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wikipediaより引用

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歴史・戦国NEWS

昭和天皇実録で分かったこと、謎が残ったこと

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宮内庁が9日付で昭和天皇実録の内容を公表しました。新たに判明した40点の側近の日記など3000点の資料ももとにした頁数にして1万2000頁、計61冊。各紙が1面、社会面、特集面と大々的に報道していますが、専門家はみな「通説を覆すような新発見はない」と、報じています(朝日新聞1面、読売新聞1面など)。それでも知らないことが盛りだくさんで、第一級の史料といわれています。

分かったこと

初めて明かされた幼少年記の逸話多数

・12歳の夢は博物博士になること
・明治期に宮中ではクリスマスの習慣があった
・大正天皇(親)に宛てた手紙

戦後に側近が聴き取った拝聴録という記録が存在することが分かったが原本は見つからなかった。

1929年6月27日、張作霖爆殺事件の処分で天皇が当時の田中首相を厳しく叱責した場面で、辞表を求めて強く迫ったと本人の独白録と、辞表までは求めていなかったとする重臣の話の両説があったが、独白説のほうを明記した。

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謎のままのこと

・マッカーサーと会見したときに「戦争の全責任を負う者として、私自身を委ねるためお訪ねした」という発言があったのか。マッカーサー回想録にはあるが、外務省と宮内庁が2002年に公表した公式記録にはこの発言はない。実録では両論併記。
・靖国神社不参拝の理由はA級戦犯合祀なのか、どうか。実録ではあいまいに記載。(下の毎日新聞の項目参考)

・連合国軍に天皇がアメリカによる沖縄諸島の軍事占領の継続を望むと伝えたとされる沖縄メッセージについてはアメリカ側の資料を伝える形で内容に言及するものの、確認できなかったとされた。
・鄧小平副首相(当時)に「迷惑をかけ、心から遺憾に思います」と謝罪したとの説についても盛り込まれなかった。

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【各新聞の1面見出し一覧】とその意味

産経新聞 「ご聖断」ソ連参戦で決意 侵攻報告の18分後 終戦指示
読売新聞 昭和天皇 苦悩の日々 軍暴走へ抵抗克明に

「ご聖断」つまり終戦の決意はいつだったのか。降伏の玉音放送は昭和20年(1945)8月15日だが、天皇の決断については、これまで広島への原爆投下(6日)、長崎への原爆投下(9日)、ソ連の参戦報告(9日)など諸説あった。(ご聖断の録音は14日夜)
6日の広島原爆投下について、天皇は2日後の8日に外相に鈴木貫太郎首相へ早期の戦争終結の希望を伝えたの対して、今回昭和天皇実録で分刻みで明らかにされた9日午前の行動から、
・9時37分 ソ連参戦の報告を受ける
・9時55分 木戸幸一内大臣を呼び速やかな戦局収拾をするために首相と懇談するように指示した
・11時2分 長崎に原爆投下
ということが分かった。

毎日新聞 「富田メモ」を追認 靖国不参拝経緯

「富田メモ」とは、天皇が靖国神社に参拝しないのはA級戦犯が合祀されていることを理由とした当時の宮内庁長官富田朝彦氏が残したメモのこと。(日経新聞が2006年にスクープした)
昭和天皇実録では、「A級戦犯合祀が理由」と明記はしなかったものの、昭和63年(1988)4月28日に、皇居と富田長官が面会し、「靖国神社におけるいわゆるA級戦犯の合祀、御参拝について述べられる」と記載された。
ただ、宮内庁はこの記載について各紙に対して「メモの解釈はさまざまで、A級戦犯合祀と昭和天皇の靖国神社不参拝をとらえた富田メモや報道内容を是認したわけではない」と説明している。

一方で、産経新聞は社会面で「ご参拝、昭和50年最後に中止 靖国 反対運動が影響 「富田メモ」解釈触れず」との見出しで、参拝中止の原因は、(1)日本基督協議会ほか6団体による参拝中止の要望書(2)野党各党からの反対声明(3)日本社会党議員による国会への質問主意書―が出され議論を呼んだとし、「靖国神社への御参拝は、この度が最後となった」と記述した(引用)としている。

左派の毎日は、A級戦犯が原因と認めたとして、右派の産経は、A級戦犯ではなく反対運動のせいと分かったとしており、まったく解釈が異なるところが興味深いところだ。

朝日新聞 昭和天皇の生涯克明 幼少期逸話も

 

