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キングダム39巻ネタバレ書評レビュー!絶対絶命の政に超強力な援軍が!呂不韋との天下論争は人の本質をえぐる

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首都の咸陽から離れた旧都・雍(よう)で、政が正式な秦の大王となる加冠の儀が行われていた。それに合わせて、実母(太后)の毒国(冠が横3本でなく2本で、読みはアイコク)による軍事クーデターが勃発した。
母による秦国奪取と見せかけて、その裏には相国(総理大臣に相当)の呂不韋がおり、毒国をあおることでクーデターを起こし、それを呂不韋が鎮圧することで、王族を滅ぼし、新たな王として即位して秦国を完全に奪うという練りに練られた作戦であった。
これに気づいた太后は歯ぎしりをするが、実は呂不韋が想定していたクーデター軍1万よりも多い3万を用意しており、互角の戦いとなると思われた。
二人に挟まれて完全に蚊帳の外で「滅びるのが当然」と思われた政だが、妙に落ち着いている。それには理由があった。援軍に飛信隊を呼んでいるだけでなく、1万の大軍を迎撃用に隠しているというのだ。(ここまで38巻の内容

キングダム最新刊の39巻は2015年7月17日(金)発売に決定!

キングダム 39 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 39 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者:原 泰久
  • 出版社:集英社
  • 発売日: 2015-07-17

呂不韋は驚く。少数の飛信隊はともかく、咸陽は完全に手中におさめ、都に1万もの兵を隠せるわけはないからだ。
呂派の参謀の李斯は心のなかで思う。「馬鹿な あり得ぬ。反乱成功のために咸陽にある全陣容は細かく把握している。その俺の目を盗んで咸陽内に一万もの兵を隠せるわけがない。無論ここ雍も同様だ。式典警護のためにこの古都に軍は入っているが、それも半分は呂不韋派、純粋に大王を守る派などせいぜい三千、その他に・・・ましてや一万もの軍を伏せさせる程俺の目は曇っておらぬ」
政は答える。「サイだ」
そう、合従軍編の最後のクライマックスの攻防戦となった咸陽の対岸の小都市「サイ」に兵を隠していたというのだ。
サイでは、政みずからが出陣して、降伏しようとしていた市民を奮い立たせて大逆転に成功した、政の精神的な拠点である。

一方、魏との国境線近くに駐屯していたはずの主人公の信の「飛信隊」が総勢8000人のうちの1000人を率いて咸陽へ向かって急行していた。
最後の川「渭水」を渡れば、咸陽。その目の前の光景に信たちは驚く。
サイの1万の兵たちが政の窮地を助けるべく渡河作戦を決行していたのだ。
サイの兵たちは信を「南壁長」と懐かしがる。あのときの熱い激戦が思い出されてジンとくる一幕である。

しかし、予想外の事態が。反乱軍は1万と聞いていたのが、想像以上の三万。
反乱軍も、秦に支配された異民族の戎公が渡河作戦の迎撃に対岸で待ちかまえ、上陸しようとするサイ兵を撃っていく。
飛信隊もこっそり前線から抜けてきたので全軍は率いておらず、一万VS三万と数的には不利である。しかし、信は檄を飛ばす。
「いよいよあの二人の最後の戦いだ。何が何でも勝って政のもとに秦を一つにするぞっ」
こうして、突破力のある飛信隊は反乱軍をけ散らして、無事上陸を果たす。

先に進んでいた反乱軍は早くも咸陽の外壁にとりつく。
いまだ、敵に攻められたことのない首都だが、ここで思わぬ敵があらわれる。
呂不韋は離れた古都で自信を見せる。「サイに隠した鎮圧軍一万か…それがどうした
この呂不韋が反乱を成功させると言っておるのだ
ならば成功するに決まっておろうが!!」
なんと城壁の門が内側から開いてしまったのだ。もちろん、呂不韋の策謀だ。これにより、反乱軍は都へ入り、住民を蹂躙しながら王宮を目指す。ねらいは、、、そう彼らの狙いは政の子たち(男女二人)である。

咸陽の城壁が攻められているとの情報が、政の娘の麗を産んだ宮女の向とその友・陽のもとへ届いた。政から事前に反乱が起きることを聞いていた向は、母として妻としての強さを見せ動揺を押さえる。
向「陽ちゃん 麗 大王様が雍へ発つ前に言われたの」
政「永きに亘った王宮の権勢争いにようやく大いなる決着がつこうとしている
故に想定外のことも起こるやも知れぬだが何が起ころうと信じて待て!!」

