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そうだったのか、標準語! 軍事目的で進められた「国語」は国立国語研究所によって戦後に完成ス

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「身近なものほど、意外とよく知らない」なんてこと、珍しくありませんよね?
少し注意を払って着目してみると、勉強が面白くなったり、本やネットで調べてみたくなったり、勉強が楽しくなったりするのですが……まあ、学校では授業時間に限りがありますから、仕方ないですかね。
本日はそんな感じのことも取り扱っている、とある機関のお話です。

昭和二十三年(1948年)12月20日は、国立国語研究所が設置された日です。

「研究所」というといかにもおカタい雰囲気がありますが、実は我々の生活にも関わるような点にもあっちこっちで関わっている機関だったりします。
まずは設置の経緯からみていきましょうか。

 

言葉が伝わらなければ命令も届かず右往左往

どこの国でも、近代化や国内統一の際「言語の統一」は大きな問題になります。
国内で共通の言葉がないと、様々な不都合が生じるのは想像に難くありません。日常生活はもちろん、最も影響が懸念されるのが軍事関係でしょう。

例えば、全国から徴兵したとします。しかし、地元の言葉しかわからないと、命令の内容がきちんと伝わらず右往左往。なんて可能性も否めません。
ということは、統率や士気に大いに悪影響をおよぼすことになるわけで……さらに極端なことを言うと、「戦争で負けやすくなる」わけで。帝国主義に向かう世の流れ、つまり近代化にあたって「標準語」の制定は急務だったのです。

日本では「西洋化の一貫として、漢字やひらがな・カタカナを廃止してローマ字を使うようにしましょう!」といった行き過ぎた考えも出てきましたが、最終的に「文字はそのままで、文法や発音を整えよう」ということになりました。

そんなこんなで、日本でも明治時代から「国語」の研究は進められていたのですが、本格的に研究機関がもうけられたのは、戦後の混乱期のことでした。

 

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当時は大学で現代国語が研究されていなかった

敗戦によりいろんな意味でズタボロになってしまった日本。何はなくともお金を稼がなくてはなりません。

そこで「国語能力を上げることは経済活動に不可欠」とされ、国会に「そういう機関を作ってください」という請願が出されたのです。当時は大学で現代国語が研究されていなかった、という点も理由の一つでした。
こうして国立国語研究所が設置される運びとなります。

専門の研究機関ができたことにより、国語以外の学問とも連携して研究を進めていくことが可能となりました。クロスオーバーというやつですね。

例えば、統計学と国語の組み合わせは「社会言語学」となりました。
これは書いて字のごとく、
「言語が社会にどのような影響を与えるか?」
「社会によって言語がどのように変わるか?」
といったことを研究する学問です。
もうちょっと具体的な例では、流行り言葉や方言などが含まれます。
他にもいろいろありますが、取り扱う範囲が広すぎて、定義するのが難しいというgdg……もとい、割とフリーダムなジャンルです。

理系の学問とも積極的に協力していて、いくつか実例もあります。
例えば、文字を読むときの目の動きを観測し、
「より目に負担のかからない・読みやすい文字列はどんなものか?」
とか、
「声に出して日本を読む・話すときの舌の動きをレントゲン写真で分析する」
などです。後者は、よく英語の発音で図解されるようなやつですね。

 

敬語かどうか? 日本語として正しいか?

もちろん、国立国語研究所では、敬語・謙譲語・尊敬語や、ことわざ・四字熟語、それらの意味の変化といった、いかにも「国語!」なものも研究しています。
語彙の研究では、女性向け雑誌が良い資料になったとか。
衣食住といった生活に密着する話題が多いから、という理由で選ばれたそうです。視点がシャ◯プですね。

こうした研究成果が最もよく表れているのが、ワープロやコンピューターの漢字入力です。
文字入力ができる機械として一番古いものはタイプライターですが、日本語や中国語は使用する文字が多すぎて普及しませんでした。
これが解決されるのは、変換プログラムによって文字入力を制御できるワープロやコンピューターが出てきてからです。
このとき、国立国語研究所の蓄積してきたデータが大いに活用されました。

また、最近では外国人に日本語を教える、日本語教師の養成にも力を注いでいます。
「国語」というとどうしても学校の授業を連想しがちですが、こんな感じで意外と世の中のあれこれと関わっている機関です。
言語は国の礎である、ということがよくわかりますね。

よくネット上でも話題になるような、「◯◯は敬語かどうか?」「△△は正しい表現か?」といった疑問も、国立国語研究所のQ&Aに載っています。

言葉は生き物なので、国立国語研究所の見解だけが正解というわけでもありませんが、ソースとして出すには良さそうです。

長月 七紀・記

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参考:国立国語研究所 国立国語研究所/wikipedia

 

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