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第59隻 被弾担当? まぁ、失礼ね! 空母「翔鶴」姉さんの隠れた功績【艦これブログ】

更新日:

 

イベント前の資源備蓄中ということもあり、あまり無理が効かない身なので、今回はちょっとした雑談でも。艦これ一の理想のお姉さんキャラ「翔鶴」さんが主人公です。

 

五航戦の子と一緒にしないで

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空母「翔鶴」は、マル3計画(第三次海軍軍備補充計画)にて建造された正規空母です。機関出力は「大和」型を上回る16万馬力、初めて球状艦首(バルバス・バウ)を採用し最大速力34ノット(「潮」ちゃんの証言によると40ノット以上!)、艦載機の搭載数は常用72機、補用12機。妹の「瑞鶴」とともに、五航戦(第五航空戦隊)を編成しました。

とりあえず挑戦してみたって感じの「鳳翔」、試行錯誤の末“独特なシルエット”になってしまった「龍驤」、恐怖の人間燻製器と化した「加賀」、艦橋をいつもと逆につけたらえらく着艦が難しくなった「飛龍」……彼女たちで得られた教訓をもとに、満を持して設計された史上最強の空母。それが「翔鶴」です。まさに“会心作”というヤツでした。

ちなみに、おなじマル3計画で建造された“艦これ”登場艦(今後の実装が見込まれる分なども含む)を挙げると……

  • 大和型戦艦:第1号艦(大和)、第2号艦(武蔵)
  • 翔鶴型航空母艦:第3号艦(翔鶴)、第4号艦(瑞鶴)
  • 陽炎型駆逐艦:第17号艦(陽炎)、第18号艦(不知火)、第19号艦(黒潮)、第20号艦(親潮)、第21号艦(早潮)、第22号艦(夏潮)、第23号艦(初風)、第24号艦(雪風)、第25号艦(天津風)、第26号艦(時津風)、第27号艦(浦風)、第28号艦(磯風)、第29号艦(浜風)、第30号艦(谷風)、第31号艦(野分)
  • 伊一五型潜水艦:第39号艦(伊19)など
  • 運送艦:第55号艦(樫野、大和型主砲の方針を運ぶための専用艦)

などになります。まぁ、彼女たちはいわば「学年が一緒」の艦って感じですかね。

起工・竣工ともにほぼ「大和」と同時期で、開戦の4か月前に完成しました。妹の「瑞鶴」に至ってはたったの2か月余り前で、もちろん十分な訓練などできてるわけもなく……「加賀」さんに

「五航戦の子と一緒にしないで」

なんて言われちゃうのもある意味仕方がない。しかし、この鶴姉妹こそが日本海軍の空母でもっとも輝かしい武勲をたてたのでした。

 

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提督? あの、そろそろポートモレスビーを…あの…その…

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真珠湾へ向かう「加賀」さんと、それに従う「瑞鶴」

 

初陣は真珠湾攻撃。「練度に問題あり」とされていたため、難易度の難しい雷撃は許されず、もっぱら爆撃を担当しますが、キッチリ任務を果たしています。その後も一航戦・二航戦のお尻について回りながら、セイロン沖海戦で空母「ハーミーズ」、重巡洋艦「コーンウォール」、「ドーセットシャー」などを撃沈するなどの戦果を挙げています。2月にパラオで暗礁に躓き入院中だった「加賀」さんも、「……やるわね、あの子たち。」と感心していたことでしょう。

そんな彼女たちに与えられた初めての単独任務が、ポートモレスビー作戦でした。

4月末、五航戦や第五戦隊などがトラックに集結、MO機動部隊を編成。それを察知した米軍側も、フレッチャー少将率いる第17任務部隊(レキシントン、ヨークタウン)を迎撃に向かわせます。お互いを視界の外に置き、艦載機を飛ばして叩きあう、史上初の純粋な空母戦です。

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零戦を発艦させている「翔鶴」姉さん

 

5月7日に行われた第一戦は、負けと言っていいでしょう。

「翔鶴」索敵機が米油槽艦「ネオショー」を米空母と誤認(正規搭乗員が腹痛で、補充の搭乗員が乗ってた!)、攻撃隊を飛ばして「ネオショー」と駆逐艦「シムス」を撃沈しますが、その間に米第17任務部隊がMO攻略部隊を発見、護衛にあたっていた空母「祥鳳」が逆に撃沈されてしまいました(米軍側は「翔鶴」と誤認)。

