せ!」と繰り返すので、山幸彦は大切な剣をつぶして500個の針を作りますが、兄は受取ろうとしません。

困った山幸彦が海岸でめそめそしていると、シホツチという海の神様が現れて、船に乗って海神(わたつみ)の宮殿に行きなさいとアドバイスをしました。

わたつみの宮殿では、超イケメンだったらしい山幸彦に海の姫様トヨタマ姫が一目ぼれ。一気に結婚まで進んでしまいます。
日本神話は残酷にも、イケメン無双、美人無双ということを教えてくれるのです。

漫画古事記14回1

こうして山幸彦は3年も幸せに過ごしますが、ふとなんでここに来たのか思い出して溜息をつくと、トヨタマ姫が理由を聞きました。

トヨタマ姫の父も聞きます。「いまさらだが、ここに来たのはなにか理由があったのではないか?」
本当に今更だよ!!!

で、山幸彦が理由を説明すると、「そういえば、あのタイがのどに針が刺さって苦しいと言っていたな」ということで、タイを呼んでみると、海幸彦の針がやっぱり刺さっていました。
3年も放置して、タイがかわいそうじゃないか!との突っ込みはさておき、とりあえず帰ることにした山幸彦に、漫画にあるように呪文を教えます。

兄が高いところに田を作ったら、低いところに作りなさい。逆なら、逆のところに作りなさい。ワタツミは水を操るので兄を貧しくさせます。もし兄が恨んで攻めてきたら、この宝の珠でおぼれさせなさい。謝ってきたら、こちらの珠で水をひいてあげなさい。

もちろん、この通りになり、兄の海幸彦は弟に仕えることになりました。

漫画古事記14回2

海幸彦の子孫は南九州在来の隼人となります。

隼人というと、北の蝦夷に対する「異民族」扱い(日本が帝国を名乗るために中国の皇帝のように形式的にも日本列島内に「異民族」を設定する必要がありました)ですが、隼人がアマテラスの子孫であるというのはなかなか示唆にとんでいます。

また、この神話が重要なのは、古代においては長子相続ではなかったという事実です。このあと出てくる、初代天皇神武天皇もまた、いろいろ理由はあるにせよ兄たちを差し置いて即位しています。
飛鳥時代までは、天皇位は兄弟間でまわしていくのが原則で、その世代がいなくなって初めて次の世代へと移る仕組みでした。この仕組みゆえに、天皇の息子である聖徳太子は天皇になることができませんでした。

恵美嘉樹・文

細田雪華・マンガ

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