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花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ第47回「姉妹の約束」ついに暗殺(や)った?寝取った!日野富子を超える悪女伝説の完成!

更新日:

こんにちは、武者震之助です。今週のラテ欄「最期まで夫を思う姉に妹は?」に吐き気をもよおしました。これがもし昼ドラなら、姉に一服盛って始末する流れの気がしますが、果たして。

先週ラスト、楫取の次男・久米次郎から「出て行け」と手紙をもらった美和。邪魔者にデスおにぎりでとどめを刺すのではなく、とりあえず話をつけに東京に向かうようです。その許可を楫取に取る美和なのですが、井上真央さんが悩むつもりでいろいろ表情を動かすのが、何か企んでいるように見えて怖いです……すみません、悪意のフィルターがかかりすぎているんでしょうね。それにしてもお見舞いにしたって、きっかけが久米次郎の手紙だと思うと、やはり何だかなあという気がします。手紙抜きにして姉が心配で見舞いに行くということは、なかったっぽい会話ですし。

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かわいそうな姉の寿が暗殺されないか心配でならない展開

OP経由で美和、寿、久米次郎の三人の場面に。表情が硬い美和、成人済みで妻子もいるのに未だに高校生くらいにしか見えない久米次郎。それにしてもここであの手紙の件を寝込んでいる寿の前で切り出す久米次郎、ちょっと空気読めなさすぎでは。ここで久米次郎の口から「私はもういらないのかもしれない」と寿が語ったと明かされ、寿は観念したように美和と二人にして欲しいと言います。

それにしてもこの流れ。美和が無言の圧力で久米次郎に何故あんな手紙を出したか問い、その答えとして久米次郎が「だって母上がこういうから」と引き出したようなモンですからね。ここで姉妹二人になったら美和がネチネチと「そんなことを言ったんですか?」と責め出しそうでぞっとします。

ここからは寿弁解タイム。病床の姉をここまで苦しめていることに美和はちょっと反省しないのかと思うのですが、多分ないでしょう。美和の中では河原ドン以来、「本来私にふさわしい楫取様なのに、邪魔者の姉が隣にいる!」という認識としか思えませんから。表面は取り繕いつつ腹の底を探り合うような会話が続きますが、本当にどうしてこうなったんでしょう。朝ドラ今井姉妹の「ふたつの花びら」的な感覚はなぜないのでしょう。笑顔なのに腹の底を探り合う会話なんていうのは、戦国武将がやってりゃいいんだよ!

とりあえず手紙の真相がわかり美和はすっかり上機嫌。姉の髪を梳いたりします。微笑ましいけど、コイツは手紙の一件がなければ姉の見舞いに来るつもりなんてありませんでしたからね。ただの気まぐれですからね。ここでの思い出話で松下村塾のことが出ますが、美和はまたたくさんおにぎりを作って苦労したアピール。美和がそれを持ち出すなら何度でも言いますけど、お櫃でほかほかご飯を出せる距離なのに、わざわざドヤ顔でおにぎりを差し入れ、上目遣いでぶりぶりとアピールしていたのをこっちは忘れていませんからね。そして未だにぶりぶりしながら姉の看病をする美和。

そしてとってつけたように女子教育の場を作る夢を言い出します。この姉妹、幼少期に向学心がちゃんとある描写が極端に少ないせいで、全然そういうの説得力ありませんよね。朝ドラの今井姉妹なら、本を読みたがり好奇心旺盛なあさ、何も知らない自分の無力さを嘆くはつと、ちゃんとそういう動機付けをしてあるからわかるんですけどね。脚本家交替の弊害もあるのでしょうけれども、どこまでも杜撰です。役者さんの演技も上滑りをしていますが、脚本がこんなに破綻していたら演技プランもあったものじゃないでしょうからね。彼らも被害者です。

