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最上義光像

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最上家 名脇役

山形がようやく動く!ご当地名君・最上義光落としからヨシアキ推しへ

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山形県山形市、いわずとしれた県庁所在地である。

しかし、隣県宮城の仙台市とちがって、どこか地味な印象は免れないかもしれない。歴史観光地としても、近くの米沢(山形県)、白石(宮城県)、会津(福島県)とくらべても目立たない印象がある。そんな中、この戦国ブームの中でついに山形市も重い腰をあげたようだ。

実は山形とて、今までまるっきり最上義光(よしあき)を無視してきたわけではない。全国的知名度はいまひとつでも、最上義光は山形中興の祖だ。「商業都市山形がもっとも賑わっていたのは最上時代」という意見もあるほど。
江戸初期の最上改易後は代々の山形藩主によって最上時代の業績は隠蔽傾向にあったが、明治・大正時代になるとそれも復活。義光三百忌を記念した「義光祭」は盛大なものであったそうで、山形市民にとってもっとも楽しみな行事であったとか。

 

地元の山形市史でもオトされまくるお殿様

最上義光像

最上義光像

しかしどういうわけか、昭和40年代前後から義光の評価はお膝元山形で下落。地元で編纂した『山形市史』ではこれでもかと言わんばかりのひどい書かれようで、この当時出版された伝記でも戦国最凶クラスの極悪人として描かれてしまった。今でこそ日本屈指の造形美を誇るとされる山形城の騎馬像も、建設当時は「悪人の像を憩いの場に建てるとは言語道断」と反対派が声をあげ、新聞の社説にまでそのことが書かれる始末であった。
大河ドラマ『独眼竜政宗』でも悪役路線を踏襲。ドラマを見た多くの山形市民が「こんな下品で悪い殿様に義光公が描かれるとは」と肩を落としたとか。ドラマを真に受けた人から「あんな悪人をなぜ研究するのですか?」とたずねられ閉口したと語る郷土史家もいる。

一方でこのころ「最上義光歴史館」が開館した。隣の政宗ブームにわく宮城を見て、「戦国大名人気は観光のチャンス」と考えたの。あるいは「山形市がなんとかせねば義光公は悪役のままだ!」と危機感をつのらせたのか。山形市は義光はじめ、歴史重視へ次第に方向性を修正しはじめたようである。

 

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最上57万石の城、山形城の復元も徐々に

山形を代表する史跡といえば、まずは「山形城」であろう。山形駅から徒歩15分程度の距離に「山形城址」はある。市民の間では「霞城公園」と呼ばれることのほうが多い。かつて最上57万石にふさわしい日本屈指の敷地面積を誇った山形城は、相次ぐ領主交替により城の規模が維持できなくなり、縮小をくりかえしてきた。明治になって破却されると戦前は軍事施設、戦後はスポーツ公園として整備され、市民憩いの場となった反面、史跡とはむしろ破壊される傾向にあった。しかし、このままでは国指定史跡としての認定を取り消される可能性もあるとして、山形市は城の復元および発掘調査に取り組み始めた。

山形城の範囲(山形城跡発掘調査報告書より)

山形城の範囲(山形城跡発掘調査報告書より)

この復元がなかなか難しいらしい。まず、スポーツ施設として定着したためか反対意見も根強く、なかなかまとまらない。また、山形城はあくまで「国指定史跡」だ。同じ山形県の上山城のように、史実を無視した建物にしてしまうと観光施設としてはにぎわうかもしれないが、史跡としての指定は取り消されてしまう。では歴史的根拠に基づいて整備しようとすると、決定的な史料が乏しいのだ。山形市では図面や古写真を募集しているが、なかなか見つからないようである。そんな中でも「高麗門」等は順調に復元されており、映画のロケにも使用されているそうだ。

 

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火災の町に緑をとうったえた我らが最上義光

薬師まつりの植木市

薬師まつりの植木市

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山形大学による発掘調査では、備前焼・信楽焼・黒織部沓茶碗・瀬戸美濃焼・肥前系陶器・輸入磁器等が見つかった。こうしたものには茶道具が含まれており、山形城下での茶道文化もいずれわかってくるかもしれない。
さらに文書に記載のあった幾度かの大火災も見つかった。山形市の植木市(薬師まつり)は義光が大火で木々を失った城下に、緑を取り戻そうと呼びかけたそうだが、火災が存在したと確かに確認できたのである。
本丸堀・土塁からは六道銭や人骨の入った中世期の土壙墓、さらには五輪塔や板碑も発見されており、城の敷地に寺社や供養塔があったのではないかと推察されている。中で最上時代の金箔瓦は、当時の山形城の姿を伝えるものだ。織豊政権でも限られた城にしか許されなかったこうした豪華な瓦は、義光時代の栄華を伝えるものと言えるのだ。
「日本百名城」の名に恥じない山形城。歴史好きなら外せないスポットだ。今度の休日は山形で史跡めぐりもよいのではなかろうか。

 




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