裏切者・浅井長政の息子(9歳)に襲いかかる過酷な処置の理由

 

いろいろ歴史的なできごとを見ていると「なにそれひどい!」と思うことも多々ありますよね。
しかし、時代が離れれば離れるほど常識は変わるもの。

現代の感覚では非道に見えることも、当時は一般的・合法的だったというケースは古今東西珍しくありません。

有名どころでいうと、「織田信長が義弟・長政の首に金箔を貼った」という話は、「中国の古い供養法で処理することによって、見識の深さや死者への敬意を払うものだったのでは?」なんて説があります。まだ確定はしてないですけどね。

アニィたかはし「戦国ブギウギ」より

アニィたかはし「戦国ブギウギ」より

 

そんなわけで、「昔と今とでは”常識”の定義が違う」ということを頭に入れておくと、また奥深い視点でいろいろ見られるのではないかと思います。
今回はもう一つ、そんな例についてお話しましょう。

信長を裏切った代償を9歳で背負う万福丸

天正元年(1573年)10月17日、浅井長政の長男・浅井万福丸が処刑されました。
同年夏に本拠・小谷城を落とされ浅井家が滅亡したあと、落ち延びていたのを捕まってのことだといわれています。
享年9歳、物心ついたところでの非常な運命でした。

「そんな小さい子を殺すなんて、やっぱり信長はひどい!!」と思われた方もいらっしゃるかと思うのですけども、実はこれ対して珍しい話ではありません。
というのも、武家においては「敵の子供を殺す」のは当たり前も当たり前、常識的な行為だったからです。
今だったら某団体とかア○ネスさんとかが怒鳴り込んで来そうな話ですが、日本だけに限った話でもありませんので通報はやめろください。

平家の信長さんは当然知っていた?「源氏の御曹司を助命した結果」

BUSHOO!JAPANでは『信長さん本当は優しい説』をほどよく採用しております。ただし、記事の都合によっては魔王にも変化させたりします。だって歴史は解釈次第で、人それぞれに主張があるのがいいところ♪(絵・富永商太)

(絵・富永商太)

日本史でわかりやすい例を挙げるとすれば、やはり源頼朝でしょうか。
父・義朝が平清盛に敗れて処刑された後、幼い頼朝は平家の追手に一度捕まりました。
そして処刑されそうだったのを、清盛の義母や皇居の女性達の嘆願により命だけは救われ、伊豆への流刑になっています。当時は死刑の次に重いのは流刑だったからです。

「敵に命を助けられた」ことになるわけですが、当然頼朝はそれを恩に着て大人しくはしませんでした。後々平家打倒の兵を挙げているのは皆さんご存知の通り。
ドラマや小説では「あの恩知らずが!」なんてシーンが入っていることもありますね。まさに正論。

つまり、「幼いからといって敵の子供を生かしておくと、いずれ自分の子孫が滅ぼされる」可能性が非常に高くなるわけです。そりゃそうですよね。

敵が自分と同世代であれば、子供同士も同じくらいの歳になるわけですから、いずれぶつかるのは必至。それなら先に災いの芽は摘んでおこうというわけです。
現代語でいえばリスクファクター対策ですね。

世界史だってデフォルト

世界史のほうでも、「かつて王様になった人間は自分の親兄弟を含めた血縁者を皆殺しにするのが当たり前だった」なんて時代もあります。だいたい中世くらいの話です。

他の件と同様ヨーロッパでの記録が多いですが、オスマン帝国でもだいたい同じようなことをやってましたので、一時期においては”世界の常識”レベルの話でした。
こういうことを知ると、現代の庶民に生まれて良かったと思いますねgkbr。

信長は自分が織田家を継ぐときにもさんざん苦労していますし、家中の統一でも手こずっていますので、この手の”戦後処理”を徹底しています。それでも一度きちんと謝ってきた相手は許したり、血縁者やお気に入りには大分甘いですけども。

松永久秀(過去記事:「リア充じゃないのに松永久秀が爆発した日【その日、歴史が動いた】」)はどっちなんだって? 使える人だったから勘弁してたんじゃないですかね。三度めの謀反でも許そうとしてたっぽいですし。その代わりに久秀の孫は処刑してますけど、多分彼らには値打ちがないと思ったのでしょう。それもまた武家のならいではあります。

唯一?の例外は斎藤龍興(道三の孫)くらいですかね。多分「アイツは無能だからほっといても野垂れ死ぬだろ」とか思ってたんでしょうか。龍興の最期についてはよくわかってませんから、これは信長の読み通りだったのかもしれません。

その一方で浅井家については、三姉妹を助けて血筋だけでも残したあたりが粋な計らいとも取れます。代々武士の家に生まれたからこそ、血が続くだけでも充分な栄誉であることがわかっていたのでしょうね。

ただ単に皆殺しにすると周辺から余計反発を招く、と考えたからかもしれませんけども、こういう清濁併せ呑むというか臨機応変なところもまた信長の魅力ではないでしょうか。

結論:NOBUさんはカッコイイ。

長月 七紀・記

参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/浅井万福丸

 


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織田信長【入門編】
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コメント

    • 名無し
    • 2015年 2月 04日

    蹴鞠の天才今川氏真選手も生かしておいたのよー

    • 匿名
    • 2014年 10月 19日

    薄濃は普通に聞いてひくでしょ。当時の人もひいてたと思うけど。記者さんが信長好きだから庇いたいのは分かるけどさ~

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