それにしても、史実の寿は本作のように群馬についた時から体調が悪いわけではないんですよね。信心深い彼女は群馬の人々にもそれを広め、慕われていたそうです。今でも群馬で「楫取の妻」といえば美和より断然寿だそうですが、そういう部分はバッサリカットして捏造の志をねじこむわけですか。どこまで悪質なんでしょう。

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そして影の主役楫取は日本を動かす逸材のはずが部下一人掌握できずに・・・

その頃群馬では、また生糸です。それにしても生糸問題でここまでおたおたする楫取が、日本をも舵取り出来る男と言った木戸は過大評価だったとしか。このドラマ、基本的に同じパターンですよ。前半は松下村塾を守れ、危ないとおたおたし、後半はそれが生糸産業になっただけです。スタジオセット撮影の狭く薄暗い室内で、おたおたとどうしようか焦ることの繰り返しですよ。朝ドラと大河の比較をするなら、大河の完敗です。生糸だけでおたおたしている楫取より、炭坑や銀行と多角的に手を出し乗り切るあさの方が上に見えます。とりあえず楫取は、毎回阿久沢相手に苦労していないで、まず切れと。中央政府にまでパイプがあるのに、いつまでこんな小物相手に困っているんですか?

ここで美和と安子の再会が挟まれます。明治貴婦人の格好をした田中麗奈さんは本当におきれいです。それなのに美和を褒める変な台詞を言わされるのが気の毒で……松下村塾の“四天王”吉田稔麿を演じた瀬戸康史さんのように敗者復活で朝ドラにも出て欲しいくらいです。そしてここで元昭と再会した時の美和なんですが。「てにす?」とキョトンとした顔をして、舌足らずに繰り返す幼い口調はどうにかならないんですか。おにぎりを握っていたティーンエイジャー時代から、セルフイメージが成長していないんではないでしょうか。あとこの二人の会話もおかしいです。昔を懐かしむとか近況報告ではなく、無理矢理美和を褒める方向に持っていくんですよね。それと、安子が慈善事業を始めた動機も、美和の活躍に発奮したからだそうです。はぁー……。

このあとまた生糸話。注文の数が多すぎて納期が間に合わないとか言っています。なんで日曜夜発時に、デスマーチ前のシステムエンジニアみたいな台詞を聞かされないといけないんだよ! いくら名県令持ち上げしてもデスマーチを生み出す上司なんて駄目だよ!

ぐるなび特設サイトより引用

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とりあえずデスおにぎりをふるまって姉を始末するのはやめたようです

この無謀デスマーチの件は東京の寿の元にも届きました。寿の勧めで美和は群馬に戻ります。今更、手なんか姉妹で握り合っちゃって、アリバイ作りにしか見えませんけど。このあと廊下で久米次郎から「母の願いで戻るなら何も言えない」と言われた美和は、無言で強い目つきをし、「私は戻ります!」と言うわけですが、これまた印象最低ですね。あんな手紙をおまえは送ってきたけど、結局私が正しいんだよ、みたいなドヤ顔に見えます(すみません、美和が嫌い過ぎて)。

群馬では無茶苦茶な納期を間に合わせるため、絶賛デスマーチ中です。デスマーチの最中に上司が「我が社の未来がかかっているんです!」とか言ってきたら皆さんどう思います? 納期に間に合わせる時に未来だの何だのを意識します? 呪詛を心中吐きつつ「なんでこんな納期にしたんだ!」と怒り狂っていませんか? そんな経験を思い出し、相変わらず偉そうな口調で歩き回って頭下げれば何とかなると思っている楫取にうんざりしましたよ。暢気に「群馬の未来を賭けた大ばくち!」とか臭い芝居をしている阿久沢夫婦にも苛立ちしか感じませんよ。阿久沢の助力なしでギリギリだったくせに、数日間留守にするだけで納期やぶりをしそうになったくせに、何を大いばりなんだか。県令が東京に呼び出されるくらいあると思うんですけども、本作における群馬のシステムはどうなっているんでしょうか。

