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「美女のまま逝きます」

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【軍師官兵衛感想マンガ】今回ばかりはチョッと褒めたい お帰りNew官兵衛 第23回「半兵衛の遺言」

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こんにちは、武者震之助です。今回二十三回「半兵衛の遺言」でついに官兵衛が牢屋から出てバージョンアップしました。「以前には戻れぬ……」と歎いていますが、むしろそうあって欲しいと思う次第です。

とはいえ、序盤は感動の再会劇です。すっかりレギュラー化しているお道さんとか、官兵衛と秀吉の顔が近い!とかツッコミどころはあれど、ごく無難にまとまっていると思います。

「あーよく寝た。3年寝たろうになった気分」

「あーよく寝た。3年寝たろうになった気分」

信長ってツンデレってだけで優しいの?

すっかりよろよろになった官兵衛は、まず信長に許されます。松寿丸を殺さなかった件なぞ、ものすごくさわやかに負けを認めてしまいます。特に追及もなく信長ってばすっかりいい人。右近の時も感じましたが、結構優しいですよね、この信長。ツンデレなのか、よくわけのわからない殿です。

「俺が優しいって。それは、あんちゃんだからな」

「俺が優しいって。それは、あんちゃんだからな」

明るい再会の一方で、陰惨な見所もあるのが今週です。

官兵衛にはなぜか甘かった信長ですが、村重一族には厳しい処断を下します。尼崎城前での磔による処刑を皮切りに、凄惨な根絶やしが始まります。ここでナレーションが前代未聞と言っておりますが、戦国時代では割とよくあることなのはスルーのようです。片山右近が気軽にだしとしゃべっているのも、本当ならば右近の首が飛びますが、そういう無茶苦茶も無視するようです。

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緊縛の女子供に大河ドラマのがんばりを見た

そしてついに、だし始め村重の一族が京で処刑されます。最近の残虐描写を極力少なくする大河ドラマにおいて、白装束に縄でくくられた女子供を映すことは結構がんばっているとは思いますが、いかんせん無理矢理響く賛美歌でしらけるような気がしなくもありません。

「美女のまま逝きます」

「美女のまま逝きます」

それ以上に文句を言いたいといえばおまえはどの顔をしてだしやその周囲に処刑を伝えるんだ、と右近には言いたいです。村重に裏切りの決意を固めさせ、それでいてさっさと信長に降伏し、挙げ句の果てに無神経なこの言動です。神妙な顔をしてだしの処刑にも立ち会っていますが、一体この人は何なのでしょうか?

マイペースだな、この人

マイペースだな、この人

さすが半兵衛の軍配!無敵だぜ

だしの死に衝撃を受けつつも、なんだか現代風のPTSDに悩まされ、リハビリにのぞむ官兵衛。そして!

 かんべえはレアアイテム「はんべえのぐんぱい」をゲットした!

 かんべえはレベルアップした!

 かんべえのちりょくが23あがった!

 かんべえのやるきが18あがった!

 かんべえのたいりょくが25さがった…

まだ半兵衛と官兵衛の名前の差がわからん人います?

まだ半兵衛と官兵衛の名前の差がわからん人います?

ずいぶんとあっさりPTSDが治ったものですが、これで軍師らしくなるなら細かいことはどうでもいいということにします。半兵衛が松寿丸を助命したことに官兵衛が反応しなかったことも、もうこの際、勝手にこちらが期待しすぎていただけだと思うことにします。

来週の予告でまた絶叫していたこと、なんか青春ドラマみたいに一族で並んでポーズを決めて熱血台詞を言っていたのは、きっと私の見間違いです!

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 妻ひとすじの官兵衛にちょっかいを出した「だし」にNHK的天罰が

さて、今週はだしの退場回でした。

彼女が前半部のサブヒロインと言えるほど重要な人物でしたが、どうもパッとしたところがないまま退場してしまったという印象です。

蛇足ですが少しその理由を考察してみたいと思います。

そもそも、愛妻家官兵衛にだしというサブヒロインは必要だったのでしょうか?

官兵衛が主役となった理由のひとつに、側室がいないことがあるそうです。しかし大河ドラマには若く美しい女優が、作品の華として必要……そうなってくると、側室ではないサブヒロインが出てくる場合があります。近年では『天地人』もそうでした。サブヒロインといっても、妻に一途がアピールポイントの主人公ですから、当然プラトニックな関係にとどまします。でも目立たせなければなりません。そうなると、一体このヒロインは何をしに出てくるのかわからないような中途半端な存在感になってしまうことがあるのです。

本作でもだしはそんな中途半端な存在でした。官兵衛と精神的なつながりがあるとするため、史実に反したキリシタン設定まで追加されていましたが、このキリシタン要素には右近まで加わってしまったのは痛いところです。こう言うと身も蓋もありませんが、官兵衛と右近というイケメンに弱いミーハー人妻に見えてしまう場面がありました。

官兵衛とだしがあくまでプラトニックだというアリバイには、なぜかだしの膝枕で官兵衛が母のおもかげを見いだすという場面もありましたが、官兵衛がそれまでまったく母のことなど思い出さなかったため、かえって言い訳めいていました。

だしへのはなむけの(あえての)辛口 お道でもやってろ!

かわいかったよ、だし

かわいかったよ、だし

そうは言いましても、だしがそんな脚本の粗を目立たなくする熱演名演であればまだよかったのかもしれません……しかし、桐谷美玲さんは美しいけれども悲劇の美人妻としては演技力と翳りが不足していました。

だしは難役でしたが、本作には出番はあるものの演技力は求められない女性の役はいくつかありました。アップでふるふるしている出番が大半の光、信長専属インタビュアー濃姫、いつの間にかレギュラー化したお道……このあたりのほうがよかった気がします。

ではだしは誰が演じたらよかったのか、ということですが古典的なお約束である初恋の相手と一人二役はいかがかと思うわけです。儚げな最期を遂げた初恋の人・おたつとだしが瓜二つだとすれば、なぜか人妻に心惹かれる理由にもなりますし、いつまでも初恋を忘れないピュアな官兵衛なったと思います。少なくとも唐突に母親を思い出すよりは、ましだったのではないでしょうか。南沢奈央さんはどこか翳りがありますから、適役であったと思います。

こうしたキャスティングの不満を今更言っても仕方ないのですが、惜しまれる点ではあります。追加キャストもぼちぼち発表されてきていますが、しっくりくる配役が増えることを願います!

武者震之助・記




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