これで相手の場所を捕捉した五航戦ですが、攻撃部隊の収用などに手間取り、時刻はすでに4時を回わってしまいます。帰還は夜になるため、出撃はかなり危険です。にもかかわらず、夜間着艦の可能な乗員を選抜し、護衛の艦戦なしで薄暮攻撃を敢行。しかし、米戦闘機の迎撃を受けて攻撃はできずかえって混乱、艦爆の一機は敵空母に誤って着艦しようとするありさまでした。敵迎撃による損失に加え、この敵艦着艦未遂事件にともなう対空砲火により1機が撃墜、さらに夜間着艦により12機を失ってしまいます。

五航戦を指揮していた原少将も「海軍やめたい」とこぼしたほどの大失態でした。

 

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私って、怪我しやすいのかしら...ねぇ、瑞鶴?

挽回を期して臨んだ5月8日は、悪天候で水上機による偵察や、陸上基地からの支援が得られない最悪のコンディションでした。互いに相手空母を刺さんと出撃した艦攻・艦爆部隊が途中で出会いますが、双方手を出さずにすれ違い、お互い一目散に敵空母を目指します。

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全速回避中の「翔鶴」姉さん

 

まず、「ヨークタウン」攻撃隊が「翔鶴」「瑞鶴」を発見。重い魚雷を抱いて遅れている艦攻部隊を待ちながら、上空で攻撃態勢を整えます。その隙に旗艦「瑞鶴」はスコールへ逃走、置いてけぼりを食らった姉の「翔鶴」は敵の集中攻撃を受けてしまいました。

「私って、怪我しやすいのかしら...ねぇ、瑞鶴?(皮肉、キレ気味」

「翔鶴」は450kg爆弾2発を受け発着艦が不能になりますが、機関はさいわい無事で、続いて襲ってきた魚雷をすべて全速回避(「潮」ちゃんが目撃した「40ノットで爆走する翔鶴姉さん」はこの時のことか)。「ヨークタウン」攻撃隊は「翔鶴」撃沈を信じ、引き揚げます。

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艦娘Aさんの証言

 

45分後、今度は「レキシントン」攻撃隊の攻撃を受けます。「翔鶴」は艦橋後方の信号マスト付近に爆弾1発を受け、格納庫が炎上。もはや空母としての役割は果たせなくなりました。「レキシントン」攻撃隊も「翔鶴」撃沈を信じ、引き揚げます。

一方、日本攻撃隊も「ヨークタウン」「レキシントン」を視界にとらえます。翔鶴艦爆隊19機が空母「レキシントン」を、瑞鶴艦爆隊14機が「ヨークタウン」を攻撃し、「レキシントン」は撃沈、「ヨークタウン」は中破。それでも“「翔鶴」を2隻”撃沈していたと信じていた米海軍は、勝利を確信。敵は十分叩いたし、こっちもボロボロだし、しかもなぜか無傷の空母をもう一隻視認したので(スコールに隠れていた「瑞鶴」ちゃんです)、戦場を退避します。

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この戦いで無傷だった唯一の空母「瑞鶴」氏。しかし、艦載機の半分を失い、ダメ押しをためらう

 

本当に勝った日本軍のほうはといえば、こちらも割とボロボロでした。「翔鶴」が大破したため艦載機が「瑞鶴」に殺到、まだ十分使える小破機体を海中に投棄して艦載機を迎えなけれなならなくなるなどしたため、手持ちの攻撃機は半数ほどに減っています。もう一度攻撃部隊だをすべきか悩みますが、結局は断念。あとで五十六長官に怒られて再度南下しますが、すでに米艦隊の姿はありませんでした。

結果的に見れば、無理してでも攻撃隊をだせば完勝が期待できたわけで(危険な薄暮攻撃は敢行したのに!)、のちに米海軍は原少将を「意思が弱く、苦境になると盲目的」と評しています。ここで「ヨークタウン」を完全に仕留めていれば……この後に起こるミッドウェー海戦海戦の帰趨も変わっていたかもしれません。戦果を過大に誤認した日本軍は、珊瑚海海戦で頑張った鶴姉妹を休ませますが、米海軍は「ヨークタウン」を突貫工事で修復。ミッドウェー海戦で“珊瑚海の亡霊”として日本軍に襲い掛かるのです。

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米空母「ヨークタウン」。ミッドウェー海戦で一航戦・二航戦を壊滅させるも、「飛龍」の逆襲をうけ沈没する

