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花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ第37回 戦まっただ中の京都で「夫の忘れがたみ」と接触しながら結局トンボ返りかよ!

更新日:

こんにちは、武者震之助です。

前回は新章明治編、小松氏脚本第一回と、今後の行方を占う回でしたが、なんとワースト視聴率を更新してしまいました。籾井会長の「離陸宣言」直後だけにますます気まずいものがありますね。私も正直ここまで低いとは思いませんでした。高杉晋作最後の出演ですから、二桁には届くと思っておりましたが……。

・「花燃ゆ」の視聴率が自己最悪を更新 裏の特番に弱すぎる現状  http://news.livedoor.com/article/detail/10565939/

あれ、既に『平清盛』平均は割っていましたよね。

 

そしてこんなニュースが。

・紅白司会“本命不在” 「花燃ゆ」真央、「まれ」太鳳 肝心のドラマがピンと来ず… - 産経ニュース   http://www.sankei.com/entertainments/news/150911/ent1509110015-n1.html

例年だともう紅白なんてと思うところですが、今年は年末が待ち遠しくてなりません。正確に言うと今年の大河が一日も早く終わって欲しいわけですが。

そしてそんな大河が終わって一安心、『真田丸』に期待が高まる中、美和を演じた女優が司会者って……確かに勘弁して欲しいですね。

思い出してみると二年前の紅白紅組司会は、綾瀬はるかさんだったんですよね。その天然進行ぶりに賛否両論はありましたけれども。『あまちゃん』特別編もあって盛り上がりました。『八重の桜』は視聴率的には惨敗とされましたが、局内では失敗作扱いではなかったということですね。『精霊の守り人』主演にも起用されましたし、綾瀬さんはアクションもこなせる女優として評価をあげたと言えるのではないでしょうか。ドラマの評価は視聴率だけではないというのはこういう例を見ているとわかります。最低視聴率と叩かれた『平清盛』にも熱心なファンがつきましたが、果たして今年はどうでしょうね。

 

そんな中、明治編の新キャストも決定したそうです。

・【花燃ゆ】明治編 三田佳子、江守徹ら新キャスト発表 | ORICON STYLE http://www.oricon.co.jp/news/2058790/full/

こ、これは……! はいー、解散解散!

キャスト自体はそこそこ豪華ですよ。沈む船に敢えて乗るベテランの三田佳子さんや江守徹さんの侠気にも感じ入るものがあります。問題はすべて楫取周辺の群馬関連の人であるということ。主人公の夫周辺の人物が増えるのは当然といえば当然ですが、この人たちも露骨なまでに楫取(読みはカトリ、元・小田村伊之助)持ち上げ要員にされるのだろうなあと思うと気が滅入ります。

いつの間にか消えていた龍馬

hanamoyu20150913

さて、今週の本編です。美和は先週、高杉晋作から託されたミッション「久坂の遺児を探せ!」をこなすことになるようです。ナレーションが幕長戦争から一気に鳥羽伏見に吹っ飛んでいてすごいことに。孝明天皇崩御や龍馬暗殺はスルーのようです。ここで重々しく楫取が「いよいよ決戦か」と言うのが苛立ちます。しかも美和がこの楫取らのいる最前線まで薬を届けに来ていたそうです。それにしてもこの、長州にしかないらしい大事な薬という言い訳も噴飯ものです。そんな大事な薬なら多めに持って行けよ!

ここで藩主夫妻が美和の身を案じています。久坂との子がいるからと説明されますが、だからといって戦乱の京都に女一人で放り込むことはないと思うんですけどね。ここでそうせい候がなぜかめまいを起こして倒れます。全然役立っていない藩主ですので、白い犬に交替しても問題ないと思いますけどね。

銀姫らも気遣う中、美和は京都旅行しています。そうだ、京都に行こうってわけですかね。それにしても高杉も、久坂の子が京都にいるというざっくりした情報だけで美和を送り出したわけですよね。どいつもこいつも無責任過ぎます。探すにしても戦が落ち着いてからでもできますし、京都に長州藩兵がたくさん駐屯しているなら、彼らに捜索させれば済む話です。

ここでOP。そういえば秋バージョンに先週あたりから変更されていますが、特に話題にのぼっていないようです。春と夏への変更ではニュースになっていた気がしますけれども。

OPも終わっていよいよ美和が京都クエストを始めますよ〜。いきなり盗難品を売りさばくチンピラに文句を付けてしまい、逃げ回る美和。そしてここで美和をかくまったのは……

 辰路でした。(※お忘れでしょうけど久坂の愛人です)

早ッ! 最終目的見つけるの早ッ! 京都っていうよりどこかの田舎町スケールだな、オイ。しかも美和が「せわぁない」と口走り、美和が長州出身者と辰路にわかります。ここから美和が目的を話し出し、開始十分程度でもうクエストクリアが見えてきました。すごいスピード展開だな、おい。

辰路はここの会話で美和の目的がわかったはずですが、なぜか美和を黙って送り出します。ここまで超高速展開しておいて、引っ張らなくてもいいんですよ。とっととこんな無駄な捏造話終えて鳥羽伏見やりましょうよ。

