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花燃ゆレビュー

【花燃ゆ感想マンガ】第10話「躍動!松下村塾」キャバクラ通いやら狂って疾走と躍動しまくり!

更新日:

*3月15日放送の第11話のレビューはこちら

こんばんは、武者震之助です。

今週のあらすじを新聞のテレビ欄で確認したところ、吉田稔麿(としまろ。久坂玄瑞、高杉晋作と並び松陰門下の三秀と称された人)が文に淡い恋心を抱くということになっており、茶を吹きました。これではもう*****(ネタバレのため伏せ字とします、歴史ものにネタバレも何もあったもんじゃありませんけど。ちなみに『八重の桜』では第十回)の最中に、稔麿クンが文ちゃんのおにぎりを懐かしく思う回想シーンが入るのが確定じゃあないですか! 稔麿クン以外のあの塾生やこの塾生までそうだとしたら、明治まで松下村塾生散るところにおにぎりありという世界になるのでしょうか!?

おにぎりを数えるのとオープニングCGが楽しみな大河

さて、今週もおにぎりが何回出るのか数えつつ見ていこうかと思います。

先週ラストで入塾してきた伊藤利助(のちの伊藤博文)が入塾してきました。農民っぷりを強調されていますが、この頃は一応士分のわけで、もうちょっと綺麗な身なりでもよい気がします。

が、ぶっちゃけ利助はイケメン枠じゃないのでどうでもいいのです(私が、ではなくドラマ的に)。

色白イケメンの吉田稔麿クンが今週のメインです。どうやら江戸に遊学したいけどできないらしいですね。おっ、今週の文ちゃんクエストは、稔麿を江戸に遊学させることみたいですよ。ちなみに史実ではこの時点で稔麿はもう、江戸の土を踏んだことありますけれども、こまけぇこたぁいいんだよ! 早速叔父さんに頼んでみる文ちゃん……どうしよう、幕末が全然始まらないの!

幕末って怒濤のスピード感で進むことが魅力のひとつだと思うんですが、トロトロとイケメンのためのクエストばっかりで全然進んでいないんですが。

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本日も幕末の志士たちはキャバクラ通い

一方、うろうろしているけどイマイチ何をしているかわからない伊之助は、嫌な上司椋梨に「松陰が優秀な奴を江戸に遊学させろっていうけどさ、どうよ?」と持ちかけられます。よかったね文ちゃん、なんだかクエストうまくいきそうだよ!

さて、ここで長めのアバンが終わります。

そしていよいよおにぎりだーッ! しかも下関名物フグまで登場! 松陰はどうやら「フグは毒があるから禁じるというけど大丈夫か?」と塾生に言い出します。

うまいもんを食べたいから無理して食べて死ぬとか、武士として最悪だと思います。戦場で死ぬのが武士の理想なら、フグ毒で死ぬとかいい恥さらしですよね。伊藤博文がフグを解禁することへの伏線かもしれませんがいらねえ!

このあとはイケメン塾生同士の『クローズ』を文ちゃんがのぞき見する展開に。そして彼らの行く場所はキャバクラです。もうやだこんな大河……。

しかもこのキャバクラ、真っ昼間から明倫館の連中もうろちょろしています。明倫館の描き方が完全に隣町の嫌味なエリート校。長州藩の藩校の扱いがおかしいです。

さらには! なんと藩の重役である周布政之助と長井雅楽までもキャバクラに。こんなキャバクラですべてが決まっていそうな長州藩嫌だ!
しかも政治的対立軸が新進校と名門校の生徒同士争いみたいなレベルになりそうなんですが。昨年もマイルドヤンキー路線ですが、まさか今年までその路線を拡大してくるとは思いませんでしたよ。そういえば戦国ものでは側室すらNGなのに、幕末ものだとキャバクラ通い放題ってどういうことなんだ、NHKの倫理基準。

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いい加減勉強しろ!学級崩壊なスクールウォーズ

いいこと言うなぁ~(絵・霜月けい)

いいこと言うなぁ~(絵・霜月けい)

やっとキャバクラが終わると、塾で「江戸に行きたい!」、「俺だって行きたい!」という喧嘩しています。こいつら、全然勉強しているように見えません。学級崩壊に見えるんですが、どうしたもんでしょう。松陰先生が学問とは何かと熱血口調で「志もないきみたちが江戸に行こうと無駄!」と駄目出ししますが、ドラマ自体が壮大な無駄に思えてきて……げ、げふん、いや何でもありません。

