徳川家斉 一見地味な将軍だが、子供の総数なんと55人! そして「オットセイ将軍」と呼ばれた

 

【編集部より】

「今でしょ!」の林修先生や、世界的建築家の黒川紀章、さらには海部俊樹元首相、思想家の呉智英……。

彼らは全員、愛知県一の名門・東海高校の出身者ですが、そんな名古屋のインテリジェンスな場所で、まり先生が講義を行います!

その一つがコチラ

サタデープログラム

ページの中ほどまでスクロールを進めてつかぁさい。

サタデープログラム2

講座番号14 『歴女医の真田丸講座~武将の病気と戦国医療』

講師 馬渕まり(内科医)

幸村が籠城した真田丸から栄養面に向けて話を繋げる講義の予定だそうで、明日2/20の14時に開講。一般の方も視聴できますので、よろしければご参加くださ~い(詳細はHPをご参照ください)。

 

【本文ここから】

戦国時代や江戸時代のお殿様というと、一般的には「家臣をよくまとめ、国力増強に励み――」という、マッチョな武士像を思い浮かべるかもしれません。

しかし、ときにはそれより重要なオシゴトがありました。

子作りです。

跡継ぎが出来ず、当主が早死にしてしまったら「改易(お家取り潰し)」すらあった江戸時代。
各国の大名は正室のほかに側室を置いたり、ときには養子を迎えたり、ともかく「子供を残すこと」はメチャメチャ重要な仕事でした。
たとえば徳川には御三家(紀伊藩・水戸藩・尾張藩)があり、持ち回りで将軍を輩出してきましたが、それでも血筋の断絶を危惧した八代将軍吉宗が御三卿(田安家・一橋家・清水家)を設置し、とにかく将軍家の血が継続することに腐心しております。

 

絶対に楽しんだだろ! いや、楽しみ過ぎだろ!

さほどに難儀だった当時の子作り。下手すりゃ家臣を路頭に迷わせてしまう((((;゚Д゚))))なんて考えながらの「夜の営み」は、至福の時ばかりでなかったでしょう。

しかし、この人だけは「絶対に楽しんだだろ! いや、楽しみ過ぎだろ!」という方がおります。

徳川11代将軍・家斉――。

実に、28男・27女と、合計55人もの子供を作った「オットセイ将軍」です。

オットセイとは、寒いところで過ごす動物のオットセイです。一体、家斉さんはナゼ、そんなアダ名を付けられてしまったのか。

それを説明するには、まず勃起不全(ED)から触れておきたいと思います。

子沢山ってレベルじゃねーぞ!の徳川家斉さん/Wikipediaより引用

 

アザラシやオットセイのペニス、羊や牛の睾丸が……

医学的に、満足な勃起が得られないことを勃起不全(ED)といいます。

EDには大きく分けて2つの原因があり、1つは器質的なもの。神経や血管に障害がある場合などで、もう1つが心理的なものです。他の病気と比べてメンタル面も重要なため、プラセボ効果も大きく影響すると言えましょう。

そのため古来から、刺激のあるもの(玉ねぎ、ニンニク)や珍しい果物(りんご、イチジク、ザクロ)、栄養価の高いもの(卵、チーズ)などが精力剤として使われました。

と同時に、精力の強いイメージの動物なども好んで飲まれ、アザラシやオットセイのペニス、羊や牛の睾丸が強壮剤として用いられました。

もう皆まで言わなくてもお察しいただけましたね。徳川家斉がオットセイ将軍と呼ばれたのは、そのペニスを強壮剤として服用し、実際に子供を作りまくったからなのでした。

 

政治的にはバカ殿なれど文化面には貢献!?

もしかしてオットセイの効果は健康面全体に及んでいたかもしれません。

というのも家斉は実に50年もの間、将軍の位にあり、反面、大した政治の結果は残しておりません。

「松平定信を老中に登用し、寛政の改革を行った」には違いないのですが、結局のところ「定信は質素倹約が厳し過ぎるからクビね!」と6年でお払い箱にして、その後は我慢の反動なのか贅沢三昧の暮らしをしています。

それが江戸の風俗や文化には良い方向に働いたのでしょうか。

家斉の元で化政文化は花開き、そして幕府の財政は傾きました。

それを補うため、小判の質を落とす鋳造政策を8回も行ない、結果、インフレを招いて経済を混乱させるなど、将軍としては痛い経歴しか見当たりません。そう、子作り以外は……。

 

漢方薬の『海狗腎』 豊富なタンパク質と男性ホルモンを含む

先程も申し上げたように、家斉は28男・27女と合計55人もの子供をもうけました。

神君家康ですら16人だったのに、55人ともなればもはや異常。たしかに将軍にとって血筋を残すことは大変重要な仕事なです。

が、なぜ家斉はさほどに子作りに励んだのでしょうか(※実際、無事に成人したのは25人でしたので、子供の死亡率がいかに高いかも見てとれます)。

変態だったの?

実家の一橋家から「子女を多く作るように」と訓告されたのも大きいですが、やはり栄養面での補助も働いたのかもしれません。パワーの源として服用していた「オットセイのペニス」。実は漢方薬として昔から飲まれていたものなのです。

『海狗腎(カイクジン)』という名前で、豊富なタンパク質と男性ホルモンを含み、腎気を補うとのこと。あくまで個人的な意見ですが「アザラシの雄はハーレムを作る」という性質が、「性的に強いイメージ」に繋がり、それがオットセイでも精力剤効果がある――という流れなっているのでは?と思ったりします。

また、簡単には手に入らない希少価値もポイント高いですよね。

『海狗腎』は家康も使用していたようで、蝦夷福山城主に「献上するよう」命じた記録も残っております。健康ヲタクで知られた家康も実際に子沢山なであり、本当にそれなりの効果があるのかもしれません。

家斉はオットセイのペニスを粉末化したものを愛飲していたため『オットセイ将軍』というあだ名をつけられました。今風に例えると「バイ@グラ社長」といったとこですね。こんなあだ名が付くあたりで色々ご推察下さい。

 

イラスト・文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
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【編集部より】

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http://ja.m.wikipedia.org/wiki/媚薬

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/徳川家斉

http://matome.naver.jp/m/odai/2132581912226466101

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/化政文化

http://www.kanpoyaku-nakaya.com/kaikujin.html

http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/shogunnoarchives/contents/02.html

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=82504

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/徳川家康#.E4.B8.80.E6.97.8F.E7.B8.81.E8.80.85

 








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