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花燃ゆレビュー

【花燃ゆ感想マンガ】第11話「突然の恋」を運命の辛口神が舞い降りてレビューする

更新日:

こんばんは、武者震之助です。いつものように新聞のラテ欄を見ていると

「突然の恋 松下村塾に舞い降りた運命の神のいたずら」

「突然の恋 兄の決心で妹に運命の神が舞い降りる」

という文字が日曜午後八時のNHKにありまして、またも茶を吹きました。で、あらすじを読んで今度は血を吐きそうになりました。去年のマイルドヤンキー大河もひどかったんですけれども、少なくともラテ欄やあらすじでのけぞることはありませんでした。松下村塾に運命の神は舞い降りなくていい! 史実を改変していいから、安政の大獄でも萩の乱でも起こって、こんなスイーツ塾解散しちまえ!! こっちは運命の神どころか死に神に取り憑かれた気分だよ!

と、運命の神を呪いつつ、今週のレビューを始めさせていただきます。

とうとう始まったスイーツ食べながらのスイーツ女子トークでスタート!

今週もアバンはおにぎりを持って微笑む文ちゃんと、勢いだけはあるヤンキー集団から始まります。いい加減しつこいですね。ところが今回はちょっと様子がちがい、女性向けの『女大学』の講義が始まります。ここから女どもが集まり茶をすすってスイーツ食いながら、地獄のスイーツトークが。

hanamoyu20150315

絵・霜月けい

 

「もうすぐお嫁にいかなくちゃね〜」

「トキメキたい〜」

「パルピテーションを感じたいのぉ〜」

「文ちゃんはイケメンばっかりなのにぃ、誰かにときめいたりしないのぉ〜」

(画面下にイケメン画像がポンポンという間抜けなSEとともに登場)

文の脳裏には久坂玄瑞クンの顔が浮かびます。

「姉上はどう? 母上はどう!?」

と、既婚者にまでイケメン誰が好きなのとか言い出します。さらに江戸の吉田稔麿から来た書状を勝手に開封し、中身の恋愛小説を読み始めうっとりする文。こいつら全員を新選組に叩き斬って欲しくなりそうです……。

二年前、八重ちゃんと時尾ちゃんが薙刀稽古のあとで恥ずかしげに初恋を語り、「結婚なんかずっとしないでいようね!」と語り合いうなずきあっていたのが懐かしいです。あれもスイーツですよね、けどほんのり甘酸っぱい、さわやかないちご味というか、幕末の殺伐とした展開における一服の清涼剤でしたよ。

でも今年の場合、同じスイーツでも七色に染めた毒々しくむやみに甘ったるくてまずいケーキ(参考:アメリカのカップケーキがすごすぎる - NAVER まとめ)とバケツに入ったコーラが、頼んでもいないのにたくさんドカドカ目の前に運ばれてくる感じです。もうこっちは糖尿になるよ! 一ヶ月間マクドナルドだけ食い続けた実験映画みたいに身体ぶっ壊しそうだよ!

スイーツ地獄のあと、一応申し訳的に雄々しいBGMをかけながら小田村伊之助がなんだかごちゃごちゃ喋って、アリバイ的な時代背景説明終了。OPになります。この、本作は伊之助一人で幕末事情を全て背負っている感。

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幕末の萩藩がフランス革命前のベルサイユ宮殿に見えてきた

アバンのあとは、寿が文に

「セレブの持ち寄りパーティーするから、あんたはスイーツ担当ね」

と言い出します。がああああ!!(脳内血糖値上昇中)レッツパーリー!

