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書評『天を裂く』 戦国時代、最悪最高の傾奇者・水野勝成を描いた秀作なり

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漫画のようにスイスイ読める面白戦国小説

 どもども、武将ジャパンで戦国IXAブログを担当しているライターの破天荒一休です^^

 突然ですが、皆さんは読書を好きですか?

 えっ、嫌い?

 そうですよね。別にお金を出さずとも、ネットがあればサクサク無料で好きなページを見れちゃいますもんね。

 漫画でしたらどうでしょう?

 これは、さすがにネットではカバーしきれませんな。毎週せっせとジャンプを買ったり、漫喫でコンプリートコミックを読んだり。ある意味、積極的な読書をされるハズです。

 では、漫画のように面白い小説があったらどうします? これ、思わず読んじゃいません?

 前置きが長くてごめんなさい。今回は、そんな本を紹介したいのです。


『天を裂く』(大塚卓嗣著・書籍版1260円・KINDLE版1143円・学研パブリッシング)
KINDLE版はコチラ→天を裂く: 水野勝成放浪記

 

底抜けのバカに涙を誘われる

 ときは戦国時代。主人公は水野勝成という、現代では無名の傾奇者であります。

 彼は、徳川家康のイトコ(母方の親戚)という身分でありながら、戦場や国内で破天荒を繰り返して水野家を破門となり、各地の合戦を渡り歩きます。この時代の破門のことを正確には「奉公構」というのですが、詳細は本に譲ります。

「なんだよ、まんま『花の慶次』のパクリじゃねーか」

 はい、そう思った方、残念ながら正解です!

 ただし、それは内容がパクリというワケではなく、現在40才前後のオッサンたちが、小中学生の頃に初めて読んだ『花の慶次』でワクワクドキドキしたような、「なにコイツ、超面白れぇ!」と思えるところが共通しているのです。

 しかもですね、ページが進むにつれて、思わず涙がこぼれてきたりもしちゃうんですよ。

「しかしです。六さんほどの才を、こんなつまらない国で腐らせていいはずもありません。天下国家に采配さえ振るえる器なのですよ」
 親宣の肩は、震えている。
「だから行ってくれ。六さん。好きにしてくれ」(226ページ)

 主人公の水野勝成がバカでしてね。底抜けにバカなんだけど、実は潜在能力は計り知れず、それに気付いた三村親宣という、これまた無名な武将によって成長させられ、泣かせる男になっちゃうんだもん。40才のオッサン読者が涙をこぼしたってしかたないよ、これは。

合戦シーンでは細部にこだわった描写などもあり

 戦国モノの小説や漫画というと、ときに現実離れしすぎて興醒めすることもございます。もちろん『天を裂く』もフィクションですから、多少は「大袈裟だなぁ」と思うところもあります。

 しかし、その実、合戦シーンでは細部にこだわった描写などもあり、どちらかというとヤンマガで連載中の人気漫画『センゴク』を彷彿させます。しかも、仙石秀久が可児才蔵なんかと一緒に暴れ回っていた、一番ワクワクした頃のセンゴクです。

 ほんと、こういう小説をBUSHOO!JAPANでも掲載できたらなぁと考えておりましたが、完全に先を越されました。文章のリズムが良くて、とても読みやすいんですよ。ズルい!

 てなわけで、戦国物語は好きだけど、ちょっと長文を読むのはカンベンという方。ぜひ一度、水野勝成(と大塚卓嗣さん)の世界にのめり込んでみてください。泣かせ唸らせるシーンをすべて書きたいけど、それはさすがにできませんので・・・。

 読み終えたら、きっとコメント欄にこう記したくなるはずです。

「婆娑羅に風流尽くそうかい!」

 ご静聴、ありがとうございました。

 




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文 破天荒一休(BUSHOO!JAPAN 戦国IXAライター)

 


『天を裂く』(大塚卓嗣著・書籍版1260円・KINDLE版1143円・学研パブリッシング)
KINDLE版はコチラ→天を裂く: 水野勝成放浪記

 




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