教師の話は聞かずとも、たとえテストで0点とろうとも。
大人になって『歴史が好きだ!』と思える方の多くは、横山光輝『三国志』や『まんが日本の歴史』、司馬遼太郎さんなど、エンタメ作品から入った方ではないでしょうか?
歴史は本来、ワクワクどきどき楽しめるもの。
漫画やゲーム、お勉強などジャンルにとらわれて身構えるものではありません。
今回は、その中でも日本史を究極にまでエンタメ化した書籍が発売されましたので、ご紹介させていただきます!
こちらです、ズドーン!
ネットスラング風に付けられたタイトルの様式美からして、なんとなーくご想像がつくかもしれませんが、日本史をパロディにして遊んでしまおう!という一冊。
当サイト編集部内でもファンの多いワラパッパ・スエヒロ氏の作品をまとめたもので、文章で説明するより、その一部を拝見していただいた方がお早いでしょう。
てなわけで、いくつか画像をお借りできましたので、その内容をご紹介させていただきまーす!
◆織田信長のLINE
「織田信長がLINEをやっていたらどうなるか?」
というシンプルなテーマながら、トークに出てきた武将のラインナップと文面が秀逸すぎて・・・。

織田信長のLINE/ワラパッパより引用
一見して目に飛び込んでくるのが明智光秀でしょう。
45件って、何か鬼気迫るものを感じます。しかも未読。
光秀としては、信長の出方をうかがうため、何件もメッセージを送らねばならなかったのか。森蘭丸が外が騒がしい的なことを言っているので、やっぱりアレですかね・・・本能寺の変!? ※信長軍共有グループで最後に発言しているのも光秀でしょう。
死体は見つからなかったけど、後に、信長のスマホだけは発見された、みたいな設定?
なお、お市の小豆袋は、浅井長政の裏切りを兄に伝えたという逸話から来ているようで、その日付も4/25説に則っていて、かなり芸が細かいですw
◆戦国時代に「週刊火縄銃ダイジェスト」があった場合の表紙
戦国時代の火縄銃と言えば、織田家と雑賀衆でしょうか。
それを踏まえて作られた雑誌の表紙はこうなるそうで・・・。

戦国時代に「週刊火縄銃ダイジェスト」があった場合の表紙/ワラパッパより引用
巻頭特集は、やはり信長の三段撃ちで決まりっすな。
雑賀衆だけでなく、杉谷善住坊もスナイパーとして登場します(織田信長を狙撃した鉄砲の名手として知られる)。
◆戦国時代に東急ハンズがあったら
もしも、東急ハンズで戦国時代の武器・生活用品などが販売されたら、どんなフロアになるか?
その案内板です。
普段、見慣れた光景がこんなにも味がある看板になるんですなぁ。目からウロコです。

戦国時代に東急ハンズがあったら/ワラパッパより引用
武器と防具は別のフロアなんですね。
やはり盾と矛は別々に売ったほうが何かと都合がよいのかもしれません。
リアルの東急ハンズで、皆さん最も好きだと思われるバラエティコーナーのトップは、豊臣秀吉も嗜んだという『能面』でした。
鷹狩用品とか南蛮渡来品とか、マジで欲しいかも!
◆「刀狩り」の時に刀の束に貼り付けるシールを考える
戦国時代は、武士にかぎらず農民が武器を持つのはごくごく普通のことでした。
それを「刀狩り」で取り上げたのが秀吉なのですが・・・。

「刀狩り」の時に刀の束に貼り付けるシールを考える/ワラパッパより引用

「刀狩り」の時に刀の束に貼り付けるシールを考える/ワラパッパより引用
しかし、秀吉はなぜ、こんな券を使ったのでしょうか?
スエヒロ氏によると
軒先に置いてある鋤とか鍬を間違えて持って行ってしまうなんてトラブルもあったのではないでしょうか。
と、その間違いを未然に防止するために考えられた処置らしいです。
お知恵の回る秀吉さんだけに、武器を巻き上げるだけでなく、この処理券を買わせて金までとったように見えてしまうのは考えすぎでしょうかね。
★
スポンサーリンク
てなわけで、デザインだけでなく、ネタの選択・処理センスが抜群で、笑える上に思わず唸ってしまう一冊。よろしければ一読ご覧あれ♪
まだまだネタはあるご様子なので、売れ行き良かったらすぐに第二弾がでそうな感じです♪