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花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ36回「高杉晋作の遺言」は大河の遺言となる!黒歴史の新脚本家はやっぱり…

更新日:

こんにちは、武者震之助です。

前橋は本作の低視聴率もものともせず、こんな行事を開催したそうです。五月連休にあった類似の催しはあまり盛り上がらなかったそうですが、今回はいかがでしょうか。

・「楫取素彦と文が愛した 絹の国 前橋まつり」http://www.city.maebashi.gunma.jp/kurashi/230/263/267/p015294.html

そしてこの人も、やっと笑顔のようです。

・NHK籾井会長「やっと主演はっきり」復調花燃ゆに http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1532723.html

『平清盛』年間平均の12%で復調ですか……まあ確かに、私も二桁になるとあの内容でこんなに取ってすごいと感心しますけどね。全体の三分の二を終えてあとは消化試合の明治が残るだけなのに、こんなことを言えるのだから流石は籾井会長ですね。

・「花燃ゆ」視聴者の評価上昇中 存在感増す井上真央が好評 ― スポニチ Sponichi Annex 芸能 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/09/06/kiji/K20150906011065080.html

こんなニュースもあります。12%で回復とみなす傾向、一桁の回を見なかったことにする寛容さ。その心の広さを『平清盛』の時にも発揮できたらよかったと思います。松山ケンイチさんの演技は評価されていましたし。

脚本家が変わった!しかし黒歴史の「天地人」の脚本家が登板

今月から脚本家三名が降板しました。

・テコ入れ脚本家も不発!井上真央“大河初主演”を台無しにした制作現場の迷走 - BIGLOBEニュース http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0903/asg_150903_7824030146.html

後任は小松江里子氏です。『天地人』で直江兼続に燃えさかる大坂城から千姫を救出させたあの小松氏です。また今回から「明治編」だそうです。

・花燃ゆ:明治編に突入 初恋の人との結婚、舞踏会デビュー…と華やかに - 毎日新聞 http://mainichi.jp/mantan/news/20150905dyo00m200007000c.html

大奥じゃないのに大奥編とか、江戸時代なのに明治編とか、そういうのばかりですね。

さてその大奥編はどうなるかと言いますと。

・【TVクリップ】「衝突も、恋も、別れもある」…大沢たかお「大河」終盤に燃える - 産経ニュース http://www.sankei.com/premium/news/150906/prm1509060024-n1.html

・[大沢たかお]1年におよぶ大河撮影を振り返る 「熱い思いを最後まで通したい」http://news.mynavi.jp/news/2015/09/01/043/

このインタビュー最大の衝撃は、

「毛利家(長州藩)のナンバー2までいったのに、農作業をしていて……。」

農作業ではなく、長州藩ナンバー2ですよ。どういうことなんですか。

名の知られていない人物が、大河をきっかけに脚光が当たることは今までもありました。しかし今までは、功績があるにも関わらず隠されていた、いわば埋もれた偉人を発掘する作業だったわけです。ところが小田村の場合は埋もれているものを発掘どころか、ほぼ創作手柄横取り状態ですから困ったもんです。

・花燃ゆ:明治編のビジュアル公開 井上真央と大沢たかおが洋装に http://mantan-web.jp/2015/08/31/20150830dog00m200017000c.html

おにぎりポスターからイケメンが減り続け、本作でいらん人物ナンバーワンツーの最悪カップルのみになるわけですか。こうしてその現実を突きつけられると虚しいですね。それにしても美和のドレス、なんだかピアノカバーを思い出すなあ。

と、これらのニュースをまとめますと。

ますます強化される美和無双および伊之助無双改め素彦無双になるわけですね。視聴者から嫌われているであろう人物ワンツーで無双尽くしとは、今よりもっと恐ろしい展開なのでしょうか。

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幕末の動乱の中のミッションは野菜嫌いの子供に野菜を食べさせろ?!