こういう中、文が稔麿クンを江戸に送りたいとうろちょろするわけです。うっとうしいなあ、コイツ。

そんな中、晋作は何か気になるようで伊之助の元に向かいます。すると先に久坂玄瑞がいました。どうやら玄瑞は「藩は優秀な若者を育成してきたのに、なんで椋梨は俺たちを弾圧すんの?!」と問い質したいようです。そりゃ昼間っからキャバクラでうろうろしている学級崩壊不良青少年団なんて、風紀に厳しい大人から見たら目障りに決まっていると思うんですけれども。

ここで伊之助は「くだらないことゴネてないで、おまえら真面目に勉強したら?」と煽り気味で返します。まっとうなご意見ですね、はい。

今週のメインイケメン稔麿は、家からも塾からもいなくなったようです。そんな中塾生はフグ問答をまたやっております。ここの場面で思ったんですけれどもこのドラマ、誰かが話しているところでいきなり話の腰を折ったり、いきなり大声出したり、かなり感じ悪いですよね。

と、ここで今週のスイーツ「潰した芋を混ぜたお月見団子」登場〜。どうでもいいわ〜……。

毎週違う男といちゃいちゃするヒロイン……うらやましす…いやけしからん!

そのころ文はイケメンサーチ中。消えたはずの稔麿クンを探して町中をうろうろしていました。見事に稔麿クンを探し当てた文ちゃんは、二人きりでラブラブしながら「稔麿クンのお話おもしろぉい!」と女子力を発揮して、トキメキデートを楽しみます。毎週毎週別の男とよくイチャイチャするよなあ、この幕末女子。

ここにいけすかないエリート明倫館の連中が絡んできます。
ここで稔麿クン、文を釣り竿で小突いたエリートにガンを飛ばします。さらに高杉晋作、久坂玄瑞らが偶然(偶然ばっかだな……)ここに居合わせ乱闘に。

文ちゃんは「やめて! 私のために争わないで!」と止めに入ります。この乱闘がPTA的に問題にあったらしく、文之進がお説教タイム。文之進叔父さんは塾生を叱る前に、未婚でありながら街中をふらふらして男とデートしている、武家の娘にあるまじき恥知らずの姪を、座敷牢にでもブチこむのが筋だと思います。結果的にコイツのせいでトラブルが増えていますしね。

 

盗んだバイクで走り出す塾生達の「おれらも勉強する」宣言!お、おう、がんばれ!

が、まあヒロインをそんなことにするわけはなく。江戸行きが流れた稔麿クンはここで「なぜボクが江戸に行きたいか」を熱血青年の主張みたいな口調でべらべらしゃべり出します。ここでいくら熱血青年の主張したところでだから何だと思うんですが、洗脳されたみたいにペコペコと塾生たちが土下座をし始めて、松陰が感動し塾生を煽ります。洗脳、気持ち悪い。

「古い考えに縛られてはならん! 諸君、狂いたまえ!」

塾生は「うおおおおーっ!」と叫んで走り出します。意味がわからん!
塾生たちは明倫館に駆けつけて「俺ら必死で勉強してるから! 認めろよ!」とか言い出します。

椋梨が塾生をしかり飛ばしているところ、供もつけずに殿がタイミングよくやって来ます。殿を演じる北大路欣也さんを見ていると人材の無駄使いっぷりが切なくなるので、声だけの出演で白い犬を出しておいてもよいのではないかと個人的に思います。

白い犬のカイくん(Wikipediaより)

ここで殿が通りかかったからよかったものを、そうでなければ塾生の単なる暴走ですよね。伊之助がタイミングをあわせた可能性もありますが、突発的な松陰の煽りにLINEで連絡しあったわけでもないのにどうやるのかと思いますので、個人的にはないかと。こんな偶然とヤンキーの行動力(と、おにぎり)だけで維新回天をやってのけるのかと思うと頭がクラクラしてきました。

フグとおにぎりと若者暴発、さらに文がカウンセリングをしているうちに、どうやら稔麿クンは江戸行きが決まったようです。よかったですね。それにしてもここでいじらしく兄にかこつけて「お手紙たくさんちょうだいね」と言う文の女子力高いですねえ。まんべんなくイケメンキャラとフラグを立てて、こまめにセーブして、エンディング分岐させる乙女ゲーの攻略みたいですねえ。をこれはもう完全に*****は文ちゃんとの回想場面が半分くらい入るぞ!