 

「翔鶴」姉さんの知られざるファインプレー

さてさて、「翔鶴」姉さんの被弾話武勲はまだまだ尽きないのですが、それはちょっと次の機会に置いておくとして。今回は「翔鶴」姉さんが絡んだ知られざるファインプレーをちょっとご紹介したい。

まずはこれ。

 

成人の日本人なら「翔鶴」ぐらい読めると思うのですが、書くのはちょっと難しいですね。漢検二級~三級レベルはありそう。アメリカ人なら読めなくても当然だと思います。

「『翔鶴』ってなんて読むんダー」
「ノーアイデア……」
「ミー、ちょっと漢字分かる!……カケル、に、ツル……カケヅルだと思う」
「カケヅルか……空を翔けるツル……ZEN の息吹を感じる名前ダ」

米軍の諜報機関でこんなやり取りがあったかどうかは定かではありませんが、「カケヅル」の名前は伝言ゲームの末、なぜか「カクデル」になります。なぜか艦種も「航空母艦」から「ポケット戦艦」に。

「ポケット戦艦」はヴェルサイユ条約の制限下でドイツが苦心して建造した装甲艦で、重巡洋艦並みのコンパクトな船体に28センチ6門の大火力を搭載、ディーゼル機関による長い航続力を兼ね備えていました。その代り速力はそれなり(最大26ノット程度)で巡洋艦に及ばず、装甲も重巡相当で戦艦に比べれば紙でしたが、単艦で暴れまくるヒット&アウェイの通商破壊用にはうってつけで、連合国に大きな脅威を与えた艦でもあります。

米国が極秘に入手した情報によると、この「カクデル」級ポケット戦艦は、ネームシップ「カクデル」(どうやって漢字で書くんだ?)のほか、「カシノ」(たぶん大和型主砲を運ぶ船を誤認)、「ハチジョー」(同名の海防艦がマル3計画にあり)と名称不明の1艦、計4艦からなります。早急に、これを追い払える艦を建造しなければなりません。

 

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そして完成したのがこれ。アラスカ級大型巡洋艦デス。頑張って2艦作りましタ(「アラスカ」、「グアム」、建造中止の「ハワイ」)。

基準排水量28,880トン(倍のデカさにしたった!)、最大速力33ノット(3ノット速くしたった!)、30.5cm3連装砲3基(これで火力は互角なはず!)、防御力は……重巡よりはちょっとカタい。スペック的には「カクデル」級に劣るところはありません。見た目も割かしかっこよく、強そうです。

しかし、対抗<ライバル>となるはずの「カクデル」は存在しませんでした。しかも、アメリカ側が予想した快速高火力の「カクデル」ポジションを実際に担うことになった改装型「金剛」級に対し、アラスカ級は逆に劣っていたうえ、船体が長く、舵の効きが悪いため、艦隊運動に支障をきたします。魚雷の回避も苦手とくれば、実戦では潜水艦や航空機のいい的でしかありません。有体に言えば、この艦は失敗でした。

名前だけで敵に無駄な艦の開発・建造を強いる「翔鶴」さんの隠れたファインプレーですね。日本海軍側もわざと難しい名前にしたという話があったりなかったりするのですが、まさかこれほどの成果は期待していなかったでしょう。

ちなみに、このアラスカ級に対抗するため、後年、日本海軍が「超甲巡」を計画したのは秘密です(「金剛」級の後継という意味もあったのですが)。木乃伊取りが木乃伊になるところでした。

そのほかにも、幻の翔鶴型三番艦「龍鶴」なんてのもいたのですが、これはまた機会があれば。

 

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艦隊これくしょん~艦これ~・攻略ブログ

 

文・ やなぎ ひでとし(33歳、独身♂)

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1980年、大阪府大阪市で爆誕。中学・高校時代は伊賀、大学時代は京都で過ごしたため、あちこちの言葉が混じった怪しい関西弁を操る。
現在は東京・千葉を経て、愛媛・松山に在住。普段はWindowsソフトウェアを専門とするフリーライターと、舞鶴鎮守府サーバーの提督(大将)の二足わらじ。
中国史(とくに春秋戦国時代など)が割りと好物で、好きな人物は漢の光武帝、尊敬するのは管仲・晏嬰。コーエイの『三国志』シリーズではもっぱら馬騰で遊んでいる。日本の武将では武田信玄が好き。




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