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花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ39回「新しい日本人」は石田純一もびっくりな「不倫も文化」の創出か

更新日:

こんにちは、武者震之助です。

大型連休最終日、盛り上がったイベントもあったようです。

綾瀬はるかさんゲスト参加で彩り  会津まつり:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20150923-014922.php

同じ日、朝から『花燃ゆ』総集編(3)大奥編が放映されていたようです。せっかくまったりと過ごしたいのにやめてくれ、への字顔の美和を朝から見たくないと、検索したところ散々な言われようですが。

今年はあまりに大河がひどく、世間では「幕末を……」「もっとまともな維新を……」という渇望が高まっているのかもしれないと思わせる作品が二つ。

映画『合葬』http://gassoh.jp/

『花燃ゆ』ではナレーションで言及されただけの戊辰の動乱、彰義隊についての作品です。

そしてこれ!

朝の連続テレビ小説『あさが来た』 http://www.nhk.or.jp/asagakita/

今年はどうやら大河と朝ドラの逆転現象が発生しているようです。今年のNHKドラマで注目されるのは大河の楫取素彦ではなく、朝ドラの五代友厚となるとみた! しかもこのドラマ、ヒロインの最終目標が日本初の女子大学設立なんですよね。美和も明治以降教育に力を入れるとのアナウンスがありましたが、中身は女工の待遇改善や幼稚園創設とのことですので、比較するとつらいものがあるかと。朝ドラのクライマックスが年明けなのが救いでしょうか。

個人的に『あさが来た』でえらいと感じたのは、子役のヒロインと本役の相手による婚約を描くところですね。年齢差があっても婚約させられた、しかも本人の意志より家の都合で、とちゃんと逃げずに描くのはえらいですよ。大河も年齢的にはそうなってもおかしくない場面がありましたが(第二回の河原ドン)、本役同士ですし、家の都合という要素は薄めてありましたからね。このあたり、もう今年の大河は負けていますぞ。

(武者の「あさが来た」レビューはじまりました!)

そして来年の『真田丸』追加キャストもなかなかぐっと来るものがあります。

・[桂文枝]「真田丸」で大河ドラマ初出演 竹内結子、片岡愛之助も初大河 | マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/09/24/129/

・大河「真田丸」脚本 三谷幸喜の双肩にかかるNHKの捲土重来 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/164433

世間の期待も高まるばかりです。そしてこの部分。

人間を描くというのは古今東西、普遍的なものであり、ツボを押さえていれば結果(視聴率)は必ず ついてきます。ツボとは、必然的に描かねばならない風俗はきちんと描く。最低限度の所作や様式美は守る。そして若年層に媚を売り、長年の大河ファンを欺く 右顧左眄するような行為だけはするなと申し上げたい。

同感です。視聴率はともかくとして、評価やファンはついてくると思います。発言者が今年を意識して苦言を呈していることは、言うまでもないでしょう。

ますます『花燃ゆ』がどうでもよくなってきましたよ!

東京新聞:「花燃ゆ」ついにお国入り 10月11日放送分から群馬が舞台:群馬(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150924/CK2015092402000199.html

さて群馬編の内容はというと。

第四十一回の「いざ、群馬へ」(十月十一日)で大沢たかおさん演じる楫取と井上真央さん演じる美和らが群馬の地を踏む。

 「世界に賭ける糸」(同十八日)では、楫取が県庁を牛耳る地元一派の妨害を受けながらも養蚕業の振興に取り組み美和と気の強い上州女との交流も描かれる。

 「萩の乱に誓う」(同二十五日)では、養蚕の仕事場で幼い女の子たちが働いている現状に美和と楫取が群馬の教育振興策を考える場面もある。

ものの見事にどうでもいいことしかない……! しかも「萩の乱」をサブタイトルに入れながら、そのことに触れないあらすじから嫌な予感しかしない! 脱退騒動でも富永有隣を出さなかった本作ですから、萩の乱で切腹する玉木文之進スルーの可能性も見えてきましたよ!