『あさが来た』のあさは、炭坑で炭坑産業こそが今後の日本の根幹を為すものだとスピーチしました。その一方で、末端労働者の暮らし向きもよくせねばならないと語っております。が、楫取はどうでしょう? 耳障りのいいポエムみたいな「新しい日本」だの「群馬も未来」だの言いますが、末端労働者の暮らしについては何も言いません。トリクルダウン信奉者なのでしょうか。それとも自社社員の苦労には無関心なのに、キラキラした理念を語ることには熱心な、どこぞのブラック企業経営者みたいな精神の持ち主なのでしょうか? 一応美和が女工に字を教えることでそのへんを表現しているつもりなのでしょうが、ことあるごとに途中でぶん投げる美和は気まぐれに何かしたところでね。どうせ最終回、鹿鳴館でダンスするために放棄するんじゃないですか。

そして(主人公と初恋相手が)待ちに待った姉の死と突然出てきた姉妹の夢とは

そんな中、寿がついに亡くなります。優香さん、お疲れ様でした。序盤は愚かで浅はかな姉、中盤は空気、終盤は病気でお荷物という罰ゲームのような役でしたが、それでも演じきったと思います。この破綻しまくった脚本で、それでもしっとりとした大人の女性に見えたというのは凄いことだと思います。それと土屋Pは寿さんの墓前で土下座しましょう。

美和は「明治十四年学びの場」というひねりのない看板を掲げ、「ひさねえ……」と語りかけます。いきなり出てきた姉妹の夢「女たち学びの場を作る」を、今回のうちに伏線回収するんですね。どうやら小松先生は回をまたいだ伏線回収ができないようですから、仕方ありませんね。「やっとできました……」とか言うけど苦労しているあともないから瞬時で出来あがったように見えます。それにしても言い方が悪いんですが、生前仲が良いようにも思えなかった姉妹のくせに、死んだ姉だけがよい姉だと言わんばかりに「ひさねえ」と甘ったるく呼んでみたり、幻の声を聴いたり、一体何なのやら。生前姉上とずっと呼んできて、死を免れないとなった途端「ひさねえ」とかもうわけわからんですよ。

そしてそこへ届く訃報。いくらとりつくろって泣いたところで、大変申し訳ありませんが、「計画通り(ニヤリ)」の満願成就に見えて仕方ありません。日頃の行いって大事ですね。そもそもこのすごろくのあがりが掠奪愛完遂鹿鳴館ダンスですからね。仕方ないですよね。

ここでアリバイタイムとして、久米次郎が寿から預かった手紙を楫取に渡します。内容は自分の死後、美和を妻に迎えて欲しいというもの。コレ、S下U京さんだったら「生前寿さんが誰かに強要された、という可能性は?」とか言い出しそうなところですね。ミステリや昼メロだったら絶対カラクリありますよね。大河だからそういう展開にはなりませんが、私の心証は真っ黒ですよ。

そうそう。以前、紀行40分、本編5分でよいと書いたことがありましたが、最近は紀行すら楫取持ち上げで汚染されていて辛いです……。今週はまだ本編ではまるごとカットの寿の功績と楫取の寿への愛情に言及したのでマシでしょうか。まあ、どうして本編でそこをやらないかな、とは思いますけれども。それにしても寿を深く愛していたにも関わらず、それをカットされた楫取もまた今年の被害者ですな。

武者震之助・記

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霜月けい・絵




1位 西郷隆盛49年の生涯!


2位 ホントは熱い!徳川家康


3位 意外と優しい!? 織田信長さん


4位 直虎の後を継ぐ井伊直政とは?


5位 毛利元就の中国制覇物語


6位 伊達政宗さんは史実も最高!


7位 最上義光 名将の証明


8位 最期は切ない豊臣秀吉


9位 史実の井伊直虎とは?


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