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オモシロ歴史おじ散歩

オモシロ歴史おじ散歩~天王寺のボランティアガイド・許さんと真夏の大阪ランデブー!

更新日:

 

歴史ブーム、のようです。
全国各地の城跡に足を運ぶお城ファンから、イケメン武将に憧れるライトな歴女まで。
今、日本には数多の愛好家がおられますが、最近は大河ドラマ『真田丸』に影響を受けて「歴史に興味を持っちゃいました♪」という方が少なくないようです。

実は私も、そんなユル~い歴女の一人なんですが、今回は皆さんにも是非ご紹介したい方々がおりまして。
当連載のタイトルにもなっている
濃ゆ~い歴史オジサン
たちです。

 

歴史オジサンとは、単に歴史を好きな中高年男性ではありません。

全国各地の歴史スポットに根付いていて、ボランティアガイド等を請け負ったりしている方たちのこと。
ボランティアですから、誰もが案内を頼むことができるわけで、本記事をご覧になられた方は今スグにでも第1回の歴史オジサン(許さん)にガイドをお申込みいただければ――と結構本気で思っているんですが、さすがにイキナリ申し込みというのもキツいという方もおられましょう(連絡先は記事末に掲載)。

そこでまずは当連載で味見をしていただいてから、お申込みいただければ幸い。

地域への愛がハンパじゃない歴史オジサン。
ちょっと(場合によってはかなり?)極端な見方をする歴史オジサン。
ときには(ツアー会社では考えられないほど)雑な歴史オジサン。

これぜ~んぶ、彼らの魅力なのです♪

 

大阪ガイドは人情&コテコテの真田丸ブルース

前置きが長くなりまして申し訳ありません。では第1回の『歴史おじ散歩』へ。
記念すべき初回は、大阪市天王寺区で「てんのうじボランティアガイド」をされている許和平(きょ かずひら)さんです。
許さんは、韓国語と日本語(大阪弁)を流暢に話す在日の方で、大阪らしく人情たっぷり&コッテコテなガイドが特徴。いやぁ、これはいきなり濃いですね。

8月某日、気温34℃。うだるような暑さの8月ド真ん中。
私と漫画家の小久ヒロさんは、大阪天王寺駅へ向かいました。

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実は私が許さんと会うのは2度目です。

昨年、真田丸付近を歩いてみたいと思い、地元の観光協会にガイドを申し込んでみたところ、突然、許さんから電話がかかってきたのです。
「1人で申し込みやろ?しかも詳しい歴史を知りたいとかリクエストするし。誰もやりたがらへんからワシがひきうけたるわ」
こうした歯に衣着せぬ物言いも歴史オジサンならではの大きな魅力。
私はなんだか一人での申し込みが心苦しくなり、当日は旦那を引き連れて参加しました。

今回は、漫画家の小久ヒロさんも一緒です。
しかし、真夏ド真ん中という日取りがあれだったのか、電話をかけると「こんな真夏に申し込みとか迷惑やで!w」と毒づかれてしまいました。
むろんこれは彼なりの親愛表現。
「倒れないように休み休みやりましょう!」
と超ヤル気で案内してくれたのです。

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ちなみにこちらのボランティアガイドさんの申し込みは未だにFAXです。
その都度コンビニへ走るのは不便でありますが、このローカル感も含めての楽しみなのかもしれません。

◆てんのうじ観光ボランティアガイド申し込み(コチラをクリック
・案内コース例(コチラをクリック
・電話06-6771-9981
・FAX 06-6774-3002

 

さて、今回のルートは以下の通り。

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大阪市立美術館の旧黒田藩蔵屋敷長屋門から始まり、統国寺、茶臼山と来て、最終的に真田丸関連スポットである三光神社へ。
炎天下の中、「大坂の陣に縁のある場所」をガッツリと回りました。