外堀を埋められまくった今週の「花燃ゆ」スタート

はい、気を取り直して。今週は「新しい日本人」です。

明治四(1871)年、奥御殿ではそうせい候が重病に罹っておりました。そのそうせい候は、美和の育てた野菜だけは食べるそうです。美和の作ったようかんを食べると銀姫が懐妊し、美和の野菜を食べると興丸が良い子になり、重病人でも回復するかも、と。大河の主人公持ち上げは往々にしてばかばかしかったりしますが、ここまで強烈なものはなかったのではないでしょうか。ドーピングクッキングヒロインか、斬新だなー。美和のデスおにぎり被害者も、ようかんや野菜なら無事だったのかもしれませんね。

ここでOP。

そうせい候は今週で出番が終わります。こんな無茶苦茶な脚本でも、それこそペッパーやカイくん(ソフトバンク広告の犬)をかわりに配置しても問題なさそうな話でも、それなりに存在感と説得力を持たせていたのは、流石北大路欣也さんだと思います。こんなくだらないドラマから卒業できておめでとうございます、お疲れ様でしたという気持ちがある一方、北大路さんが抜けたあと、このドラマのどこをどう見てよいものやらわからない不安もあります。

と、余韻に浸っておりますと、美和がまたとんでもないことをしれっと言い出します。

「私は新しい日本人を育てたいと思います」

はぁーーー!? 長州で少女時代に習ったドーピング農業スキルだけで世間を渡っているような奴が、何言っているんですかね。

そうせい候が亡くなる時には、ナレーションで「名君」と入るのですが。彼が名君かどうかは評価が分かれるところですが、このドラマ準拠ですと気まぐれで無責任なスーパー馬鹿殿にしか見えませんでした。まあ、このドラマ準拠だと、有能な人間なんてどこにもおりませんけど。

そうせい候の喪が明けると、楫取は藩の役職は全て辞めると宣伝します。よかったね、ついでにこのドラマの実質主役も辞めてくれないかな。

そしていよいよ廃藩置県です。これをきっかけとして、元徳や銀姫は東京に向かうことになります。そして奥御殿は閉じられるわけですが。

ええっと、確か美和は先々週あたり奥御殿を変える、女が変われば男も変わるとか言っていましたよね。あと、銀姫のことも説得するとかなんとか言っていましたよね。

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廃藩置県まで農作業を続けた無能

結局それなのに、廃藩置県まで農作業だけしていたわけですか。もう呆れますよ。

先週の脱退騒動は、諸隊維持のためのコストがかかるため、解散を命じたことが原因でした。戦功を上げたのに解散させることへの反発、さらには恩賞が不平等で極めて少ないという待遇面での不満もあったわけです。

だったら美和は、デスおにぎりを振る舞って哀れな兵士にとどめを刺す以外のこともできたと思うんです。奥御殿が早晩閉まるのはわかっていたわけですからそれを早めるなり、それができないならばキンキラキンの着物で浮かれていないで質素倹約に務めるなりして、金食い虫の奥御殿を改革することだってできたはずでは?

なのに、どうあっても閉めることが不可避となるまで、お野菜作って姫に好かれて、そうせい候にも信頼されて、そんな自分のぬくぬくした生活を維持したわけです。

まさに外道。今更言うまでもありませんが、美和はまさに外道。口先だけの奴です。

まっ、そんな外道美和の胡散臭い奥御殿生活も終わると思うと、せいせいしますね。最後の最後まで、皆に「野菜の作り方を私に教わっただろ〜、おかげでおまえに生きる力がついただろ〜、ここから出てもこの力で生きていけるだろ〜、せわぁない!」とドヤ顔で言っていて腹が立ちます。この生きる力スピーチに都美姫以下全奥御殿が泣いた状態です。みなさーん、こいつの握ったおにぎりを食べた奴は片っ端から死んでますよ〜、生きる力どころか死を呼ぶ女ですよ〜。

美和はその生きる力が湧いてくる不思議な畑を見回ります。そうそう、畑といえば里芋と茄子が同時収穫できないというのは、自分の経験や気候から判断して断定しすぎました。品種か地方によっては短期間ながら同時収穫できるようです。大変失礼しました。

