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フランス 歴史・戦国NEWS

剥製にされていたナポレオン最後の愛馬「ラ・ビジル」 修復で復活へ

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ナポレオンが生前に何頭か使用していた馬のうち、剥製として残っていた最後の1頭が修復中とのこと。近く再び日の目をみる事となりました。

オーストラリア放送協会のHPが報じています(2016年6月3日付け)。AFP通信の記事を掲載していました。

写真をサイトから引用させて頂きます(TOP画像)。白馬だったのですね。後ろ足のNの文字と王冠は、ナポレオン皇帝専用という意味合いでしょうか。

 

ラ・ビジル(Le Vizir)という名前でして、1802年に当時のオスマン・トルコのサルタンからナポレオンに献上されたアラブ馬(アラブ馬って、黒いというイメージがあるけど、そうじゃないのですね)。パリの陸軍博物館に展示されていました。200年以上も前の剥製ですので、胸の部分などに痛みが酷く、2人の専門家が修復に当たったそうです。

ビジルは歴戦の勇士でもありました。

有名なイエナ・アウエルシュタットの戦いや、アイラウの戦いでナポレオンが騎乗していた事があったぐらい。しかもナポレオンがエルバ島に流された際にも同行していたというのですから、付き合いが長かったと言えましょうか。もっとも、島を脱出し、いわゆる100日天下で終わった最後の日々では道を同じくする事はありませんでした。流石にもう高齢だからという事情があったようです。

以後はリオン・ド・シャネーというフランス帝国の厩舎担当士官によって手厚くケアされる余生を送りました。もっとも、ナポレオンの死後、坊主憎ければ何とやらで、愛馬への報復を恐れたシャネーによって、北フランスに移送され、ウィリアム・クラークという英国人に預けられます。その後、1826年に33歳で亡くなったと言いますから、ナポレオンの死後も暫く生きていた事になります。また、馬としては長寿の部類ですね。乗っていたナポレオンが、セント・ヘレナ島に流されて人生の幕を下ろした事を考えると、それなりに幸福な晩年だったとなりましょうか。

さて、ABCでは全体像も写真に収めていますので引用させて頂きます。

ナポレオン愛馬ラ・ビジル2

案外小さいですね。まぁナポレオン自体が背の低い人だった事を思えば、これで丁度だったのかも。余りでかいと、乗るのに一苦労だし。

してみると、この有名な肖像もデフォルメでは無かったのでしょう。サイトより引用させて頂きます。

ナポレオン愛馬ラ・ビジル3

颯爽としているナポレオンが乗っているのは、ビジルだったのでしょうね。

なお、ビジルにとっての修羅場?は死後だったようです。クラークはフランス贔屓だった事も有り、シャネーの信頼を勝ち得ていたようなのですが、同胞から「何なんだあのフランスかぶれ野郎は」と猜疑心の籠もった目で見られるようになったようです。

で、当人は何を思ったのか、死後剥製とした馬を1839年に英国に密輸してしまいます(これこれ、違法行為はあきませんがな)。ジョン・グレーブスという同胞の英国人の協力を得て、トランクに詰め込まれたビジルは税関のチェックもパスしてドーバー海峡横断に成功。ご主人様の果たせなかった夢を実現させたとなりましょうか(棒読み)。よくトランクに詰められたものだと思ってしまいますが、死んだ後に中身を抜いて皮だけを保存していたからなのですって。

以後、再び詰め物をされ、1843年からマンチェスターの自然史協会の施設で展示されます。それが歳月と共に劣化して、愛国心が旺盛なフランス人が立ち上がったというのが話の流れ。

なお、ビジルの修復には1ヶ月かかるとの事です。肩の辺りの割れ目が酷く、手こずっているようですね。

ちなみに、修復に当たって陸軍博物館では昨今はやりのクラウドファンディングで資金集めをしました。目標額の1万5000ユーロに対し、2万534ユーロが集まったとの事ですから、今なおナポレオンがフランス人の心に誇りとして刻まれている証でありましょう。

気になる差額分は特性のガラスケース代になるのだとか。その中で、今度こそビジルは展示されていきます。きっと天国のナポレオンも喜んでいるでしょうね。

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南如水・記

 




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