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あさが来たレビュー

『あさが来た』ネタバレ感想レビュー第23週「大番頭の手のひら」 思えば開拓使事件から商売人ではなく……

更新日:

おはようございます。今週はサブタイトルからして雁助メインのようです。

それにしても、

21週目:あさが病床

22週目:菊と忠興が病床

23週目:雁助が病床

って、これでは「朝の連続病床」ではないのか、と。

 

3月7日(月)

雁助が大事故で頭部に怪我をし、意識不明の重体。その理由がなんと、

「マッチ工場で可燃物である石油をたっぷり入れた缶を、よりにもよって棚の上に置いておいたら落ちてきて脳天直撃」

というあまりに間抜けな、あまりに不自然なもの。これ、一歩間違えたら工場全焼でしょう。そんな重たい石油缶を高い所に置くというのも不可解です。あの慎重な大番頭がそんな理由で怪我なんて、がっかりぽんだす。書いていて誰かおかしいと思いませんでしたか。床で滑って頭打ったとかの方がまだ自然では。

雁助の見舞いは新次郎と榮三郎そして逡巡の末にうめが向かうことに。あさは女子大創設の資金集めで忙しいので、行けません。

あさは工藤や平十郎にあまり女子大創設に向け暴走するな、と釘を刺されてしまいます。一方で成澤は東京でほぼ無双状態で、政財界の大物である伊藤博文、板垣退助らを次から次へと調略……じゃなかった、説得していきます。今日のラスト、あさは新聞記事を見て驚きます。

ここから先はきついことを書きます。

本日最大の問題は、石油缶脳天直撃以上に、あさに進歩がないどころか退化しているように見えることです。大名屋敷に出向いて加子部屋に泊まった時、玉利の元へアポなし突撃した時は、加野屋も追い詰められていて、あさもまだ若いからよかったのです。突撃するにしても、一応ここならいけると当たりをつけて行きました。

が、今回はけんもほろろに断った相手に元へ向かっていますよね。しかも独りよがりで、相手へのメリットを提示することもなく、一方的に理想を語るだけ。この本を読めばわかると教育論の冊子を去り際に残していくところなんて、どこの宗教か新聞勧誘かと思ってしまいましたよ。もう年齢的にはアラフィフ、大阪一の銀行重役、天下の今井家がバックにつき、五代友厚の薫陶を受け、大隈重信や渋沢栄一から一目置かれる、稀代の女実業家の資金集めが、こんな受信料徴収みたいな描写でよいのでしょうか……駅前で募金集めしている女子高生みたい。あさがうちは悪評があるとか何とかアリバイがましく口にしていましたが、あんな押し売りじみていたら、そりゃ怪しがられるよなあと。

そんなあさの無謀な突撃を、宜は眼鏡をてからせつつ「相手を蹴り飛ばそうと思いましたっ」とか言うわけですが。それ、発想があの萬谷と同じですね。実際に行動に移すか移さないかという大きな差はありますけど、金を出してくれない相手には暴力をふるってやろうと思うわけですからね。そりゃ周囲もあきれるんじゃないでしょうか。NHK受信料といえば、長州力を起用して問題になっていましたけど、このあさと宜をPRキャラクターにすればいいんじゃないですかね。「受信料を払わないなんて、蹴っ飛ばしてやろうかと思いましたわ!」とか言わせて。

男女の対立を煽っているような演出もひっかかります。史実での平さんのモデルが女学校創設のよき理解者でしたし、実業家の土倉庄三郎も大口スポンサーなのです。男性でも協力的な人はいたのに、本作の描写は安易に理解を示さない男VS素直で善良な女、と描いてしまって残念です。どうしたものでしょうか。

対立軸といえば、雁助の家族を割とゲスく描いています。金のことばっかり言いやがってという感想を既にチラホラ見かけましたが、金のことを言う=下品というものでもないでしょう。そんなことを言えるのは、お金に余裕のある人なんですよね。実際、治療費で破産したら雁助の家族は路頭に迷うわけですから。綺麗ごとではない金の大事さは、本作前半でも描いて来たテーマですし、何より雁助負傷がきっかけで生命保険事業をやる決意が固まるのです。そこをマイナスに取れるように演出するのならば、本作の意義は一体何なのか、という根本的な引っかかりになってしまうと思うんですがね。