興丸は美和と一緒でなければ東京には行きたくないとゴネます。美和は私用、しかも精神的浮気相手高杉晋作を看取るために長期休暇取ったりしていましたが、その間も興丸は元気だったんですよね。心配ないでしょう、すぐ美和のことなんて忘れますよ。

それにしてもこの奥御殿さよなら場面がダラダラと長いんですよね。銀姫が美和に謝罪し褒めまくる場面とか、ドレスを着て浮かれる場面とか、完全に苦行です。本作って事件があればあったで無茶苦茶、平穏な回は苦行としか思えないだらけきった場面が続きますよね。群馬からは毎週こんな感じでしょうか。

そういえばあの美和の毒々しい緑色の裲襠は、久坂のイメージカラーだそうです。亡夫の志を身につけていた設定ですが、その格好で楫取と密会しへの字口で「死んであの世で夫にあったら文句つけてやるわ〜」とか言っていたわけです。うえっ。そのカッパ巻き裲襠ともお別れです。よかったね美和、ますます久坂をふっきって初恋の義兄にロックオンできるね。

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「働き場所なくなったし、弟を使って義兄と不倫しよう!」

hanamoyu20150927

さて美和は杉家に戻りました。杉家の面々は、脳天気にビスケットを食べたり、香水瓶を嗅いだりしております。そしててっきりフェードアウトしたかと思われた、奇兵隊にくっついて行った弟・敏三郎は戦友を失い苦労しながら家に戻ってきたそうです。彼はどうせ史実丸無視して動かした人物なのですから、先週の脱退騒動で絡ませるなりしたらよかったと思うんですが。心の傷を抱えたそんな彼に、文之進が差し出すのは何故かビスケット(脱力)。奥御殿パートもつまらなかったのですが、まだ照明が明るい分マシだったと思えてきました。杉家パートって、薄暗い家の中で、代わり映えしない連中が顔をつきあわせているだけなんですよね。

敏三郎がトラウマ克服のため農業を始めるらしいのですが、これを聞いて美和はピンと来ます。弟の付き添いついでに、やはり農業に取り組む義兄・楫取を訪問できるのではないか、と。うーん、弟を不倫のダシにしているように見えます。脱退騒動では放置して、しかもトラウマ克服のため農業をするという敏三郎。完全にシナリオ的には、美和と楫取を近づけるための駒扱いですよね。

美和と敏三郎は、笑顔の姉夫妻に迎えられます。どうやらしばらくお厄介になるつもりらしいです。自分の夫と密会ばかりしている妹を笑顔で迎える寿さんは菩薩のようであり、また哀れに見えます。

それにしても楫取の農作業場面、スタジオ内だから仕方ないとはいえ、畑の面積が狭すぎて驚愕しました。石垣に囲まれた二メートルあるかないか四方の土地を、楫取と美和の大人二人で耕すものだからぶつかりそうです。これは畑ではなくて庭ですよね? 趣味でやる庭のガーデニングですよね。本作も序盤では畑仕事の場面をロケしていました。あれと比べると猫の額とかそういうレベルじゃない! 道路脇の花壇レベルだ! そりゃ何か言いたげな目つき悪い通行人も「こいつら真面目にやってんのか?」とにらみ付けたくもなるわ。ここで楫取が真剣な顔で「なかなか受け入れてもらえんようだな」と言うのですが、もう息が苦しくなるほど爆笑しました。だってこの面積、石垣と石垣の間の隙間を耕すとか絶対おかしいよ、受け入れるとか受け入れないとかそういう話じゃないだろうと。本作って家の周りをやたらと耕しますよね。

