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【軍師官兵衛感想マンガ】49話「如水最後の勝負」ヤンキー魂だけは消えず!次回(21日)最終回

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こんばんは、武者震之助です。今回は第四十九回「如水最後の勝負」です。今週は如水がバリバリ活躍するみたいですね。

今回は三成の奥の手として、秀頼出陣があるのではないかと如水が予測し、その依頼を受けた淀がブチギレて怒鳴るところから実質的に始まります。結局今年の淀は、陰険な顔でニヤニヤ笑うか、ヒステリックに怒鳴っているかくらいしかパターンがなかったなと。

だいたい小早川秀秋ってだれだよ(棒)、先週突然でてきてさぁ

展開がジャンプし過ぎて、本編がもはや総集編のような編集が持ち味の本作。小早川秀秋の家臣がいきなり黒田長政のもとに来ます。だーかーらー、このへんの伏線もっと丁寧に描いておけばよいものを。
この秀秋寝返り工作はどうやら北政所(ねね)が背後にいたらしいのですが、そもそも秀秋と彼女の血縁関係を描いてもいないので何がなにやらわかりません。そもそも秀秋が何者かすら描かないで、重要人物だからみな調略にかかる場面を流したところで、ただ脚本家がノルマをこなしているのだとしか思えません。関ヶ原の結果と経過がわからない人が見たら混乱するのでは。(秀秋さんと北政所さんの関係については⇨「関ヶ原の勝敗を決めた女たちのキャットファイトとは!北政所VS淀殿」

一方で如水が九州でドヤ顔しまくっています。ワーワーと雄叫びをあげる兵士、今から九州を攻略すると気炎を上げる如水。ついでに大友義統(よしとも)を朝鮮で逃走したと馬鹿にします。だからそういうことは台詞でなくて劇中できちんと描けよ……この場面、演じている岡田さんはじめものすごく気合いを入れているんでしょうけどね。ワーワー大声ではしゃいでいるだけにしか見えないんですよね。本作ってともかくギャーギャー騒いでいれば迫力があるとはき違えてますよね。(大友さんについては⇨「【軍師黒田官兵衛百物語90話】九州で立った如水が集めた8千の兵は誇張か」

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山下清かよ!これかっこいいのか。おにぎりを食べる老人如水

はき違えた演出といえば、岡田さんが自ら提案したという両手に握り飯を持って交互に食べる場面。いい歳こいたじいさんがこんなことをしても、かっこつくどころか浅ましいだけです。しかも降伏を促した相手を恫喝しながら食ってます。一騎当千の爽快感どころかあふれる不潔感。
主人公のスタンスはじめブレブレの本作ですが、ヤンキー魂だけは永遠に不滅でした。どこの早弁高校生だよ。戦いながらの栄養補給なんて、自転車ロードレースアニメでもなければいらねーよ! このあと大友サイドもヤンキーぽく怒鳴り散らすのでますます印象が悪化していきます。戦国合戦をヤンキー縄張り争いみたいにスケールダウンしやがって!

九州情勢はもう見ているだけでげんなりである一方、本作の数少ない良心である家康の場面が入ります。家康の出番も毎回素晴らしいとは言えず、あんなヤンキーを警戒している時点でどうかと思われる今回ですが、台詞を無視して脳内で入れ替えれば絵としては何とかなります。

続いて第二の良心黒田長政の場面です。彼本人はよいとして、調略にかかる相手が薄ら笑いを浮かべていて馬鹿っぽいし、相変わらずネコを観察していそうな又兵衛の緊迫感不足は深刻なものがあります。あと家康にせよ長政にせよ、いちいち如水の行動に警戒していますと台詞で言わせなくてもよいではないですか。あんな早弁隠居を警戒しているとなると、この二人まで駄目に見えてきますよ。

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N●K「マイルドヤンキー層を狙っているので…」

さて早弁隠居、これまた岡田さんの注文で輿(正しくはレンというそうです)に腰掛けている演出です。が、この座り方のガラが悪くてヤンキー度が増すという哀しさ。如水の戦といっても、イメージビデオみたいに武者同士がぶつかりあっているだけなので、どのあたりがすごい指揮なのかまったくわかりません。

合間合間に井上九郎右衛門による一騎打ちも入りますが、童顔過ぎてやっぱりコスプレヤンキーのタイマン勝負に見えてしまうんですなあ。しかも討たれる相手が「おめえんちの味噌汁うまかったぜ! おまえにやられるならしかたねえ」みたいなこと長々と話すんですよ。
そもそも俺とおまえの一年の思い出って一体何だったんだよ! そこちゃんと描かずに味噌汁がどうこう言われてもついていけないよ! おいてけぼりだよ! この冗談みたいな一騎打ちが終わると、もう大友義統は降伏していました。ええと、如水最後の勝負って……正味……十分くらい?

(味噌汁がどうのこうので口ぽかーんとなって意味を知りたい方は⇨「石垣原の戦い!黒田家と大友義統の両方に仕えた歴戦の勇士「吉弘統幸」の悲しき選択【軍師黒田官兵衛百物語91話】」

霜月けい・絵

霜月けい・絵

最終回に「合戦シーン」あるよね、あるよね、あるよね…ねぇ撮影予算どこに使ったの?

今まで山崎も賤ヶ岳も、九州も四国も、その他いろいろと合戦はカットされてきました。昨年の『八重の桜』の時のように、主人公にとって重要な最終決戦のため予算をためこんで、一気に使うのではないかと一縷の望みを抱いていました。が、その集大成とも言える合戦が、へろへろした殺陣と下品な演出で、こんなあっという間に終わるとは。

そしてこのあと、栄から夫の大勝利を聞かされた光は、相変わらずテカテカした顔で喜びます。ブレブレだったこの作品、光が顔をテカらせながらプルプルするところについても、ブレることのない姿勢を貫きました。戦全否定だった過去はすっかり忘れて、私利私欲のために血を流す夫を「水の流れのように好き勝手に戦って素敵〜」なんて脳天気に言うあたり、彼女の人間性はころっと変わってますけどね。

さてここまでで、もはや残り時間は十分ほどです。家族コントや秀吉に振り回される場面で尺を使いすぎたのか、ここまできて時間がこんなにないなんて! 心なしか皆台詞に巻きが入っているというか、倍速再生しているようなテンポに見えます。「何を今更!」「いよいよ決戦だというのに何という様じゃ!」と各人吐き捨てますが、見ているこっちもそう言いたいですよ。本当に何という様なんですか、このドラマ! こんなに時間がないのに、北政所が祈りながら「なぜ互いに憎みあわねばならぬのか」と無常を歎く場面とかぶちこんでくるわけですよ。裏から糸を引いて豊臣を滅ぼす手助けをしておいて、何を今更ですよ。

それにしても今回の関ヶ原はすごいですね。兵数が十万なんて説明されますが、霧がかかってもやもやした中に数人の兵士が座っているだけですからスケール感ゼロです。しかもろくに戦わず、台詞だけで戦況を説明するのです。

そしてラストに、早弁隠居が輿の上に立って進軍する場面が入ります。いやだから、輿って脚が悪くて立てなかったり、乗馬に支障がある人が乗るものではないですか? なぜこの輿に立つという演出にゴーサインをだしてしまったのか……おとなしく座っていればここまで痛くはなかったのではないかと、画面を直視できず顔をそらしてしまった私でした。

武者震之介・記

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霜月けい・記





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