「うれしいお話だけど塾生の面倒見るからスイーツは……」

と渋る文。ここにドカドカとイケメンが差し入れを運んで来ます。

一方、熱血松下村塾では新人の野球部監督顔こと前原一誠が「どうして飢える人はいなくならないの?」と辛気くさい顔で語りだします。

「米が取れれば飢えなくて、取れないから飢えるんだよ、バッカじゃねーの」

とここで高杉晋作が返します。が、一誠クンは納得せず、浮かない顔をして持論を展開します。はははっ、無尽蔵に湧いてくるおにぎりだのスイーツが出てくる本作で何故人が飢えるのか、本当に謎ですねえ。飢えた農村に文を派遣したら、どこからともなくお米を出して来て解決しそうですけれども。

一誠の理屈はここで飛ばします。晋作の結論でもう答えは出ていると個人的には思うからです。幕末の時点で、飢饉をどうこうできるわけがないんです。ある程度は何とかできても限界があるんです。昭和の頃まで天候不良なら、子供が大根を生でかじるくらい飢えていたんです。米が取れなかったから輸入米で何とかできるのなんて、それこそここ最近の話です。

それに今この飢餓議題をどうこうしている場合じゃありませんね。小田村が異国事情を一手に引き受けていますが、幕末時点での「今ここにある危機」は外国からどうやって国を守るかです。

でもそんなのどうでもよくなるんだよなあ。

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東出玄瑞をツンデレに仕上げていっちょあがり

血相を変えて寿がすっとんできて、「兄上!」と割り込み続けます。「兄上のせいで文がスイーツ作ってくれないじゃない! このまま文をずっとおにぎりマネージャーにしておくつもり? しかも塾生の誰かに嫁がせるつもり?」

今、寿がよいことを言った! 寿は貶め描写されているけど、確かにヒロインがずっとおにぎりマネージャーでは辛いんだよなあ。それに下女にやらせてもいい仕事だよなあ。

で、もう一点、塾生と文が結婚するつもりかというのも、痛いところを突いているんだよなあ。スタッフ的には文ちゃんが露骨に塾生たちに逆ハーレムでウハウハ狙いだからなあ。寿にそのへんを一刀両断してもらえるのはうれしいなあ。行動がいちいち計算しているように見えるんだよねえ、文ちゃん。幕末プロ彼女(*後半で詳述)だよなあ。絶対塾生の中から彼氏探しているよなあ。

でも、寿の理屈がまっとうなのはここまでなんだよなあ。

「いい? 文の結婚相手は私が決めるの。(久坂玄瑞を指指し)そこのあなた、文の縁談を決めるから椋梨様のお屋敷まで付いて来なさい」

おにぎりマネージャーの文といい、お供にされる玄瑞といい、杉家には使用人がいないのか……。しかも理由が「変な虫がついたら困る」はないだろと。未婚の娘の付き添いに未婚の男ってどういうことなんだよ。

二年前の『八重の桜』では「ならぬことはならぬ」でしめる「什の掟」がありましたね。
あの中に「戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ」とありました。あれは未婚の男子と女性が会話するところを他人に見られると、男性側にとっての恥というだけではなく、女性側の評判に傷が付くことがあるからなんですね。会津藩が特別なわけではなく、江戸期の武家男女とはそういうものです。ドラマの中でも少年期の山川大蔵と八重が屋外で会話し、大蔵が仲間から叱られる描写がありました。なのに本作の長州藩の大人たちときたら……史実の長州藩を貶めるのも大概にして欲しいものです。

話を戻しますと、久坂玄瑞が早速「ひゅーひゅーだよ♪」とヤンキーどもにごちゃごちゃ言われます。ここでからかわれた玄瑞「べっ、べつに文ちゃんなんか気にしてないもんねっ! 先生のためだもんねっ! そもそもあの子好みのルックスじゃねーし」とベタベタなツンデレをやりだします。史実で玄瑞が文を不美人と評したのを、ツンデレのツンにするわけか。寒い。寒すぎる。もう春なのに心の中で寒風が風速50メートルくらいで吹きすぎていく……。