お金がテーマなのにそのへんが甘いというか、未だにあさの無計画善意につぎこんだ寄付依頼を美談調に描いてしまうあたり、それこそ『あまちゃん』よりあまちゃんなんじゃないかと思ってしまうわけです。あさがパチパチはんで「このくらいかかるんだす!」と言えばそれだけで「精密に予算を計画するヒロイン」と思えるならばいいんですけれども。あの国立競技場だって算盤パチパチして「こんだけかかります!」は出ていますけどね、肝心の資金集め案がまったく無謀ですよね。あさの金勘定もそういうレベルですよ。

相手に利益や計画案をしっかり示せず、善意頼り。アポなし寄付集めしているようでは、残念ながら商売人失格、と言わざるを得ません。おなごの商売人になることが最終目的のはずなのに、これではちょっとまずいのでは。

 

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3月8日(火)

今日はまず「うめが雁助のてのひらを握る」展開ありきで全ては動きます。

冒頭はあさが新聞で戦争景気の原則を知ります。雁助の娘婿は二千円(現在の価値で八百万円)ほど融通してくれないかと頼んで来ます。平十郎らは苦り切りますが、榮三郎は泣きそうになりながら雁助は家族同然だから貸してやりたいと訴えます。

真田昌幸「人は欲で動くものよ」

という『真田丸』の台詞を思い出しました。榮三郎の思いは結構だとは思うんですが、商売人としてのプロって平十郎くらいしかいないんだな、と。ファーストペングィンと人情の話はくどいくらい出てきても、儲けがいくら出るか計算している人がろくにいません。情けに訴えかけて金を引き出そうとするばかりです。商売がテーマのドラマで流石にそれはないのでは。これでは新次郎がサトシに金を渡そうとしたことと変わりません。融資すればマッチ工場は益が出るのか、それで返せるあてがあるのか、そのくらいは考えて欲しいところです。

このあたりの逡巡は七代目正吉はしてきたことじゃないですか。したからこそ、家族のようだったサトシの父を突き放したわけです。忠興だって、借金を頼みこんできた娘婿の惣兵衛を「返せるあてがない」と追い返しましたよね。そういう金を扱う上での苦悩を前半は扱えたのに、後半さっぱりなんですよね。

病院では雁助の妻とうめが鉢合わせします。これがまた、ベタで嫌な妻で。延々と雁助の悪口を言い続けます。キャラとしてそう描いているというより、視聴者に「うめと雁助がくっついた方が幸せ」と思わせるため、ミエミエの設定という気がしてなりません。それにしても妙なことにこの病院には看護婦がまったく出てきません。雁助の家族も、全員出払ってあとにうめを残すという不自然な行動に出ます。うめは目を覚まさない雁助に切々と語りかけます。友近さんは頑張っています。

そこへいきなりあさが顔を出し、掌を撫で始めます。うめもそれにつられて触ります。はい、「大番頭のてのひら」ですね。もうそれありきの強引な展開過ぎてびっくりぽんでした

 

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3月9日(水)

うめは何故夫婦というのはあんなふうに悪口を言うもんですかねえ、とあさに愚痴ります。確かにこれから金を貸してもらおうとする加野銀行関係者の前で夫の悪口を延々というなんて、あの奥様は不自然ですよね。奥さんがいいひとだとうめが厚かましく見えますからね、仕方ないですよね。あさは雁助が反応したのか、病室で「きゃーっ!」と大声で叫びます。

 病院内では黙れ小童ァ!!!