【社会面】

読売新聞 生き生き少年時代 兄弟いつも一緒 クリスマスに玩具

1907年(明治40)2月22日 4歳
「この頃は何にても直ちに壊すことをお好みのご様子」で、玩具の象の鼻を折り、足を切ったため「動物虐待の悪しきこと、玩具の動物にても壊すことはよろしからず」と諭されている。(引用)
1910年(明治43)5月 9歳
ハレー彗星が地球に接近。当時、彗星の尾の有毒ガスで地球上の生物が死滅するという噂が広がっていた。「彗星に格別の興味を示され(略)彗星の尾に地球が包まれる想像図をお描きになる」。(引用)
1912年(明治45)4月 11歳
学習院の授業で蛙を解剖。(略)箱に収めて庭に埋め、「正一位蛙大明神」と最高の照合をつけて弔った。(引用)

「いつもやさしい祖父でした」昭和天皇の孫 壬生基博さん

昭和天皇の長女の次男のインタビュー。

毎日新聞 記録照合に力注ぐ 四半世紀従事

元編修課長岩壁義光氏インタビュー。神奈川県立博物館の主任学芸員だったのが1990年にスカウトされたそうです。
元となる侍従の日誌を一つ一つ確かめていった。

謎の遊び「クロックノール」

学習院初等科入学前後は「クロックノール」という遊びが少なくとも4回登場するが、どのような遊びなのか、四半世紀かけて実録を作り上げた宮内庁も「分からない」としており、「公開で知っている人が出てくるかもしれない」と謎の解明に期待する。(引用)

→すでにネットでは解明された。ボードゲームのクロキノールとのこと(ThePage参照)。

産経新聞 戦後復興 国民とともに 「全国巡幸」3万3000キロ

戦後の記述で特筆すべきものの一つが、終戦半年後の昭和21年2月から約8年半かけて、戦禍で傷ついた国民を励ました「全国巡幸」だ。(略)詳細な描写は少ないが、淡々と記された記録を追うだけで、遺族や孤児、傷痍軍人、外地からの引き揚げ者らと連日向き合い、その傷跡と復興への努力に触れた約3万3千キロの軌跡が浮かぶ。(引用)

ご参拝、昭和50年最後に中止 靖国 反対運動が影響 「富田メモ」解釈触れず

上の毎日新聞富田メモ参照

朝日新聞 昭和 私たちの思い

各界の関係者の談話 石原信雄元官房副長官、大田昌秀元沖縄県知事、村山富市元首相、2・26事件を起こした将校のおい、橋本大二郎元高知県知事、映画「終戦のエンペラー」に出演した初音映莉子女優、岩井克己元編集委員

 【2面・3面】

読売新聞 実録 残された謎 マッカーサー会見 靖国参拝見送り 発掘史料の開示に期待

このコーナーの識者コメントとして伊藤之雄・京都大教授(日本近現代史)が「実録を分析することで、これまでの仮説が裏付けられたり、事件の評価が変わったりしていくだろう。そこは評価したい。ただ、昭和天皇の人物評価や皇族とのあつれきなどは、意図的と思うが書かれていない。マッカーサー会見の記述も論争を避けようと腰が引けている。事実を挙げるだけでなく、合理的に解釈していかないと歴史の流れは見えてこない」との意見を寄せている。実際問題、センシティブな問題を宮内庁の内部組織が歴史的な評価や解釈を加えることは難しかったのでしょう。この点はこれから研究者らによる論争が巻き起こって、どんな近現代史が描かれていくのか楽しみだ。

 

沖縄訪問望み続け 石原信雄・元官房副長官に聞く

朝日新聞 映し出す昭和史の断面 降伏直前まで、ソ連に仲介期待 一方で「敵国撃破」祈願 沖縄メッセージ直接触れず 退位言及他の資料と違い

1945(昭和20)7月7日、鈴木貫太郎首相に「ソ連邦に対して率直に和平の仲介を依頼し、特使に親書を携帯させて派遣しては如何」と伝えたとされる。(引用)

降伏直前、三つの神社に相次いで戦勝祈願もしていた。(略)大分県の宇佐神宮、福岡県の香椎宮、埼玉県の氷川神社に勅使を派遣。「由々しき戦局を御奉告になり、敵国の撃破と神州の禍患の祓除を記念される」と記されている。(引用)

三谷太一郎・東大名誉教授(近現代日本政治史) 少年から天皇へ 興味深い成長期の叙述

毎日新聞 出典 曖昧さ残す 後世の検証に壁 乏しい肉声「恣意的」 作成過程で新史料 編さんに四半世紀

昭和天皇実録の特徴の一つは、地の文をある程度記した後に出展史料をまとめて挙げたり、提供者の要望で出典史料名を伏せたりしている点だ。(引用)

実録どんな書物 全61冊一生の出来事を記録

産経新聞 昭和天皇 終戦の道探られ 昭和19年9月「和平実現できざるや」
甘い対ソ認識 重臣ら上奏 「米英に加担せず」「対日参戦は五分」

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*特集頁、識者対談も分析でき次第随時更新
*昭和天皇の写真はWikipediaより引用

 




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