それでは本編、いってみましょう。

徳川家茂の死によってますます加速する幕末情勢ですが、美和は野菜作りをしております。美和の衣装は番宣ポスターで出てきた緑色の裲襠です。大奥編最終形態ですね。こんな状況なのに、メインで出てくるのは興丸の育て方です。まったく動かない人形のようだった興丸もすっかり育ちました。時間経過がよくわからないので、成長ぶりに混乱してしまいます。このドラマは時空が歪んでいるのではないでしょうか。

さて、すっかり大きくなった興丸は膳で食事をしております。その膳には美和の手作り野菜料理が並んでいますが、興丸は野菜が嫌いだそうです。美和は野菜を食べさせたいのですが、銀姫はおいしいものを食べればよいと甘やかします。それにしても銀姫も侍女の潮も、この間までは「美和様の仰ることはすべてその通りでございます! 美和様なくして私たちは生きていけません!」くらいの崇拝ぶりだったにも関わらず、美和の教育方針を小馬鹿にし全否定します。どうやら今週のクエストは「興丸に野菜を食べさせろ!」だそうです。

それにしても本作のヒロインって、おにぎり、かまぼこ、八つ橋、おはぎ、精力増強羊羹、野菜手作り御膳と本当に料理ばっかりですね。いっそ主演を平野レミさんにしてもらえたらもっと面白かったのでは? 徳川慶喜や島津久光をお笑い芸人にやらせるくらいですから、それでよいじゃないですかね。

画面が切り替わると奇兵隊が勝利を祝っています。あれ……? てっきり年代ジャンプしたのかと思いましたが、先週から時間経過あまりしていないわけですか。ええっと、先週あたりの興丸って赤ん坊だったような。興丸の育ち方が謎です。多分赤ん坊期間が随分長かったのかなと。この祝いの席で、高杉は激しく喀血します。それにしてももうちょっとタイミングとか考えられないのでしょうか。「俺は不死身だ」と格好付けた直後に喀血ってコントか!

ここでOP。

高杉の喀血はふれられず、興丸の好き嫌いにまたシフトします。これまたコントぽく潮がどたどたと銀姫の元に走って行きます。美和がとんでもないことをしているとか。美和は興丸と一緒に野菜を育て、食べるものに興味を持ってもらおうとしているらしいです。ところで茄子が旬ということは劇中では夏ですよね。夏に畑を耕して種を蒔くってどうなんですかね。

潮は百姓の真似をさせる気かと怒りますが、銀姫はパンと手を叩いて「自分で育てたものを興丸が食べるか賭けてみよう〜」とか言うんですが、その演技が痛々しくてつらい……、

・大河「花燃ゆ」第3部で存在感 田中麗奈はいまや時代劇名脇役 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/163436

田中さんはこの記事にもある通りよい役者さんですけど、この脚本にはもったいないと思うんですよね。MOTTAINAI祭りはさらに続いて、そうせい候まで農作業に加わるのだから、もう本当に罰ゲームです。

ここで伊之助が奥に訪ねて、高杉の病状を説明します。プロデューサーは「初恋の伊之助といよいよ結ばれる美和に注目!」とかなんとか言っておりますが、結婚前からこんなしょっちゅう二人きりで会っておいてそれはないだろ、と。伊之助が高杉から預かって来た手紙には、美和と話したいから下関まで来てくれとあるそうです。美和は宿下がりをすることになります。

ここでますます混乱するのですが、美和が宿下がりする時の背景は生い茂る緑。そして次に場面が高杉家に切り替わると、桜のつぼみのアップ。そしてこの前の場面では茄子を食べていた……季節感がないことに定評のある本作ですが、一体今はどの季節なんでしょうか。ちなみに高杉の死は新暦ですと五月の初夏ですね。えっ、野村東望尼ですか。スルーですよ。