いや、コレ、本当に気になるんですよ。あさの入院から。雁助は意識を回復します。喜ぶ加野銀行関係者。病室内では雁助の家族も大喜びです。ほれほれ、一面だけちらっと見て陰口叩いていたけど、こうして見るとまっとうな家族じゃないですか。病室の外で、あさや新次郎に労われるうめ。ほらほらうめ可哀相でしょ、気の毒でしょう、というスタッフの声が聞こえてきそうな場面です。

和歌山では養之助がせつとの結婚を控えていました。養之助は徴兵検査甲種合格だそうです。日露戦争に出征するのかどうか気になるところです。そうなればはつが反戦的なことを暗い顔で語るのでしょう。史実での浅子はプロテスタント思想もあっての平和主義をとなえますが、本作では宗教要素は出さないでしょうから。

榮三郎やあさたちは生命保険について話し合い始めます。以前も書きましたが、原案では生命保険について思いついて乗り出すのは、あさの刺傷事件がきっかけです。本作では山屋が話を持って来て、榮三郎が雁助の怪我から思いつくわけですが、正直なところうまいアレンジではなく改悪に思えてしまうんですよ。榮三郎が初めて自分から始めたいと言った事業だから、と新次郎は生命保険事業を見守ろうとあさに呼びかけます。なお、雁助家族に金を貸す件は雁助が断ったため、なかったことになった模様。

うめは元気がないようで、周囲に気遣われています。うめはプロフェッショナル魂がある女中だと思って感心していたんですけれども、なんだか個人的な恋愛のせいで気遣われるのだからちょっとそうでもないかな、という気がしてしまいました。申し訳ありません。雁助もうめも好きで、特にそのプロ精神あふれる仕事ぶりが好きなんですが、前者は石油缶高所設置、後者は片思いでどんよりで、ちょっと魅力が私の中では下がったかなあ……。

宜子がドヤァ顔をしながらここで「ラブやありませんこと?」とか言うのが、ちょっと「黙れ小娘!」でした。眼鏡を平野耕太の作画みたいにキラキラ光らせながら変な口調で変なことを言う、この狙い過ぎのキャラがどうにも合わなくて。同い年の友達にならともかく、祖母くらい年上の女性が元気ない時にそんなこと言いますかね。どうやら千代と宜の女学校では、礼儀作法や一般常識が科目になかったようです。そこへあのリンゴの帝大生がやって来ました。

 

3月10日(木)

あこがれのイケメン帝大生の前で千代は驚き、姪の遊んでいた鞠を踏んづけて転びます。そこへイケメンがさわやかに手を伸ばします。それを見ていた宜は「小説みた〜い」とか言うわけです。転んでしまったこともあって千代はイケメンを奥に案内します。リボンはこれでいいかしら、とそわそわする千代。よのはいきなり男を家にあげるとは、としぶい顔。それでも往来で男と千代が話し込むよりはマシだろうとなだめられ納得します。千代の恋の新次郎はやきもきしています。新次郎はこのあとも三味線相手に話しかけたり、コミカルな味わいを出します。

正直申し上げまして、この千代と東柳の恋に関して興味は「全くござらん!」。申し訳ない。この資産家令嬢と華族の子息という超セレブ同士の結婚を、庶民にも共感できるよう、強引に山あり谷ありのラブロマンスに仕立てようとする制作側の努力はたいしたもんだな、と思いますけどね。それだけです。

どぎまぎした千代とイケメンを遮ったのは、なぜか縁側で怒鳴り合う成澤とあさでした。あさは落ち込む成澤に活を入れ、私と違ってあんたは若い、みたいなことを言うわけですが。あさにそう言わせるなら、加齢にもうちょっと気を配ってもよいかと思います……。

あさの提案で、女子大の用地は今井家が提供すると聞き、驚く成澤。ええっ、あさをスポンサーとして選んだのはそのあたりを知ってのことかと思っていたんですが。政府要人と会えるのだってそのへんのコネがなければ難しかったと思うんですが。このドラマは史上もっとも裕福な出のヒロインであることが特徴で、豪華な衣装や調度品からもそのあたりをむしろ売りにしていたと思っていたのですが、千代誕生あたりから「あさだって普通のママなんです!」、「この人たちはあなたたちと同じ感覚の持ち主なんです!」妙にセレブ臭を消そうとしている感じがあります。とかなんとか言っても、普通の家では娘にホイホイ土地をあげたりできませんし、思い立ったら政府要人に手紙を書いて会うなんて出来ないわけですけどね。明治の資産家の生涯をそのまま描いたら反発をかうとでも思っているのでしょうか。

