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軍師官兵衛レビュー 書籍・映画

【軍師官兵衛感想マンガ】ますますノリノリの宇喜多直家第16回「上月城の守り」

更新日:

こんにちは、武者震之助です。

今回は実に魅力的な、いかにも戦国らしい、そして人間らしさが満ちていましたね……ただし、それは官兵衛でも、秀吉でも、信長でもなく、宇喜多直家がなのですが。

前回、官兵衛よりも荒木村重の方が魅力的かもしれないと書いたのですが、どうも脇役のほうが魅力的になってしまっている気がします。これは大河ドラマとしてよくあることなのですが、このへんの問題点はあとで書くことにします。

脇役が魅力度UP がんばれ官兵衛 

今回は緊迫感のある回です。
迫り来る毛利、総勢五万。
激しく血を吐き、先が長くないことを感じさせる半兵衛。
そんな中、孤立する上月城。
予告や番組スポットだと、ここで官兵衛の奇策で切り抜けるようになっていました。確かにそういうシーンはあったのですが、
ボサボサ頭の井上九郎右衛門が敵に近づく

開口一番「私の言う通りにすれば城はとれる」といきなり告白、敵も信じる

待ち伏せでした

やったね、さすがぐんしのさくせんだよ

やったね、さすがぐんしのさくせんだよ

というもの。

確かに奇策っちゃあ奇策なんですが、しかしなんだろう、このやっつけ感というかRPG感は……。

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大ピンチにもまだ軍師の才能開花せず?

もう一カ所はのっぴきならない事態に陥ってから「そうだ!これは宇喜多直家の策だったんだ!なんかおかしいと思っていた」とハッとするというもの。違和感をおぼえても事前に策を練れないのが官兵衛の残念なところなのですが、確か一話の幼少期にはできていた気がします。どういうことなんだ、軍師官兵衛!?

官兵衛以外はこの危難の中どうしていたかといいますと、秀吉が大慌てで信長に救援を求めに行きます。本作の信長は威圧的なカリスマの持ち主として描かれるわりに、織田軍団がまったく統制がとれていないこともあって、この援軍要請はいまひとつ成功とは言い切れません。

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ようやく愛妻・光の出番だよ!!

そして官兵衛夫人の光は、単身兄のもとに説得へ向かいます。

今まで側室コントか松寿丸と又兵衛を鍛えるくらいしか出番がなかったためでしょうか。ここで見せ場ができたわけですが、実家とはいえ単身乗り込むのは無理がある気がします。ちなみに『独眼竜政宗』でも妹(義姫)が兄(最上義光)を説得する場面はありますが、あれは史実ベースですし警備もついていたので問題ありませんが、本当に危険で軽率な行為です。

さてここで兄と妹、顔をつきあわせて悲壮感のある会話となるのですが、ここで兄がよくわからないことを言い出します。

「おれは官兵衛が憎かったわけではない」

そんなバカな!

ついこの間まで、目をギラつかせて官兵衛がいかに憎たらしいかを語っていたじゃありませんか。憎み合っていないのに対立する義兄弟という展開にするなら、なぜ今までそうしてこなかったのでしょうか。

前回のにくいよ、にくいよ、はウソっす

前回のにくいよ、にくいよ、はウソっす

そしてとってつけたように兄妹の思い出話をされても、いまいちこちらもぐっとくるところはないのでした。

兄と妹の交流がもし今までにあれば、そうしたことを思い出して感動したのかもしれません

(また持ち出してしまいますが、『独眼竜政宗』の最上兄妹は交流が活発に描写されていたため、兄と妹の絆が濃く描かれていました)。

感動させたい意図はわかるし、光の勇気と献身を見せたかったのだとは思うのですが、空回りしています。そしてこのなぜもっと家族の仲を描いていなかったのかという問題点は、第十四回「引き裂かれる姉妹」でも感じたことだったのです。

そしてどうやらこの空回りは、予告編を見ると来週まで続きそうです。

宇喜多直家いいねぇ

と、主人公サイドには厳しいことを書いてしまいましたが、前述の通り宇喜多直家のギラついた悪役ぶりがノリノリでした。

陣内直家「おい、おれが仮病だと、こら!」

陣内直家「おい、おれが仮病だと、こら!」

仮病を使っておいて(このドラマ、仮病が多すぎますが……)、側室と堂々とイチャイチャする。毛利との約束なぞ堂々とすっぽかす。うーん、実にギラついた人間らしさがあります。

何を考えているのかわからない信長、登場時のやんちゃさが消えてすっかり優等生になってしまった秀吉、そして熱血しか今のところコマンドがない官兵衛。彼らと比較して、なんて表情豊かで、血が通っていて、野心に輝き、戦国を体現しているのでしょう。

確かに本作は、主人公周辺は精彩を欠いているのですが、爆死をとげた松永久秀、悩める荒木村重、黒光りする宇喜多直家らが、強烈な光芒を放ち戦国らしさを保っています。

今はとりあえず、まだいつになるのかはわかりませんが、官兵衛こそが北極星のようにどっしりと輝く日を待ちましょう。

何本目だ?竹中半兵衛さんの死亡フラグ

何本目だ?竹中半兵衛さんの死亡フラグ

武者震之助・記

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