療養中の高杉家ですが、やつれた高杉の傍らには美和に連れられて来た妻と幼い子が。結核末期患者のそばに幼い唯一の嫡子を連れて来るのはどうかと思います。時間経過が歪んでいる本作では高杉の子もやはりいきなり大きくなっている感がありますね。それにしても妻の雅は、やつれた夫に心配するそぶりもなくいつもの感じの悪い態度で、つくづく情愛が感じられない夫婦だなあと。幕府との戦いに赴く夫を心配するどころか「浮気して最低だから別れてやる」と愚痴っていた先週もひどかったのですが、今週もまた見ていて眉間に皺が寄りそうになります。高杉はこの時点でどう見ても死の目前なんですよね。それなのに家を建てるとか、これからはもっと家族サービスしろとか、悲壮感がかけらもないのも不気味です。

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高杉の遺言がまさかの「隠し子よろしく!」

hanamoyu20150906

ここでいよいよ高杉から美和に伝えたいことが語られます。その内容は、

「久坂の隠し子が京にいる。引き取って育てないか?」

でした。ズコー。今週のタイトルの「高杉晋作の遺言」の中身がそれかよ!

さてその久坂の遺児がいる京都では、世情が騒がしくなっている中、辰路が芸妓に復帰しながら子育て奮闘中という様子が挟まれます。

このあと小田村伊之助改め楫取素彦になり、その素彦がドヤ顔で高杉家を訪れます。庭を掃いているのは美和。まだいたのか。雅を差し置いて女房気取りする美和の厚顔ぶりは高杉の死まで続くのでしょうか。この素彦の高杉訪問は、高杉の口から「日本を託せるのはおまえだ」と言わせることが主目的なのでしょう。「あの高杉にここまで評価される楫取様スゲー!」ですね。

ここで美和と雅が「美和の実家でよく作っていたスイーツ」を持って来ます。美和だけではなく雅がいることにちょっと安心しますが、雅は美和が連れて来るまで夫のところに来なかったんですよね。どんだけ冷たい女なんですか。ちなみにこの場面、背景には桜が散っています。

場面が切り替わると杉家になり、デスワード「せわぁない」トークをしております。そしてこの場面に寿がいます。寿は夫よりも実家にいる場面の方が多いので、ますます一体楫取夫妻とは何なのかと疑問を感じるわけですね。

また場面が切り替わり、高杉が夜桜を見ながら三味線を弾いています。ここで白湯と薬を持ってくるのは美和。ええと、普通の感覚ならここは雅ですよね。死を悟った夫と妻がしんみり語り合う場面にしますよね。この美和の高杉女房ヅラには本当にイライラします。美和のへの字口顔に高杉最期の見せ場を汚染されるなんて辛すぎます。高杉晋作という幕末のスーパーヒーローですら、楫取と美和の持ち上げに利用する、本作のまがまがしさよ。

高杉は美和に「久坂の子を引き取ること決めたか?」と尋ねます。高杉は死を目の前にして気がかりなのがそのことなんですか。美和は実の子を産んだことがないからとネチネチ言います。このドラマ、出産経験のない女性がやたらとそのことを口に出して自らを責めますが、どこぞの政治家から「馬鹿な若者が子ども産まないのが問題だから、それを啓発するドラマにしろ」とでも注文ついているんですかね。すると高杉は、「これから徳川も倒れて新しい時代になるんだから、おまえが松陰先生の志を伝えて新しい日本を作れる新しい日本人を育てろ」と話のスケールをやたらとでかくして、悪質な論点ずらしをしているとしか思えないことを言います。ここで高杉が咳き込み出してやっと雅が「晋様!」と駆けつけます。そういえばこの「晋様」という気持ち悪くばかばかしく時代考証的にアウトな呼び方、何故なのか考えていたわけですが、名前が高杉晋作由来で、愛称が「晋様」になる現役政治家がおりましたね。いやあ、若い美人女優がやや舌足らずな黄色い声で「晋様」と言ってくれるなんて最高ですね。