これはあくまで推察なのですが、前半は金持ちだろうと苦労するあさの姿が描けていました。ところが最近はサブプロットばかりで、あさが昔ほど苦労して見えないわけです。そうなるといかにも金持ちのマダム風になって嫌味だ、だからそういうセレブぽさを消そうとしているのかな、と。

和歌山では養之助が結婚しました。露芝の着物を着たはつに、惣兵衛はみとれています。そのお祝い事ムードの中、新兵証書が届くのでした。何も婚礼当日でなくてもよいのに。

 

3月11日(金)

あさとはつの父である忠興が亡くなりました。

あさの激励を受けた成澤は渋沢栄一の説得に成功。この場面、成澤と向かい合う渋沢は新録ではなく回想を用いているため、どこか違和感があります。それにしても成澤は出てくるだけでいつもうるさく暑苦しくて、げんなりさせられます。それと大口の支援者であるはずの山倉、存在感が全然ありません。あさが押しかけた相手を再訪する場面も出てきますが、とにかく熱意でゴリ推しすればなんとかなる場面が連続する資金集め。金策ってもっとまともなやり方があるんだと思っていましたよ。成澤がベロシティ=自転車に乗る場面も唐突に出てきて、あさが明日これに乗るとわかりました。「わあ! 五代様の言う通りになったのね!」と盛り上がるわけですね、わかります。

突如、和歌山から栄達がやって来ます。養之助が兵隊にとられて男手が足りず忙しくなってしまったので、藍之助を返して欲しいとのこと。切々と訴える辰巳琢郎さんは流石に名演で、今週随一の名場面といえるでしょう。惜しいのは相変わらず藍之助の演技がお粗末なことです。彼は結構な歳月をこの加野屋で過ごしたはずですが、丁稚のままでまるで昨日ここに来たような風情なのはどうしたものでしょうね。成長のあとが感じられません。

今日はラストで雁助が来ます。雁助と亀助、久々に番頭コンビが揃ったことに喜びの声もありますが、それでよいのかと。前半部重要だったこの二人のあと、平さんにせよ成澤にせよ、番頭以上に魅力あるキャラは加わらなかったんですよね。後半のシナリオは明らかに力が落ちていて、それを前半のキャラで補っている印象です。

それにしてもうめ、熱演ですがどうにも今週から鼻につきます。雁助との秘めた恋がまったく秘めていない恋になってしまいました。妻には対抗意識を燃やしているわ、ちょっと顔見ただけで未練たらたらオーラを全身から発するわ。ちょっとやり過ぎではありませんか。

 

3月12日(土)

中にあがった雁助は、あのときはろくに挨拶もできなかったと御礼をあさに言います。雁助とあさは入院体験談を語ります。このあたり、雁助ファンなら嬉しいところでしょうが、美辞麗句で飾っただけ、中身が何もない会話で見逃しても筋を追うには何の問題もないと思います。ここであさはまた「あ〜〜!」とか当然叫ぶんですが、いい歳こいてこういう行動ばかりさせると、彼女が本当に成長がないように見えます。

そしてここで、「私はあんたに惚れてるんや」オーラをギンギンに出したうめが出てきます。うめが、というより制作側が「秘めた恋ですよ、ほらここはうるっときて!」と言っているような感じですかね。貪欲に握手というスキンシップを求めるうめ。これも「ホラ思い出して、うめは雁助に包帯を巻いたことあったでしょ! 感動しちゃうよねえ、今週のサブタイトルはだからてのひらなんだよ」と言われているようでハハハ、という乾いた笑いが出てきます。定番のテーマソングのインストバージョンがどどーんと流れて、「さいなら」と頭を下げるうめ。これを蛇足と言わずして、何を言うべきか、というくらい無駄。今までのこのふたりの淡い思いをブチ壊すような場面でした。いや、感動できる人はいるとは思うんですけどね。

