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週刊武春 縄文・弥生・古墳時代

元祖ゆるキャラ「踊る埴輪」は踊っていなかった。実は○○をひいていた!

更新日:

踊る土偶として、知られている埼玉県熊谷市の野原古墳で昭和初期(昭和5年、1930年)に見つかった埴輪(はにわ)がある。

くわしくは知らずとも、この写真を見れば、多くの人が「あれか~」と思い出すに違いない。

「踊る人々」所蔵は東京国立博物館

口をぽかーんとあけた呑気に見える表情で片手をあげた様子は、古代の日本の牧歌的なお祭りでの踊りとなんとなく想像されがちだ。

 

これは2体セットで、小さいほうが古代の男性がしていた髪型の「美豆良(みずら)」をしていたことから、大きい方は女であろうとして、「踊る男女」と名付けられた。(現在の通称は「踊る人々」)

 

ところが、じつはこの二人、「踊ってない」ことが判明しているのだ。

 

その後も古墳での発掘が相次ぎ、片手をあげた土偶の多くが馬の埴輪(馬形埴輪)とセットで出土したことから、

 

片手をあげているのは、馬の手綱をひいている様子であることがわかってきた。

 

ふりかえって、この踊る土偶も当時の出土状況をふりかえってみると、馬形埴輪と一緒に出土していたのだ。

 

この埴輪を見て「のどかだなぁ」と思ってたら、まったくの誤解。彼らは炎天下か寒風吹く中で豪族の馬をひく、「働き者」の2人だったのである。

 

川和二十六・文

 

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参考文献 藤野龍宏監修『埼玉の考古学入門』(さきたま出版会)

 




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