高杉は布団に寝かされます。ここでようやく妻に子を立派に育ててくれと託します。美和に久坂の子を引き取れと言うより、こちらを重点的にするのが自然ではないかと思いますが、高杉はしつこくそのことをまた美和に言います。高杉が手を差し出すと、雅をさしおいて美和が握ります。美和が目で合図してゆずってやって、ようやく雅も夫の手を握ります。完全に美和は精神的浮気相手ですね。父の死に目は仕事を優先して宿下がりしないのに、初恋の相手である義兄が処刑されそうとなれば抜け出すし、高杉の死には長々と立ち会うんですね。

「おもしろいことばかりの幕末をおもしろくなくした大河」

美和が夜桜を眺めていると、高杉の声で「おもしろきこともなき世をおもしろく」と辞世が響きます。ナレーションでもその死が告げられます。高杉の死は旧暦4月14日、新暦変換で5月17日。下関の桜の見頃は3月下旬から4月上旬です。季節感仕事しろ。

高杉の死を受け、美和は亡くなっていった松下村塾生に思いを馳せます。幕末男子の育て方どころか死んでいったよな、と私も思いました。こうなるとはわかっていましたけどね。

高杉の死は歴史だけではなく、ドラマ的にも大きいですよ。籾井会長らは勘違いしていますけど、ここ最近の視聴率アップは大奥編で美和の存在感が増したからではなく、高杉の見せ場だったことが大きいでしょう。高杉不在の本作はますます視聴率が下がり、一桁連発はもはや不可避と思われます。高杉ファンの皆様、今までお疲れ様でした。

美和が奥御殿に戻ると、興丸と銀姫が農作業をしております。「おまえのせいでさんざんじゃ〜」とか、「賭けはおまえの勝ちじゃ」とか、銀姫があまりに下品でヤンキーぽくて辛いです。季節感についてはもう考えたくありませんが、興丸が収穫し食べている里芋は、夏の暑さで味がよくなり、秋が食べ頃になるんです。もしかして美和は、桜が散った季節の高杉の死からずっと休んでいて、秋になって職場復帰したという設定でしょうか。随分長く休みますね。

美和は高杉に言われた「新しい日本人を育てることが天命」という言葉を思い出します。ここで「京で戦が始まる」という報が。ここで美和が若殿に大事な薬を届ける役を買って出て、京都に乗り込み、久坂の子を探したいと言い出します。ええっと、この京の戦って、鳥羽伏見ですか。大政奉還も倒幕の勅命も王政復古の大号令も坂本龍馬暗殺もスルーする気ですか。まさかの美和京都乗り込みにはびっくりです。興丸様は何が何でも守ると先週啖呵を切っていましたよねえ。それが私情を優先して放置ですか。女一人でふらふら街中をうろつくより、屈強な藩士に探してもらった方が効率的だと思いますけどね。

美和の行動も無茶苦茶ですが、幕末重大イベントを飛ばしまくる大胆さにもうぶっ倒れそうです。龍馬は結局、暗殺すらスルーされる視聴率稼ぎと楫取持ち上げ要員。大政奉還スキップに至ってはもう意味がわかりません。徳川慶喜をお笑い芸人の一場面だけで済ませたあたり嫌な予感はしていたんですがねえ。つよいちょうしゅうがわるいばくふをたおすんだぞ、という理屈だけで幕末の戦争を描く気なんですか。史実に忠実で無味乾燥なドラマを年表ドラマと揶揄することがありますが、本作なんて年表として成立すらしないんですよ! 凄いですねー。

高杉晋作の辞世をもじって言えば、「おもしろきことだらけの幕末をつまらなく」が本作の真髄ではないかと思います。

こうして美和は争乱のただ中の京に旅立つそうです。いっそスペンサー銃でも装備していけば?

武者震之助・記

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霜月けい・絵




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