和歌山には藍之助が戻りました。はつは残念なようですが、加野屋にいても影が薄く、成長のあとが見えないのであまりそう思えないのでした。

よのは千代と帝大生・東柳を見合いさせたいと言い出します。ぴんと来ないあさに、千代はあのイケメンの前ではええ顔になるとうっとり言うよのです。ここで東柳の経歴が宜の調査をもとに語られます。あさは華族の次男が婿入りするか、と言いますがどうなんでしょうね。むしろ名門の血をアピールして資産家に婿入り、一方で資産家は名門と結婚して箔を付ける、よくある組み合わせではありませんか。正直、心の穢れた自分には、東柳はそれを狙って千代に近づいたように見えてしまいましたよ……旅行のついでに立ち寄ったとか言っていましたけど、不自然な感じしましたからね。

そういう明治セレブ事情を必死で消して、ぶーたれる新次郎とどこまでも鈍感なあさを強調する。制作側の苦労が垣間見えます。ここから山あり谷ありにしたいのでしょうが、これ以上はないくらいぴったりな組み合わせなのに、どうそのへんの凸凹をお無理矢理演出するんでしょう。それは来週、ということでしょうね。

和歌山では養之助が新兵訓練に旅立ちました。明治を描いたドラマは、どうにもこういう徴兵制の悲劇ということは描くわけですが、日本がアジアへの進出をめざしてイケイケだったとか、子だくさんの家ではむしろ口減らしできていたとか、そういうところは描かないんですよね。そのへんに日本のドラマの限界を感じます。

今日のラストは自転車に乗るあさです。五代の期待を叶えたのはよいとして、アラフィフで「あああああ〜〜」とか叫ぶあさは本当にどうかと思います。くどいようですが、老けメイクや白髪は無理でも、演出で加齢を表現できないんですかね。

なお本日が栄達役の辰巳琢郎さん最後の出番だそうです。

 

総評

前述の通り、本作では商売のためならば時に非情な決断を下さねばならない姿が描かれてきました。親だから、子だから、恩義があるからと金を貸すことはできない。家を保ち、商売を守るためならばそれも苦渋の決断であると描かれてきました。あさは序盤で土方歳三相手に信頼こそ大事だと啖呵を切りました。

あさのメンターとも言える五代友厚は、利益で人を動かすことを示してきました。様々なビジネスプランを提案し、情に訴えだけではなく実際に利益が出ることを商人たちに示し、結束を固めました。

ところが現在、そうした丁寧に築き上げた描写は崩壊してしまいました。

榮三郎は「雁助は家族も同然だからともかく金を出す!」と言う。あさはプランやメリットを説明することなく、ひたすら戸別訪問して「素晴らしい理念のもとで大学を作るから協力してください」と何の芸もなく寄付を求める。ろくに説得もできないくせに、断られるとあさの秘書である宜は相手を「蹴っ飛ばしてやりたい!」と暴言を吐く。これが商売人としてあるべき姿でしょうか。金より情を重視するのならば、何故実業家をヒロインに選んだのでしょうか。

今にして思えば、商売の筋ではなく情につけこむようになったターニングポイントは、五代の開拓使事件だった気がします。損益が出ないようなことをに巻き込もうとしたのか、嘘をついていたのかと騒然とした大阪商人たちをにらみ付け、「あほんだらだす!」と怒鳴りつけ、恩ある相手なんだから責めるなと恫喝まがいのことをしたあさ。あの瞬間、彼女が通していた筋は消えてしまったように思えるのです。

本作はよくできた『花燃ゆ』になってきたように思えます。脚本家の実力の差もあってか、キャラ萌えにきゅんきゅんできるし、主人公補正もあそこまで目立つわけではない。前半は苦労しても後半は時流にうまく乗った勝ち組セレブが、気合いやキラキラしたフレーズでゴリ押し、周囲を調伏されるところは基本同じですが、出来が段違いです。あざといほどイケメンを出しても、前者はそっぽを向かれたのに、本作はイケメンリレーとうっとりされます。昨年大河の失敗を見事克服したと言えるでしょう。

 

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