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オモシロ歴史おじ散歩

今なお残る水路に在りし日の有岡城を見た 富永商太画伯と巡る、オモシロ歴史おじ散歩

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武将ジャパンのメインイラストを手がける富永商太氏。その富永画伯と巡るおじ散歩、今回でいよいよラストとなりました。
意外とオレ様でせっかちな画伯(スミマセン)と、猛ダッシュで巡った有岡城の惣構え跡はどうなっているのか?

有岡城は場内に何本か堀が通されており、当時の水路を元にして、道路ができているのだそうです。

この大通りの脇にあるマンションにも、史跡案内板がありまして。
どうやらこの石垣の西側が水路跡だと思われていたのですが、発掘調査で間違いだったことが判明。

実際はもっと内側に水路があったということで、大通りの中に入った小径を見に行きます!

特に水路が密集しているのは、有岡城の下の方で現在の小学校がある当たり。
今は用水路風ですが、この水路がお城の中を通っていたはず。

家が建ったりして、水路がすべて残っているわけはありませんが、ここは比較的しっかりとつながっていました。
これがお城の中にあった堀だと思うと、用水路にもトキメキ感じちゃいますね。

なお、この発見は画伯が実際に地図を見て、歩いて水路を回って確かめたのだそうです。
いまは途切れ途切れなのに、なぜ水路が続いているとわかったのか。きっと画伯は泳いで確かめたのかと思いましたが、さすがにそれはやっていないとのこと。当たり前ですね(笑)

今回巡ってみて、惣構えの遺構はまったくないわけではなく、この水路や高低差や土塁跡など残っている部分は残っていることがわかりました。
ちなみにこれは城郭復元画家としての画伯の知識と、有岡城を知りたいというモチベーションでわかった事実とも言えますね。

画伯有岡城惣構ツアーは、猛ダッシュしたおかげで1時間ちょっとで終了。
早すぎます。

その後は、おまけで伊丹市博物館に連れて行っていただきました。
ここは無料で伊丹市の歴史をじっくり学ぶことができる、スポット。

ここでも画伯はスタスタと中に入ってきます。

指し棒を持って伊丹市と先ほど見学した惣構跡を解説してくれます。

この博物館には、有岡城惣構のジオラマが展示されていました。
これを見ると、先程まで回っていた光景と当時を対比することができます。
きっと惣構え跡を歩かなかったら、このジオラマの価値も気づかなかっただろうなあと思います。

そしてこれが調査なしに遺構を壊した駅のジオラマ。この下に重要な手がかりが眠っているかもしれませんね。

有岡城が廃城になってからの伊丹は、お酒づくりが盛んになり町が栄えます。
それまで主流だった濁り酒の他に、透明な清酒の作り方を発見するなど、日本酒にイノベーションを起こすのです。

さらに意外なことに、明治維新まで京都公家の近衛家がこの町を収めたという歴史があり、今の伊丹市のマークは同家の家紋なのだそうで。
市のホームページより引用します。

江戸時代の寛文元年(1661)から明治維新まで、伊丹市の前身、伊丹町のほぼ全域を領有していた近衛家(京都の公家で五摂家筆頭)の家紋のひとつである合印紋。伊丹市が市制を施行した後の昭和18年、特に近衛家の許しを得て市章に制定しました。

これを発見して、画伯はテンションが上がっていました。
本当に伊丹ラブなんです。

その後、私たちを駅まで送るさなかも自衛隊の基地の前を通ると、伊丹は西の守りの中心でたくさんの自衛隊の建物があるということを教えてくれました。

小さな大名の荒木村重が、惣構に始まり、清酒づくりを発見するなど、業界を変える「イノベーション」を起こした伊丹。
そして、今では西の重要な守りであり、大阪へのベッドタウンとして人口が増えているところ。

ただ一つだけ悔やまれるのは、壊された遺構の下を確認できなかったことでしょうか。
そこに一体何があった?
駅周辺の発掘調査を行ったら、どんな発見がある?
それこそ、有岡城や荒木村重、黒田官兵衛に関する「イノベーション」が起きるような歴史が見つかるかもしれません。

発掘調査、無理かもしれんけど、やって欲しい~!!

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漫画:小久ヒロ
関西在住、小心者の漫画家。別名義で女性向けストーリーものを描いてきたが、2015年、自分の性格をネタにしたコミックエッセイ「旅したら豆腐メンタルなおるかな?」(イースト・プレス)を出す。
同ジャンルでは、経済の専門家・神戸孝先生の話をわかりやすく漫画にした「気づいたら貧困層!? お金を武器に!月々3万円から2000万円作る方法教えます」(KADOKAWA)なども。
日本史学系の博物館学芸員資格を持つが、今はほとんど内容を忘れる。最近はドイツ近代史と日本美術史が好き。
一番よくやったアルバイトは発掘作業員(主に遺物整理~図面要員)。

 




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