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その日、歴史が動いた

ヤマトタケル女装への旅立ち【その日、歴史が動いた】

更新日:

知名度の割に、何をやったのかよくわからない人っていますよね。
はたまたスキャンダルだけが知られていて、悪人の代名詞みたいになってる人が実はスゴイ善人だったなんてのもよくある話です。
実は、日本神話にもそんな人は珍しくなかったりして……。

神話と歴史の狭間に立つ人物

景行天皇二十七年(97年)のあす10月13日、景行天皇が皇子・ヤマトタケルに熊襲(くまそ=九州あたりにいた反天皇勢力)討伐を命じました。
こんな昔の記録を西暦に直せるものなんですね。
この頃まだ元号がなかったので、便宜的に当時の天皇の名前を代用しているようです。
最初の元号は皆さんご存知の「大化」ですね。
ちなみに世界で元号を使っているのは、日本だけになりました。

さて、ヤマトタケルというと何を連想するでしょうか?
日本神話の人としか見当がつかないという人も多いですよね。ええ私です。(実際は古事記は3パートに分かれていて、古事記的には神話は上巻だけで、ヤマトタケルは中巻なのですが、神話っぽいので、神話ということで)
Estatua de Yamato Takeru en el Kenroku-en - 無料写真検索fotoq
photo by luisete(兼六園のヤマトタケル像、よくみるとちゃんと女装してます)

実はこの人、天皇の息子なのにかなりあっちこっちでこき使われているんです。
しかもその経緯がよくわからないときたもんだ。
「神話だから仕方ない」と言えばそこまでなんですが。
古事記と日本書紀で大分記述されている内容が違うので、今回は古事記に載っているほうをご紹介します。

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父「兄呼んできて」タケル「はい、コロしてきました」父「???」

熊襲討伐を命じられたきっかけもそもそもイミフです。
まず、ヤマトタケルのお兄さん・オオウスが何故かお父さんである景行天皇から「あそこに美少女姉妹がいるらしいから嫁に連れてきて」と頼まれたのに、その少女たちがあまりにかわいいのでNTRしてしまいます。日本最古級のNTRですね。

その代わりに「これが例の美少女です」とあてがわれた女はどうも違う。薄々、息子の悪さに気がついたみのも……景行天皇は知らないふりしてふさぎ込んでしまいます。

お父さんは罰しなかったのですが、それをどうもヤマトタケル(実はこの時の名前はヲウスなのですが兄ちゃんと似ていてややこしいのでタケルにします)は「父ちゃん…」と影から見ていたらしい。
あるとき、天皇が「おい、オオウスが飯に来ないな? タケル、呼んできなさい」と頼みました。
「ハーイ」とすたこらいったのですが、5日、経ったのにお兄ちゃん来ない。
「タケル、ちゃんと呼んでくれたの?」
「はい!」
「……どうやって?」
「兄ちゃんがトイレにいくところを捕まえて、手と足を引きちぎって川に投げ捨てておきました!キャピ!」
「ワシそんなこと言ってないんだけど?何アイツ怖っ!」とヤマトタケルの馬鹿力を恐れた天皇が、その力の発散先として熊襲討伐を命じた……らしいのですが、何がどうしたらそういう発想が出てくるのか全くわかりません。

命を受けたヤマトタケルはまず叔母さん(伊勢神宮に仕える斎王)のところで何故か(二回目)女性の衣装を授かります。
ヤマトタケルはこの頃まだ元服していない年頃の美少年だったということになっているのですが、兄殺しの馬鹿力を持った女装の少年とか誰得。
西暦二ケタの時代から男の娘の概念があった日本って一体……。

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日本初の男の娘

何はともあれ、お伊勢様でもらったものですから粗末に扱うわけにも行かず、ヤマトタケルは使い道のよくわからない女物の服を持って九州に向かいます。
しかし手勢が少ないため、正面から戦って勝てる見込みはありませんでした。
ここでヤマトタケルは一計を案じます。

なんと、男の娘にジョブチェンジして熊襲のお偉いさんの宴に忍び込むのです。
神話の時代から美人局(つつもたせ)って日本始まりすぎ。
しかも無事成功してるあたりが何というか、もう何も言えません。
こうしてお伊勢様の導きで無事熊襲討伐を終えたヤマトタケルでしたが、帰りに立ち寄った出雲(島根県東部)でこれまたうっかり人をだまし討ちしてしまいます。
彼のうっかりで一体何人が死んだんでしょうか。
酷いってレベルじゃねーぞ!