一方、伊之助が自宅に持ち帰ったレポートをこなしていると、

「ねえねえ、文のお見合いの着物どっちがいーい?」

と寿がやって来ます。ノリノリの寿に対して、伊之助は思うところがあるようです。ここでふと気づいたんですけれども、今回のセレブパーティで並ぶ着物がことごとく観光地のレンタル着物ぽいといいますか。ポリエステルみたいに見えるんですよね。この文のおしゃれ着物も、普段着ているものの方がちゃんとしているように見えます。

民放の低予算だといかにもそのへんで売っている着物を使っていることはたまにあります。それと比較すると流石NHKの衣装ストックは豊富だと思わされてきたのですが、どういうことでしょう。『篤姫』では着物の美しさが評判を呼びましたし、『八重の桜』でも劇中で八重たちが着ていた会津木綿がかなり売れたそうです。本当に女性向け大河を狙うなら、こういうところにも手を抜くべきではないでしょう。

今週のびっくりどっきりスイーツは「羊羹」

さて文ちゃんを玄瑞が迎えに来て、お出かけ開始です。今週のスイーツは「ようかん」だとここで判明。文もツンツンしてベタなツンデレ開始(脱力)。しかしこの文のツンデレがまたよろしくない! 素直になれなくてつっぱるのではなくて焦らしテク的な計算高さがあって、ツンデレ好きにとっても苦々しいのではないでしょうか。こういうのが好きなんでしょ、とこんなものを見せられてもまったく萌えようがない!

一方で塾生たちも文と玄瑞のあとを追って出かけます。ところでキミたち、いつ勉強してんの? 常に学級崩壊しているみたいだけど? 流石に制作側もまずいと気づいたのか、アリバイ的に前原一誠と松陰の会話が入りますけど、次の場面でぷらぷら暇そうな高杉晋作が出てきてぶちこわしです。他人の、しかも藩の上役の家を好奇心からのぞこうとするなんて、ちょっと酷すぎますね。

椋梨家の中では、寿と文姉妹の参加するセレブパーティが始まっています。なぜかこの前のパーティは立ったまま部屋の中をうろうろする奇妙なものだったので、今回は座っているだけで何故かものすごく進歩したように思えます……あれ、大河って一応時代劇最高峰の位置付けなんですよね。

文は江戸の有名パティシェのやり方を完コピした絶品羊羹をサービス。どうやってレシピを完コピしたかって? クックパッドでも使ったのでしょうね。

するとここで、屋敷の外をうろうろしていた久坂玄瑞が椋梨家の家臣に突き飛ばされてきます。あのさあ、不審者を捕まえたなら来客の前ではなくて、家の裏にでも連れて行って尋問したら? ここで若村麻由美さん演じる奥方がしかり飛ばします。しかり飛ばすより、家来ごと移動しろと言う方が自然な気がするのはさておき、ここで文ちゃんが玄瑞を「ごめんなさい! 私のお供なんです」とかばいます。

ここでなんだかチープで重々しいBGMが流れだし、奥方が玄瑞をネチネチいびるかと思ったら、

「カワイイ〜、イケメンじゃな〜い! 『ごちそうさん』で見ていた時からファンだったのぉ♪ お茶でも飲んでってぇ」

みたいな軽々しいノリでニッコニコ。どうやらこのパラレルワールドの長州藩では、既婚の上級武家女性がイケメン好きなのぉ♪とべらべら口に出してよいものだそうです。

さらに「スイーツ作りのうまい妹さんってあなたのことね」と文にまで優しい態度です。

なんでそんなに本作ではみんなスイーツ好きなんだ! お菓子作りが上手なヒロインは、来期朝ドラでやればいいんですよ。(http://www.nhk.or.jp/mare/ )

NHK朝ドラ「まれ」より

NHK朝ドラ「まれ」より

恋愛ドラマとしてもツマラン

ここで寿が「この文に何かいい縁談ありませんか?」と奥様に言い出します。えっ、寿ってやけに自信満々だったけど、具体的な話はここから始める気だったんですか? 奥様も快諾しますが、藩の重臣が下級武士の縁談までほいほい調えるものでしょうか。

