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週刊武春 ドイツ

ジオラマファン胸アツ!本物のパンター戦車と88㎜高射砲をドイツの年金生活者が保管して家宅捜索

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世の中、ハタから見ていて「そんな事に、何も情熱を傾けなくても」って思ってしまう事が良くありますよね。特にコレクション関係。切手とかならまだしも、場所を取る大きなモノを収集して、遂には専用の倉庫まで作ってしまう人とか見ると、驚くやら呆れるやら…。

今回ご紹介するのは、それが暴走したって感じ? ドイツ北部の村の納屋に、78歳の年金生活者が第二次世界大戦中のパンター戦車と88ミリ砲を保管していた事が露見し、法律違反に当たるとして検察が家宅捜索を行いました。

地元メディアが一斉に書き立てたので、英語圏のメディアも動き出して報道しています。

キャタピラー以外は全部良好 移動には軍人が動員

その1つがテレグラフ紙(2015年7月3日付け)。サイトより写真を引用させて頂きます。(ヘッダー写真も)

キャタピラーと機銃が無い以外は、ほぼ完璧な状態である事が分かります。「ホンマ、ようやるわ」って所ですね。

さて、見つかった村はドイツ北部のハイケンドルフ。軍港で知られるキールの近所でして、裕福な人達がリタイアして暮らすような土地柄。当然、住んでいる人も穏やかな性格で、平和そのものって感じだったのですが、そこに降って湧いたのが、このコレクション押収騒ぎ。ヘッダー写真を見ればお分かりでしょうが、野次馬がカメラを持っていますね。

ドイツでは、こうした武器の保管は違法とされています。だからこそ検察が動いたのですが、マシンガンならまだしも、余りの大きさに手を焼いた為、軍に依頼して運んでもらったのだとか。つまり、写り込んでいる人達は検察の職員さんではなく、現役の軍人さん。約20人が動員された他、戦車の運搬用車両まで出動したのですって。それでも、全ての作業が終了するのに9時間もかかってしまったのだとか。

軍の広報担当者は「納屋にダメージを与えずに戦車を押収するのには骨折りだった」と、異例の?コメントまで発表しています。

ご、ご苦労さんでしたね(汗笑)

こちらの88ミリ砲の写真もご覧下さい。サイトより引用させて頂きます。

完全な状態ですね。弾込めたら、上空の旅客機を撃墜できそうな(苦笑)。ちなみに、押収物の中には魚雷もあったそうです。

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押収品を取り返そうと弁護士動く

さて、最初に紹介したパンターは1943年製。テレグラフでは「ビンテージ・タンク」だとしていますが、戦車にビンテージって(汗)。

南ドイツ新聞によると、キールの検察当局がコレクションの存在を知ったのは先月だったそうです。武器の保有が違法なのと、盗品なのではないかとの疑いを持ったので、ベルリンの関係当局に通報し、対応を協議。そして家宅捜索と押収と相成りました。

もっとも、コレクターから依頼を受けたペーター・グラムシ弁護士は異論があるそうです。戦車も高射砲も発砲は出来ない状態なので、武器には当たらないと言うのです。

実際、2005年に地元当局が調べた所「武器としては最早使えない」との鑑定が出ていたそうです。つまり、一旦は片付いていた話。「なのに、こうして大々的な押収をして全世界に報じるなんてどうよ」(この武将ジャパンが動いているぐらいですからね)と憤ったグラムシ氏は、依頼主の意向で近く訴訟を起こす予定です。

これを裏付ける意見をしているのが、村長のアレクサンデル・オルス氏。「ここらが1978年に大雪になった際、武器を動かしていたのだから、驚かないよ」との事です。コレクターさんとも顔見知りで「ある種のモノが好きだってのは知っていた。蒸気機関車が好きな人もいるだろ。この人は戦車が好きだったんだよ」と同情的。

ちなみに、コレクターは隠遁生活を送っていましたが、検察の厳しい取り調べを受けている最中なのだとか。第二次世界大戦終結70年で、神経を尖らせているドイツ政府の勇み足って感じでしょうか。だんだん可哀想に思えてきたぞ。

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