そして都に帰ったものの、やはり力が有り余っている様子の我が子に、景行天皇は「じゃあ東のほうにいる野蛮人を始末してきてね!」とgkbrしながら命じました。
馬鹿力はあっても悪気はないヤマトタケルは「父ちゃん酷いよ!オレ疲れて帰ってきたのにあんまりだ!」と叔母さんに泣きつきます。
が、叔母さんは慰めるどころか伊勢神宮に安置されていた草薙剣(くさなぎのつるぎ)と火打ち石を手渡し、「行ってらっしゃい^^」とヤマトタケルを送り出しました。
叔母さんひどいよ叔母さん。

草薙剣は別名天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)とも呼ばれ、史上何回も行方不明になったり盗まれそうになったり見た人が祟りにあって死んだりしているシャレにならない曰くつきの剣です。
それを平気で扱えるのは神様の一員だからなんですかね。

もののけ姫の神を野草で撃退

叔母さんにあっさり送り出されてしまったヤマトタケルは、覚悟を決めて東へ向かいます。
尾張(愛知県)の姫さまと婚約したけどお預けくらったり(後述のように愛人オトタチバナ姫と同行しているからだろ)、焼津(静岡県焼津市)で敵に囲まれたらおばちゃんがくれたスペシャルアイテム火打ち石で逆に焼き殺した、愛人の犠牲のおかげで嵐を通れたりといったすったもんだの後、何とか東国(関東)にたどり着きました。

そして平定に乗り出すのですが、このあたりのエピソードも突っ込みどころ満載。
関東人の守り神である白い大きなシカが登場!もののけ姫だっ!
ヤマトタケルピンチ!しかし、タケルはすかさず手をのばすとその辺に生えていた野蒜(ノビル)で投げつけて殺したそうです。
……その神様がよほど軟弱だったのか、ヤマトタケルの腕力なら草ですら武器になるのか……謎が謎を呼びすぎです。
仏教とか道教だと「なまぐさ(肉とか魚)とクサいものは食べちゃダメ!」ってことになっているのでネギと匂いのあるものはダメですが、神道は「肉も魚もおk。なまぐさ?何それ全部美味しくいただきますが?」ですしねえ。
ノビルはニンニクに似た匂いがあって、邪気を払う効果があるなんて解説されていますが、シカが野草の匂いに負けるなんてねぇ。
Nature - Animal - Wildlife - White White-tailed Deer - 無料写真検索fotoq
photo by blmiers2

ともかく、無事平定を終えたヤマトタケルは、山に登り関東を一望しながら、犠牲になった愛人を偲んで「吾妻はや」(=我が妻よ)と呟いたそうです。
愛人とはいえ妃の一人だったので、ちゃんと愛していたんでしょうね。
そんな人をなぜ野蛮な東京人の討伐に連れてきたのかが不思議でなりませんが、いい話なので黙っておきましょう。
こうしてヤマトタケルが「吾妻」(あづま)と呟いたことにより、その周辺地域=東国は「あづま」と呼ばれることになったのだとか。
鎌倉時代の歴史書に「吾妻鏡」という本がありますが、ここからきているんですかね。

さて、帰る途中で再び尾張に立ち寄ったヤマトタケルは、婚約してそのままだったミヤズ姫と正式に結婚します。
皇族の結婚なのに親の許可とかいらなかったんでしょうか。
しかもこのときミヤズ姫さん、神道で「穢れ」とされている女性の月例イベント中だったそうなのですが、ヤマトタケルは全く気にしなかったとか。
フリーダムにも程があるだろ。

「山の神なんて素手で倍返しだぜ!」→100倍に返される

めでたく結婚できたヤマトタケル、尾張で腰を落ち着けるかと思えばそうは問屋が卸しません。
「北の山に荒ぶる神がいて、皆困っています」という噂話を聞き、「それならオレが倒してきてやろう。しかも素手でだ!倍返しよ!」と自信満々に出かけていってしまいました。
草薙剣は新妻と一緒にお留守番です……ってオイオイ。

が、北の山=伊吹山の神はヤマトタケルの予想よりも強敵でした。
天候を操り氷雨を降らせて、ヤマトタケルを絶体絶命に追い込みます。
茫然自失の中何とか山を下りたのですが、意識がはっきりしてきたときには病気になってしまっていました。
新婚だからってハッスルしすぎたからこんなことに……。

よほどキツい状態だったようで、ヤマトタケルは「装備を整えて再戦を!」とは考えず、都へ戻ろうと歩き始めます。
が、能煩野(のぼの・現三重県亀山市)で力尽きてしまいました。
彼の死を知った都(尾張のミズヤ姫には知らされず!?)にいる妻子がこの場所を訪れ、お墓(古墳)を作ると、ヤマトタケルの魂が八尋白智鳥(やひろしろちどり・白鳥のことか?)となって飛んでいったとか。

可哀想なのは新妻のミヤズです。
新婚生活を楽しむ間もなく夫が行方不明になり、形見は(後世諸々の曰くがつく)剣だけ。
しかし粗略に扱うこともできず、ミヤズは草薙剣を祀る神社を建てました。
これが熱田神宮の始まりと言われています。
信長を始め、多くの武士が熱田神宮へお参りしているのも、ヤマトタケルにあやかりたいとの願いがこもっているからなのでしょうね。

熱田神宮 / Kentaro Ohno

古事記や日本書紀は人物名が長い・読みづらい=話がわかりにくいイメージがありますが、最近は動画サイトでわかりやすいまとめが投稿されていますし、昔よりとっかかりやすくなってきていますね。
オススメはこちら。

日本人ファンキーすぎ糞ワロタww (9:23)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17009739

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ぶっちゃけ過ぎてる感もありますが、残念なことにだいたいあってる。
ゲーマーさんならPS2の「大神」もオススメです。メインの神様だいたい出てきますし、ついでに昔話のおさらいもできます。
ヤマトタケルに限らず日本神話の神様は濃い方が多いので、名前さえ覚えれば結構楽しいですよ。
長月七紀・記




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