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今度はスターリンでやっちまった……米大統領選トランプの発言は許されてもベン・カールソンの失言は叩かれる

更新日:

余の辞書に「懲りる」の文字は無い? 歴史関係で失言連発のアメリカ大統領候補のベン・カールソン氏がまたまたやっちゃいました。今度はスターリン絡みっす。

「余の辞書に不可能の文字は無い」と言い放ったのは、かのナポレオンだそうですけど、こちらの方の辞書には「懲りる」の文字は無いんでしょうね。

そう、今やアメリカ大統領選で影が薄くなっているというか、日本ではトランプ候補ばっかりが報じられてしまって、この方も出ているというのがすっかり忘れ去られている感がある、あのベン・カールソン氏(あっ、お初の読者の皆様は、この記事とか、この記事とかをお読みになって下さいませ)。

流石に、3度目は無いだろうと思っていたワタクシメは甘うございました。きっちし、やらかしていました。今度はソ連の独裁者、スターリンに関する発言です。出典の怪しげな発言を引用し、ワシントン・ポストが呆れながら報じています(2016年2月13日付け)。

 

米4大地上波主催のディベートで開陳

「失言」をやらかしてしまったのは13日に行われた、アメリカの4大地上波ネットワークのCBSが主催した共和党候補によるディベートの席上。「ソ連のヨシフ・スターリンは、もしアメリカを打倒したいのなら、国の土台を成す3つの事を壊さねばならないと言った。即ち、精神生活と、愛国主義と道徳の破壊だ」。

これに対し、ワシントン・ポストは、次のようなツッコミ。

「カールソン氏は、アメリカの有権者が御本人を拒むのを止め、好きになる必要性があると主張なさりたいのだろう。我々としては、そう理解した。正直なところ、妙な引用だ。しかし、スターリンが実際にそう発言したかどうかについて、確固たる証明が無い事を思えば、その奇妙さは一段と濃くなる」

日本の新聞記事とは違って、英語圏のそれは持って回ったネチネチとした言い回しが多いのですが、これもその1つと言えましょうか。昨今流行の「超訳」をしたら、こんな感じでしょう。

「そんな発言、スターリンはしてないかもよ」

 

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先日の毛沢東の写真でも活躍した、あのSnopes.comもツッコミ

…よくよく読むと、このポストの記者さん、「アホらしくて書く気にもならん」という感じで筆を進めていますね。そういや、13日って土曜日だった。「週末が仕事で潰れるし、アホな事を言う候補がおるし」って気持ちだったのか?

以下、先日の毛沢東の写真の偽解説暴露でも活躍した、あのSnopes.comを引用しながら、箇条書き型式で指摘しています。

1,信頼出来る情報源からの出典が見つからない。スターリンの引用として方々で紹介されているが、出典も日付けも書かれていない。

2,ヨシフ・スターリン・インターネット・アーカイブやペンシルバニア大学のオンライン図書館所蔵のスターリン文書などにある演説や書簡やインタビューなどに、上記の発言は見当たらない。

3,もしスターリンが本当に発言していたのであれば、本人が存命していた時代の記録から見つけられそうなものだ。しかし、1953年に没したのに、この発言が最初に登場したのは1983年のローレンス・ジャーナル・ワールド紙の読者投稿欄である。

4,何よりも、この発言ではスターリンがいかにも言いそうな事が抜けている。つまり、資本主義を挙げていないのは何故なのか。

などと列挙し、「この引用発言は、疑わしい」としています。確かに、アメリカのパワーの源は資本主義経済なんですから、「そこを蝕んでやろうぜ」と言う下りがあって然るべきですよね。

 

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売り言葉に買い言葉では無く、練りあげたつもりで出た発言

ポストが注目し、なおかつトホホな気持ちで書いている理由は他にもあるようです。カールソン氏の発言がヒートアップしたディベートの流れの中で出てしまった売り言葉に買い言葉ではなく、締めの言葉(closing statement)として出ていたからです。「締めの言葉は、間違い無く計画的かつ練習した上で発せられたものだろうに」と記事は続きます。

「それがこれかよ。週末なのに勘弁してよ」ってところのようで(苦笑)。腹が立ったらしく「カールソン氏が間違った引用をしたという事実は、恐らくディベートの段階で候補者として脱落するであろうと証明する最新材料である」と記事は結ばれていました。

しかし、その後になって、Twitterなどでネタにする人が多くいたのに気づいた同紙では、追記の形で紹介しています。

ベン・カールソン

bencarson.comを訪問したまえ。アメリカを弱体化させる我が計画を読めるからのぅ。どうじゃ、良い線いってるだろう。—ヨシフ・スターリン

 

ベン・カールソン2

貴殿は我が仕事に対する理解が全く出来て無いようだな#GOPDebate@Beschizzapic.twitter.com/jrsVrxiLeO

ベン・カールソン3

カールソン氏曰く『かつて、スターリンはこう言った。もし詳しく知りたいのなら、ベン・カールソン・ドット・コムにアクセスしたまえ』と

 

…向こうにも2ちゃんねらーみたいなノリの人が多いようで(苦笑)。ま、ポストはんの言うように、早めの段階で脱落した方がアメリカのみならず、世界的にもプラスなんでしょうけど、この武将ジャパンとしては、もう少し失言をして下さった方がアクセスが増えて有り難いんですが。

 

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