ええと、このあとの文と寿の会話とか、文と玄瑞の会話とか、感想をすっとばしてもいいですか。特に後者はまたベタなお寒いツンデレ会話を繰り広げるんですが、素直になれないのが微笑ましいのではなくて、両者とも本気でうっとうしく不快な人間性があらわになっているとしか思えず、とても辛いのです。
あとツンデレにツンデレをぶつけちゃだめだ。ただの口げんかになるだけです。両者ともに失礼、幼稚、傲慢で魅力がまるでないのに、どうして微笑ましいカップルとして見守れるのでしょうか? スイーツ大河揶揄される本作ですが、恋愛ドラマとしても赤点ものだと思います。こんなに魅力に乏しいカップルはそうそういません。

このあとの辛気くさいだけの前原一誠と、相変わらずおそろしい滝との会話もどうでもいいので勘弁してください。

中身のない会話を経て、いよいよ文は椋梨家へとおめかしして出かける宣言、ついでにおにぎりマネージャーはやめます宣言をします。するとぬぼーっと玄瑞が本を片手に出てきます。

「つ、ついてこないでねっ!」

「誰が追うか!」

とまたベタなツンデレ。しつこい。もうどこかツンデレのない国へと行きたい気分です。

ああでも文さん、お供をつけずに武家の娘がふらふら町の中を歩くって何ですか。いつものことではありますけれどね。

ところで伊之助の藩へのレポート提出はどうなっているのでしょうか。伊之助パートも面白くはありませんが、くどいほど甘いスイーツ展開が続く中でまだマシに思えてきました。

伊之助も玄瑞とさしで呑むあたりからあやしくなりそうですが、要約すると

「くだらねえ! ツンデレは引っ張りすぎるとかえってマイナス。ツン期からデレ期にとっとと移行しろ!」

と玄瑞を説得します。いいぞ、今伊之助がいいことを言った!

伊之助はリポートもしっかりまとめ、提出締め切りに間に合ったようです。椋梨がレポートをそうせい侯に出す場面になります。ここで重々しく、また耳に残る川井サウンドが鳴りますが空回り感も。

と、ここで伊之助が「待ってください! もう一度中身をちゃんと見てください! 通商ダメ絶対!」と言い出します。ここはそうせい侯ですから、伊之助に意見を言ってごらんと持ちかけます。ツッコミどころがいくつもあるのですが、学級崩壊した松下村塾でまったく異国の脅威を論じていないぶん、伊之助が一人危機感を持っているように見えてやたらとかっこよく思えます。こんなやり方で伊之助だけを持ち上げて一体何をするつもりかと勘ぐりたくもなりますが、それでもスイーツ地獄よりはまだマシです。

ここで椋梨家の前で寿が「お見舞いに来たのに入れてもらえないの!」とうろうろする場面。セレブパーティはもうやらないんですね。どうやら伊之助の献策のせいで椋梨は失脚し、周布政之助が逆転したそうです。

さらに場面転換すると、松陰が玄瑞と文を呼び出します。なんと伊之助が松陰にあてた書状に、この二人をくっつけちゃいなよと書いてあったらしいのですね。この魅力のない二人がくっつこうがどうしようが正直どうでもいいのですが、ツンデレ地獄にはうんざりですからよいことだと思います。あーはいはい、よかったですね〜。運命の神が舞い降りたね〜、すごいね〜。

絵・霜月けい

絵・霜月けい

今週の大河報道は!プロ彼女=文?