美和はここで楫取と面会。はー、この二人の場面いらないんですけどね。美和はこの場で義兄に久坂の愚痴を言います。久坂のことなんか美和はもうこだわらなくてよいのでは? どうせ義兄の方が好きでしょうに。

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おざなりの鳥羽伏見の戦い

はい、ここで今週のアリバイタイム戦闘場面が入りました。赤みが強いイメージ映像と、ナレーションでちゃちゃっと済まされます。錦の御旗も出てきます。この鳥羽伏見の場面、美和と楫取の場面より短かったと思います。

何故か楫取がドヤ顔で嫌な予感がしていたのですが、しずしずとこいつが歩いて行く場面でまるで新日本を率いるのはこの男であるみたいなナレーションがかぶったので、もう……もう……一体どういうことなんですか。維新三傑全員吸収したくらいの活躍じゃあないですか。

楫取はドヤ顔のあと、桂改め木戸孝允と話し合います。新日本のプランではなく、美和が今久坂の遺児探しをしていることが話題のようです。その美和はいつの間にか長州に戻っておりました。ここでそうせい候が倒れたとの知らせが。そうせい候亡き後はしっかり頼むと銀姫が美和に言うと、美和は「天璋院が大奥を閉じたんだし、変わらないと」と提案します。ああ、天璋院のドラマは面白かったな〜。

一方で楫取はそうせい候から、おまえがいないと長州は持たないから戻って来いと手紙が届きます。スゴーイデスネ楫取さん! この知らせを受け、木戸は「あなたがいないと新政府が成り立たない!」と止めます。はいはいはいはい、本当はすごいけど身を引く楫取さんスゴーイ!

楫取が長州に戻ると聞くと、都美姫が歯の浮くような台詞で楫取を褒め出します。なんだこの楫取ファンクラブドラマは。どんな力が働けばこんなことになるんだ。しかもここで楫取を褒めまくる会話の中で、「美和さんよかったですね」とあるわけです。寿さんの立場とは。

山口に戻った楫取は殿になすべきこととして、版籍奉還を進言。

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【悲報】木戸孝允、楫取に版籍奉還発案の功績を乗っ取られる  

この描写だと、カッコイイグレート楫取様が木戸に提案したように見えるんですが、それは。

しかも、そうせい候の返事はいつもの「そうせい」の一言です。本当にこの役に北大路欣也さんを使う必要はあったのでしょうか。何も考えていないように思えてなりません。

おさまらないのは銀姫や家臣たちです。銀姫は興丸が家督相続できるか気にしますし、家臣たちはこのまま家がなくなるのかと焦ります。そんな中、楫取が高杉家を訪れます。今週は美和が動乱の京都をうろうろするクエストメインと予告しておきながら、中身は楫取無双なんですね。高杉家で楫取は、雅から高杉が美和に子どもやら塾生やら育てるよう言った、と聞きます。先週のその場面では高杉と美和しか会話に参加していないように見えましたが、ちゃんと雅は立ち聞きしていたんですね。

ここでまた美和と楫取の面会タイム(今週二度目)。会話の中身は薄っぺらい「新しい日本を作る!」という抽象的なもの。ふと思い出しましたが、「大奥編」宣伝ポスターのキャッチコピーは「志まげませぬ」でしたよね。美和は奥御殿に上がるときに誓った「なぜ夫が死なねばならなかったのか藩のトップに詰問する!」という志はどうしたのでしょうか。それはもう脚本家が忘れているとして、高杉から志を託されてもぐねぐねと言い訳をこね回しへの字口をしている美和からは、「志まげませぬ」などという意志の強さはまるで感じられません。しかも悲願の久坂家再興もかなったからには、久坂の血を引く遺児がいたらむしろ喜びそうなものを、いつまでねちねちぐちぐちと「浮気相手の子育てるなんて」とか言うんですか。

仕方ないことでしょう。薩長同盟だって美和の顔色をうかがって説得に時間を使っていましたからね。美和の心を解きほぐさないと本作は進まないのでしょう。それができるのは高杉ではなくて、ワンダフルな楫取様だけであると。ドヤ顔で義妹に「側に居ておまえを支えてやる」とか堂々と言うんだからすごいですね、楫取様。

楫取に支えてやると言われてふっきれた美和は、大奥の改革に取り組むと決意を固めます。あれ、久坂の遺児の件は解決しないんですか? あれだけスピード展開しておいてそりゃないよ!

さて来週は江戸城無血開城や戊辰戦争かと思ったのですが、なぜか美和が奥御殿を守ると啖呵を切り、薙刀を構えた奥女中の姿が。どこまぜオリジナル展開をすれば気が済むのでしょうか。それにしても美和も隔週で志とやらがコロコロかわり、軍師気取りで何が何でも興丸を守ると言ったと思ったら、結核患者の精神的浮気相手看病のためや久坂遺児探しで興丸を放り出し、またドヤ顔で大奥を守ると言い切るそうです。

同じパターンを性懲りもなく繰り返す上、今週は回想シーンだらけ。(ピンチヒッターの脚本)小松氏、早くも息切れでしょうか。打ち切りは無理でも、最終回を早める英断が望まれるところです。

武者震之助・記

霜月け・絵

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