統国寺は韓国の住職が建てた仏教寺で、かなりのディープスポット。茶臼山は、徳川家康と真田幸村の両方がそれぞれ大坂の陣(冬が家康・夏が幸村)で陣地にした場所であり、さらに一心寺には徳川仙千代の墓と、本多忠勝の息子・忠朝の墓がある場所です。
また、安居神社は真田幸村最期の場所と伝わっており、三光神社は真田の抜け穴もあると伝わるところ。
四天王寺は大坂の陣にゆかりはありませんが、なぜか「すごい場所」ということで回ってきました。

まずは大阪市立美術館へ。

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天王寺駅から動物園のほうへ歩いて行くと、目の前に大阪市立美術館が。
「アートではなく、歴史を見せたい」と行って許さんが案内してくださったのは、美術館の入り口の「旧黒田藩蔵屋敷長屋門」でした。

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旧黒田藩蔵屋敷長屋門

現在の中之島三井ビルの場所にあったと言われる福岡黒田藩の蔵屋敷から、昭和8年に三井ビルを建設する時に大阪市に寄贈されたものだとか。
「単なる美術館の入り口なのではなく、れっきとした歴史建造物」だそうで、数少ない蔵屋敷遺構の一つ。なるほど、歴史的価値は確かに高そうです。

また、黒田藩の家臣だった後藤又兵衛が帰ってくるのを待ち、門を開けたままにしておいたという言い伝えから、「後藤又兵衛不閉門」とも呼ばれているとか。

これぞ戦国ロマンですね。

 

こちらの写真もまた美術館の脇にある、

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庭園「慶沢園」です。

大正時代に住友家の庭園として作られたもので、完成まで10年を費やした超大作のお庭。大阪観光局・公式サイトによりますと

天王寺公園内にある純日本風の池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園。大正15年(1926)、江戸時代からの大阪の豪商・住友家15代吉左衛門(号は春翠)から大阪市へ、本邸とともに寄贈されたもの。中島を浮かべた大池を中心に、三方に築山を築き変化に富んだ地形をつくり出している。周辺には園路や飛石、橋をめぐらせ、茶室や四阿・あずまやが配されている。【大阪観光局・公式サイト

というように贅をつくした庭園ですが、完成してからわずか7年後、住友家が神戸に移転することになり、大阪市に寄贈されたそうです。

許さんはそのことに対し、地元ならではの言い伝え(噂話?)を教えてくれました。

「大正時代、慶沢園で宴会をしていた住友さんたち。しかし、ここでデモをしていた人たちがそれを見て『お金持ちはいい気なもんだよなー』と悪口を言ったのが耳に入り、勢いで寄付したという話も聞いたことあるでー」

真実は謎ですが、悪口言われてこんなすごい庭園を寄付するなんて、さすが昔の豪商は豪快!

個人的には気になったのですが、許さんによると、「慶沢園は中に入るとお金かかるから飛ばすでー!」とソッコー退却。

『えっ? えっ?』

と固まる小久さんと私。参加者にお金をかけさせないという努力の賜物なのか、それよりも他のものを見せたいという気持ちからなのか。許さんの真意は不明でしたが、今回は慶沢園の門を見たところまで。

続きは来週、よろしくです!

 

◆てんのうじ観光ボランティアガイド申し込み(コチラをクリック
・案内コース例(コチラをクリック
・電話06-6771-9981
・FAX 06-6774-3002

 

漫画:小久ヒロ

関西在住、小心者の漫画家。別名義で女性向けストーリーものを描いてきたが、2015年、自分の性格をネタにしたコミックエッセイ「旅したら豆腐メンタルなおるかな?」(イースト・プレス)を出す。
同ジャンルでは、経済の専門家・神戸孝先生の話をわかりやすく漫画にした「気づいたら貧困層!? お金を武器に!月々3万円から2000万円作る方法教えます」(KADOKAWA)なども。
日本史学系の博物館学芸員資格を持つが、今はほとんど内容を忘れる。最近はドイツ近代史と日本美術史が好き。
一番よくやったアルバイトは発掘作業員(主に遺物整理~図面要員)。

 

文:北村美桂

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Uターン岐阜県民歴6年目。ゆるふわ戦国ブログ「カツイエ.com」の人。
初心者向け&参加型の『名古屋歴史ナイト』 は毎回満席になる人気イベントに成長する。

 

 

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