 

さて、今週も報道関係からぼちぼち拾ってみましょう。低迷ネタが多いですね。

・大河ドラマ「花燃ゆ」過去最低スタート10話!平均視聴率「平清盛」下回った http://www.j-cast.com/tv/2015/03/10229929.html

 

・【週刊テレビ時評】イケメン俳優投入の効果なく、低迷続くNHK大河ドラマ「花燃ゆ」 - リアルライブ http://npn.co.jp/article/detail/62368488/

 

ところで、近頃こんなニュースが炎上しております。

「ViVi」の「プロ彼女」特集がネットで大炎上 「奴隷でしかない」 (Buzzap)

ViViの記事ではこの「プロ彼女」について「プロ彼女を目指す(=レベルの高い男と結婚する)にはどうしたらいい?」として「”プロ彼女”だったらこうする! How to 実例集」を掲載。17のシチュエーションで”フツウの彼女”との違いを導き出して見せ、「可能なら実践して!」と煽ります。

例えば「彼に作る料理は…」という項目ではフツウの彼女が「簡単洋食メニュー」を作る一方でプロ彼女は「常に10品以上の和食」という、とんでもないスペックを要求されます。さらに「彼とのデートでは…」では「彼に荷物をもたせる」フツウの彼女に対して「彼の三歩後ろを歩く」など、完全に男性目線で男性に尽くす女性として描かれています。

極めつけは「彼が浮気をしたら…」なのですが、「メチャクチャ怒る」フツウの彼女に対してプロ彼女は「『帰ってきてくれたらいい』と許す」などとどう考えても都合のいい女でしかありません。

 

この記事から連想したのはまさしく本作の文でした。
お櫃のご飯をそのまま出せばよいものをいちいちおにぎりにし、どこで勉強しているのかわからないのに兄や塾生の話にすいすいとついていき、あくまで都合よく、ニコニコと笑顔のヒロイン。でもどこに彼女の本質があるかはわからない。史実を調べてみても、大河便乗創作情報以外はほとんど出てこないという、まさに「幕末プロ彼女」ですね。

「プロ彼女」は一見理想的に見えます。本作の文もそうです。ところが世間からはっきりと拒絶反応を示され、炎上すらしています。

「プロ彼女」からは一見尽くすようでいて、打算的な部分が見え隠れします。「プロ彼女」は、人格的な部分よりも女としてひたすら便利なスペックだけを追求しています。
「プロ彼女」が釣りたいというハイレベルな男も、彼女の性格や人柄ではなく、その都合のよいスペックや利便性がよいと感じて選ぶに過ぎません。よりハイスペックな別の女性があらわれたら、家電製品のように乗り換えることでしょう。
いやあ、こんな男のどこがハイレベルなんだとツッコミたくもなりますが、そういう男を狙う側も性格の良さや人間性よりも、顔や財産や地位で判断しているわけだから、どっちもどっちでしょう。そもそも「プロ彼女」とは、元はそんな打算ありきの男女関係を皮肉る言い回しであったそうです。

さて、話を大河に戻します。大河ヒロインたちは封建時代、つまりは今よりずっと男尊女卑の時代に生きていたにもかかわらず、「プロ彼女」からはほど遠い人が揃っています。
浮気相手に危害を加えたほどの嫉妬の強さで有名な北条政子、春日局、江。夫の浮気に怒った史料が残っている北政所・おね。夫をしかり飛ばした逸話が有名な前田利家の妻・まつ。夫の前を歩き悪妻と評されても気にせず、頑固で強気だった新島八重。

彼女らは、当時あるべき女性の枠組みからはみ出してまで個性を発揮しているからこそ、ヒロインにふさわしいとも言えます。「プロ彼女」は妾向けの心得と揶揄されていますが、大河でああいう性格の女性は、むしろ影が薄くピンのクレジットにすらなれない側室向けでしょう。本作の文は、まったくもって大河ヒロイン向けではないと改めて言えます。

(以下盛大なネタバレあり、ご注意)

NHKは都合のいい女が大好き疑惑

いやいや、けれども「プロ彼女」的な理想のヒロインが幸せになっても良いではないか、そういう意見もあるとは思います。けれども、史実を追うのであれば杉文にはレベルの高いイケメンに愛される幸せは待ち受けていません。

