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「誘拐結婚」の伝統なんて真っ赤なウソだった!ソ連に乗じたキルギス男性社会の恐怖婚

更新日:

 

中央アジア、旧ソ連のキルギス共和国では、遊牧民たちの伝統的な変わった結婚方式「誘拐婚」がある。
文字通り、男が町で気に入った女の子を誘拐して、家に連れて行き、男の親族たちが無理やり歓迎して、帰れないムードにして結婚してしまうというトンでもないものだ。
なかには、タクシーに一人で乗ったら、そのまま誘拐されて結婚させられDVされまくるなんて、恐ろしいことも。。。
もっとも、男のことを見ただけで親から酸をかけられて殺されたり、踊っている動画が流れたら親族(たぶん)に射殺されたり、と「伝統」のなのもとの蛮行がパキスタンなどで起きている。(参照「「ダンスの動画」で名誉殺人:姉妹と母親が死亡 (ハフィントンポスト)」 )

それに比べれば、誘拐婚は、はじまりは誘拐とはいえ、見合い結婚もあまり本人の意志とは関係ないし、伝統文化なら仕方ないのか・・・

今や日本を代表する国際カメラマンの林典子さんが、この誘拐結婚を、発売中の「ナショナルジオグラフィック」7月号(日本版)でルポをしています。

数か月後に結婚を約束する婚約者がいたり、1年後に海外で仕事をする予定だったりと「夢」を持っていた少女たちが、「伝統」ゆえにあきらめ、自分を納得させていく過程はなんとも痛々しいです。

ところが、このルポが衝撃的なのは、実はこの「伝統」が、歴史的には「ソ連」ができてからの、伝統でもなんでもない新しい風習だったことが明らかにされるのです。

もともとキルギスの遊牧民たちの結婚は、親同士が決めた見合いでした。それは同じ時期の日本でも欧米でも同じだったことでしょう。

しかし、ソ連の共産主義によって、男女同権化が進んだことで、自由恋愛、結婚相手を決める権利が認められるようになりました。すると、(今の日本でもそうですが)コミュ力が異常に低い男には嫁は来ません。

この男たちが社会的に「結婚しないといけない」という要請から、誘拐結婚をはじめてしまったのです。

遊牧社会にとって嫁と子は宝。それで社会全体がこの悪習を受け入れるばかりか、「歴史的、伝統的な風習」と思いこむことにしたのでしょう。

なんともやりきれないですが、あまり人のことを笑えません。

こういう風に、とある社会が、自分たちの都合の悪いことを、新しく「伝統」や「歴史」「正義」として創造し、さらに「ホンモノ」と思いこむのは、どこもかしこも似たようなもんで。人類には、こうした悲しくも痛々しい知恵が備わっているんだということを、ぜひ多くの人にこの記事を読んで知っていただきたいです。

BUSHOO!JAPAN編集部 川和二十六・記

 

 

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-記事の冒頭部分のみ読めます→(ナショナルジオグラフィック

あきらめた新婦
伝統的な遊牧民のテントの中で、イスラムの結婚式「ニカ」を行う18歳のチョルポン(右)。2カ月前の2012年5月15日、町の写真店で新郎のアマンとす れ違い、1カ月後に偶然同じ病院に居合わせて少し会話をしたという。そして7月5日、彼に誘拐された。 キルギスの法律では、女性が結婚できるのは原則と して18歳から。「結婚は早すぎた気がします。でも、キルギスの女性にとって、一度男性の家に入ったあとに、そこから出るのは恥ずかしいことなんです。両 親に恥をかかせたくないので、あきらめて結婚を受け入れました」とチョルポンは語る。

 




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