邪悪すぎる「ちっ、捨てた子がいるじゃねぇか」

美和は楫取夫妻の子であり、かつて久坂との間に養子に迎えていた久米次郎と久々に再会します。美和は笑顔が引きつっているわ、久米次郎もむすっとしているわ、あたたかい再会ではないようです。美和は久米次郎の母になると張り切っていたのに、久坂の死後は頭に血が上って錯乱したような行動を取った上、奥御殿で何故夫が死んだか問い質してやるとブチ切れて久米次郎を放り出すようにしたわけですから、それも当然でしょう。あっ、そう言えば美和は結局そうせい候に夫が何故死んだか聞かず仕舞いでした。

もっとも美和が顔をひきつらせたのはそのことのせいではなく、久米次郎を見て秀次郎(久坂と辰路の子)を思い出したからのようです。美和の無責任ぶりは秀次郎を今の今まで忘れていたことからもうかがえます。戦乱の京都に秀次郎を探しに行く回は無茶苦茶でしたが、亡夫の忘れ形見が心配すぎて後先考えずにそうしたならばまだマシだったんです。ところが美和は「高杉が死ぬ前にしつこく言うから、一応探すポーズだけは取らないとね〜」とでも言いたげに、中途半端に捜索を打ち切り、人任せにして、しかも今まで忘れていたわけです。まさに外道。

一方で木戸は岩倉使節団の一員として渡米しておりました。洋装が様になっている木戸の場面は、西郷らが勝手に国政を動かしていると説明があった時点で終わります。

楫取の本作で最大の見せ場は木こり

場面が切り替わると、楫取が大木を何本も切り倒しています。悪かったよ、狭い畑でガーデニングとか馬鹿にして悪かった! だからと言ってそんなに木を伐採しなくても。切り株を掘り出すのなんて相当大変ですよ。スタジオだから仕方ないのですが、この木の植えてある土地も何か奇天烈な地形なんですよね。ロケに使う予算は消えたし、スタッフのやる気もとっくにないのでしょう。本作は背景や美術も回を追うごとに酷くなっております。美和曰くここは荒れ地らしいのですが、荒れ地というより森の中の気がします。いきなり森の中あたりを伐採して畑を作るわけですか。ああ、早速すごい顔で楫取が切り株を除去しています。すごいぞ楫取、こいつがこんなに活躍しているのは本作初ではありませんか! 伐採センス抜群だ、ずっとそうやって木こりライフをエンジョイして出番を終えてくれよ! そこへ美和が城の畑から取ってきた苗を植えます。辞職後も畑を私物化していたわけですね。

ところがそんな楫取の畑を大雨が襲います。そこへ奇兵隊の生存者と名乗る青年が駆けつけて自分語りをしながら加勢。彼が何を言いたいのかよくわかりませんが、面倒臭いので楫取のパワフルな株の掘り返しに感動したのだと思うことにしました。青年がやって来た直後、ものすごい激流が畑を襲います。激流が襲ってきてから土嚢を積む楫取たち。対処が遅いのでは。

と、いろいろありましたが雨は止みました。青年は帰りました。水害もたいしたことありませんでした。あまりに軽い水害後の描写、そして水害をダシにいちゃつく不倫カップルに、もう私の心が決壊しそうです。ここで美和はそうせい候の言葉を楫取に伝えます。要約すると自由に生きろみたいか話なのですが、寿を放置して人目を憚らずイチャイチャするこの二人は、もう十分に自由過ぎると思います。こうなってくると寿の手がしびれているのも、美和が一服盛ったのかと思えてきてしまいます。ミステリなら、そういう筋書きになりますね。長州おにぎり殺人事件なんちって。

美和は母から呼び出され、杉家に戻ります。するとこの間京都で会った子どもが畑にいました。どうやら辰路の子・秀次郎のようです。なんだかいきなりどこかから湧いてきたみたいな登場ですが、まさか京都から一人で来たとか言わないですよね?

来週予告によれば、どうやら秀次郎を育てることがメインになるようです。久米次郎も興丸も途中で投げ出すようなことを平気でしていた美和に育てられない方が、秀次郎にとっては幸せな気がしますが。そんな本作より、明日朝開始の朝ドラの方が楽しみな武者でした。

武者震之助・記

霜月けい・絵

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武者の「あさが来た」レビューはこちら




1位 意外と優しい!? 織田信長さん


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