ヒトラーの毒味役を任じられたドイツ人女性の告白!これぞ「戦時の強制性」だ!

 

俗に「数奇な生涯を送る」と言いますが、これはその極限と言えましょうか。ドイツで御年96歳の年金生活者の女性がご健在でして、曰く。

「若い頃、ヒトラーの毒味役だったのよ。しかも、志願してやったんじゃあなくって、無理からに強制されてやらされたの」。

絶句するしかありません。英国のデイリー・ミラー紙が報じています

15人の毒味役、最後の生き残り

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衝撃の告白をなさっているのは、こちらのマルゴット・ウェルクさん。サイトより引用させて頂きました。何でも、第二次世界大戦中ずっとヒトラー用に調理されたのと同じメニューの料理を食べさせられ、その度に「これが人生最後の食事になるかもしれない」と心配なさっていたそうです。

ウェルクさんによると、こうした毒味役は、全部で15人いたそうです。そのいずれもが、厳重に警備されたヒトラーの隠れ家にバスで連れて行かれては、したくも無い食事をさせられていたのだとか。ヒトラーは、連合国側が自分を毒殺するとの強迫観念に取り憑かれており、それ故の災難でした。

 食事のあとにみんな号泣した理由

こうした女性の内、唯一存命なのが御本人。その証言が生々しい。「同僚は食べ終わったら、犬みたいに泣いていたわ」。恐怖心からではなく、「食べても無事生きているという事へのうれし涙だったのよ」。背筋が凍り付くような話ですね。

 

ちなみに、それでも疑念を捨て去れないヒトラーは、こうした女性が食べ終わって1時間後に手を付けていたのですって。なぜかと言うと、遅効性の毒物を使っているかもしれないからと思っていたらしい。もう、ここまで来ると病気ですな。

「何人かは、食べ始めると泣いていたの」とウェルクさん。「今度こそ駄目かも」→「助かった!」の繰り返し。ロシアン・ルーレットのナチス版とも言うべき行為を1日3回、しかも365日ずっとと言う訳ですから、泣きたくもなりましょう。

 

戦後も長きに渡って、こうした辛い経験を口にして来なかった事には理由もありました。

ナチス親衛隊の高官に強姦されていたからです。しかも当時、夫がいたのに。その夫は、軍人として出征中でした。

 ベルリンの空襲の疎開先で

鉄道員の娘として生まれた、ウェルクさんが、この毒味役をやらされるようになったのは24歳の時。気ままな青春時代を過ごし、ユダヤ人の友人すらいました。しかし、そんな時代も1933年にナチスが政権を握ると一転します。

1941年に連合軍の空襲で、住まいだったベルリンのアパートが焼け出されます。先にも書きましたが、夫には召集令状が届き、兵士として戦っていたので、頼る先は東プロイセンのパルチュ(現ポーランド領のパルチ)の母の実家しかありませんでした。

住む家を焼け出されただけでも不運なのに、それが重なります。このパルチュは、有名なヒトラーの司令所であった「狼の巣」に近かったのです。ようやくの思いで辿り着いた街の市長は、彼女に「毒味役をやれ」と強要。従わざるを得なかったそうです。

ちなみに、ウォルクさんは毎日連れて行かれて毒味をやらされはしたものの、ヒトラー本人を見かける事は全く無かったそうです。先にも書いたように、殺されるとの強迫観念に縛られていたからです。

 

…せめて「毎日の毒味役、ご苦労だね」ぐらい言ってやれば良いものを。

 

そうこうする内に、有名なヒトラー暗殺未遂事件が、1944年7月20日に発生します。毒殺ではなく、爆殺って訳です。「その時も、皆で毒味役を強要させられていたの」とウォルクさん。情報が入って来ないので「英国がヒトラーを毒殺しようと企てているって噂が、何時もあったわ」。

菜食主義者のヒトラーの献立

そんな頃の料理にも「肉は全く出なかった。本人が食べないからよ。食べさせられたのは、お米と麺、胡椒のかかった野菜料理とエンドウ豆、カリフラワーばっかり」。

 

…腹が膨れなかったんだろうなぁ。と言うか、そもそも、良く喉を通ったもんだ。

 

これだけでも過酷と形容するのも生ぬるいとしか言い様の無い試練だったのに、そんな最中に強姦されたとなれば、そりゃあ辛すぎますよね。

 脱出に成功するも、翌年ソ連軍に捕まり…再び地獄の日々

 

そんな彼女が、鉄道を使って脱走し、ベルリンに逃げ帰ったのは1944年後半。ようやく安堵の日々が来たかに思えましたが、悲運が更に重なります。翌年に、ソ連赤軍に囚われの身となったからです。その赤軍は、毒味仲間の同僚を処刑していました。

都合14日間、拘留され、繰り返し、またここでも強姦されたそうです。この日々を「この世の地獄」と評した御本人は「その後も悪夢に悩まされる日が続いた」と付け加えました。

なお、遂に子供を産む機会を逸してしまったとも語っています。1946年に夫が帰還したものの、戦争が2人に強いた重荷を背負いきれず、離婚してしまったからです。

本当に、気の毒すぎる。こんな事があって良いのか! だから戦争はしちゃあいけないし、どんなイデオロギーで偽装しようと、独裁制も駄目なんですって。

南如水・記

 

 


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