最初の夫はよそに別の女をつくりさらには隠し子を儲け、夭折。兄はじめ、塾に集っていたイケメンたちも次から次へと非命に斃れてゆきます。やっと四十過ぎて姉の夫である楫取素彦(小田村伊之助)と結ばれます。ちなみにこの伊之助、ドラマでは姉・寿との仲にすきま風が吹いているような描き方ですが、実際は夫婦円満であったそうです。

このあたりを突っ込んでいくと、色々生々しくなってきます。作中で文相手に淡い恋心を抱いている塾生たちも、人によってはかなり激しい女遊びをします。身の回りの世話をプロ彼女にさせつつ、性欲はもっと色っぽい女で発散するという、女性視聴者がむしろドン引きする展開になっていきます。それでいいのか、NHK。

この史実をなぞってしまうと、「プロ彼女」として尽くしに尽くしても、結局ろくな結末になってないかあ、都合のよい女止まりだなあ、と視聴者に思わせてしまうのではないでしょうか。そこをどうにか誤魔化すのが脚本家の腕の見せ所なのでしょう。が、自分をひたすら殺して我慢に我慢を重ねて「プロ彼女」になっても、結局のところバッドエンドなんて、一番見たくはない展開ですよね。ありのままを愛される従来ヒロインの方がはるかによいじゃないですか。少女漫画大河とも言われていますが、そちらの王道だって「おまえは並の女とは違う」という個性で愛される方ですよね。

(ネタバレここまで)

 

話を戻しますと、「プロ彼女」とは男にとってひたすら都合のよい女になることを目指しただけであり、そこには彼女の人柄や夢や目標や、ともかく人間としてのぬくもりはありません。まるで生きたメイドロボです。そんな打算とスペックだけを追求したヒロインの、どこに魅力を感じろと言うのでしょう?

それにしても不思議なんですよね。近年の大河では家柄というスペックで結ばれる政略結婚をひたすら嫌います。史実でそうでも、無理矢理合コンみたいな場面をねじこんでまで、恋愛結婚にしようとします。それなのに、本作では都合の良さというスペックで評価される「プロ彼女」こそ理想のヒロインと言いたいわけですよね。本当にNHKが何をしたいのか理解できません。おそらく大半の視聴者も理解できないからこそ、この低視聴率もやむなしだと思うわけです。

まあ、「並の女とは違う規格外ヒロイン」と彼女を愛する夫は、来年の『真田丸』の小松殿、真田信之夫妻にでも期待しましょう。

 

今回は『真田丸』の話題が出たのでついでにこんなニュースを。

次期NHK大河『真田丸』に豪華キャスト続々! 局内では「『花燃ゆ』早く終われ」の声も!? (サイゾー)

とりあえず、この原稿でいつ修正するのかというポイントはこちら。

 

淀君には竹内結子さん、茶々役には鈴木京香さん

 

一人二役ならぬ二人一役とはたまげたなあ……ではなくてですね。せめてググって、茶々と淀は同一人物だということくらい調べてから書きましょう。何度も言っていますが、マスコミの歴史オンチっぷりが露骨すぎる低レベル叩き記事が、大河粗悪化の一因になっていると思いますからね。

ここで期待半分の武者的予言をしておきますと、小松姫は杏さんじゃないかと思っております。NHK的にはお気に入り、勢いがあり、渡辺謙さんに似た容貌と長身は甲冑もバッチリ似合うでしょう。ま、半分願望ですけれどね。当たるとうれしいなあ(心は既に来年)。

武者震之助・記

霜月けい・絵

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第11話の視聴率はな、な、な、なんと⇨こちら




1位 意外と優しい!? 織田信長さん


2位 伊達政宗さんは史実も最高!


3位 直虎の後を継ぐ井伊直政とは?


4位 毛利元就の中国制覇物語


5位 ホントは熱い!徳川家康



6位 最上義光 名将の証明


7位 最期は切ない豊臣秀吉


8位 史実の井伊直虎とは?



9位 もしも戦国武将がサッカー日本代表だったら?



10位 小野政次 34日間の天下



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