そして今週のシメはまたも「ご飯ですよ〜」と文ちゃんがおにぎりを差し出します。ここで登場の前原一誠は野球部顧問顔でますます学園ドラマ度がアップですね。ちなみに彼は当時はまだ佐世八十郎と名乗っていたけれども、まあどうでもいいよね(私ではなくこのドラマ的に)。

次回のタイトルは「突然の恋」!さらに加速する乙女ゲームにみんな付いてこい!(マスコミ報道は激減)

さらに来週の予告は「今まではまだまだ序盤! 来週からトキメキ加速するよ」と言いたげな内容で。

ほんとうの地獄はこれからなのか……!

さて今週の大河報道ですが、報道事態が少なくなってきましたね。どうしようもない記事がないことは喜ばしいのですが、こうして話題にもならなくなってフェードアウトしていくとなると、ますます視聴率は厳しくなりそうですね。

そんな中からピックアップ。

・福島在住70代男性 会津藩に肩入りできるなら『花燃ゆ』観る│NEWSポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20150301_305680.html

「長州が英雄扱いされるドラマというだけで『花燃ゆ』は観る気がしなかったが、もし会津藩に肩入れできるような仕掛けがあれば話は別。ぜひ綾瀬はるかさんに再び新島八重役で出てきてもらって長州相手に派手な銃撃戦をやってもらいたい」

話がうますぎてこの男性が実在するとは思えないレベルです。彼がもし実在するのであれば、『八重の桜』のソフトを日曜八時に再生する方が、ずっと有意義な日曜八時の過ごし方であると伝えたいですね。あと会津は『マッサン』があるからいいじゃない!

松陰先生をおとしめる「おにぎり」と「スイーツ」

もう一つ、今週の嘆きです。

このドラマがおにぎり大河であることは当初から駄目だと、私はしつこく説明してきました。マーケティングとしても、歴史ドラマとしてのあり方としても、そんなものは駄目だと主張して来ました。(過去記事⇨「こんな「花燃ゆ」はいやだ!始まる前からやばい7つの悪夢」

そして実際、先週からおにぎり描写が本格的に出てくるようになり、これは本当に駄目だと心底思いました。

今まで述べてきた理由からそう思ったわけではありません。もっと別の理由です。主人公が「吉田松陰の妹」が売りであるはずの本作であるのに、その妹がおにぎりをむやみに出すことによって、松陰の魅力を削いでいると気づかされたのです。

松下村塾は授業料なし、食事つきであると本作は番宣などでも強調してきました。しかしそのとらえ方が決定的にまちがっていたと今は感じます。

松下村塾での食事は、基本的に塾生が食費をまかなうものでした。それもそうで、貧乏所帯の杉家が食べ盛りの若い男たちの食費まで払うとなれば、たちまち破産してしまうでしょう。食事もあったというのは、議論が白熱して講義が長引いた時に軽い食事を出したこと。あるいは貧乏でろくな食事も取れない塾生に補助したこと。そうした部分を指すようです。

決して豊かとは言えない杉家が、なけなしの食事を与えること。それこそが吉田松陰の持つあたたかみと言えるでしょう。

ところが……

本作では無尽蔵に文が「ごはんですよ〜」とお盆に山盛りにしたおにぎりを差し出し、あまつさえスイーツまで持ってくる。一応食費に困る描写はあってもいい加減で、臨時収入があれば文が食べるスイーツに化けてしまう。松陰心尽くしの食事が、本作では強欲で腹黒い妹の、イケメンホイホイするための道具になってしまっているわけです。

松陰先生の偉業を描くはずが、「俺の理想の妹におにぎり作らせたい〜」、「おにぎりマネージャー萌え〜」のせいで最悪の展開に……NHKさん、ドワンゴさんを見習ったシステムでも導入して、そういう欲求は社内で解消すべきじゃなかったんですか?

 

・ドワンゴ「助けて! エンジニアが朝出社しないの!」→ 女子マネージャーが弁当を手渡してくれる「女子マネ弁当」システム導入で生活習慣改善へ - ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1308/28/news137.html

ドワンゴのマネジャーさんたち(ねとらぼより)

まあ、今年でおにぎりがタブー視されるようになって、二度とこんなことしなくなるというのであればよいと思いますよ。

*3月15日放送の第11話のレビューはこちら

武者震之助・記

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霜月けい・絵




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