まだ咸陽に着いていない政軍は間に合うのか。政が用意した鎮圧軍は外におり、中にはまともな軍勢は少ない。
川を渡った信と、鎮圧軍の将軍が合流する。将軍は問う。「オイ ちょっと待て 信 一つだけ分からぬことがある 教えてくれないか?
そもそもどうして 魏の地にいたお前達が大王の危機を察することができたんだ?」
信は答える「うちの軍師の貂(テン)が、ある暗号を解いたんだ。最初は嘘かと思ったけどな」

一方、政は加冠の儀をすべて終える。そして、政の側近の昌文君が咸陽へ急行しようと「行くぞ 壁!」とに急ごうとしたとき、「お待ちを」と声をかけた人物がいた。

城門から進入した反乱軍。追いついた飛信隊も反乱軍の3万の厚さに阻まれて城内に入れない。
そのとき、城内から謎の黒ずくめの軍団が反乱軍をけ散らして登場する。
彼らはいったい?

河了貂は目を見開く
「間違いない あれは 先生のっ 軍総司令 昌平君直下の近衛兵だ!!」

立ち上がったのは、「呂氏四柱」(呂不韋の側近4人)に数えられる秦国軍総司令の昌平君だった。(昌文君とは1字違いですが別人物です)

呂不韋は問う「どうした なぜ今そちが立ち上がる 昌平君」

そうなのだ、飛信隊に反乱を暗号で伝えたのは河了貂の軍師としての師匠でもある昌平君だった。合従軍戦でのサイの攻防戦で、政の大王としての覚悟と才能を認め、サイに自身の側近の介億を城に派遣するなどしていたが、ここで完全に呂不韋と袂を分かったのだ!
昌平君「左丞相 昌文君と共に咸陽へ行き反乱を鎮めてまいります」
呂不韋「おい お前は自分の言っている意味が分かっておるのか」
昌平君「相国(呂不韋のこと) 余計な問答は必要ない 察しの通りだ 世話になった」

呂不韋の野望がまさに手に届くという瞬間に、呂氏四柱が一人、昌平君がまさかの離反。動揺する四柱の李斯と蔡沢(もう一人は大将軍の蒙○はこの場にはいない)。蔡沢は合従軍戦から昌平君の呂への心離れに気づいていたが、「よもやこの場で公に動くとは 存外やることが大胆で困るわい」と内心驚く。
外交官として冷静な蔡沢の隣で、李斯が「我々を裏切ってその足で大王陣営につくと言うのか昌平君 貴公には義という言葉はないのか」と、らしからなく激情を見せる。
それを無視して、昌平君は「行くぞ介億」と出陣しようとする。
さらにキレる李斯を呂不韋がおさえ、「あえて泥舟に乗り換えたいと言うのなら行かせてやればよいではないか 今から十一年前儂が丞相となって最初に権をふるい人材登用したのが昌平君 そなたであった。だが、貴公は本来人の下につくような人物ではない。いずれこういう日はくると思った ―が、案外遅かったのォ」と余裕を見せる。

呂不韋の自信は本物のようだ。
「やはり何も分かっておらぬのだな。四柱とは儂を華やかに彩るためのただの装飾にすぎぬ。装飾とは所詮装飾。それが一つや二つ身から剥がれ落ちようとこの呂不韋と言う人間の強大さは一切揺らぐものではないぞ」

呂不韋は政に投げかける。「どこか二人きりで天下などについて語らいませんか」

金で政治を動かす呂不韋が「天下」を語るのは初めてのこと。いったい、呂の天下構想とは?政の中華統一をへし折ることができるのか。

呂不韋の策謀で、咸陽は二つ目の城門も開き、反乱軍がなだれ込む。残虐な樊於期(はんおき)親子が命を絶とうとねらっている政の子供を助けるために信は、これまでにない激しい檄をとばす。

飛信隊 そしてサイの兵 聞けエ
今戦っている本当の目的はただの咸陽陥落じゃねエ
呂不韋と組んでいるこいつらは王族を消し去って次の王に呂不韋をすえるのが目的で戦ってやがる
だからこいつらの狙いは王族っ
一番狙われるのは秦王 政のまだ幼ェ子供だっ
よりによって政のガキを狙うなんざ
そんなふざけたマネは地が裂けようとこの俺がやらせねェ!!あん時みたいに力を貸せ
飛信隊!
サイ兵!
死力を尽くして秦国大王の御子を助けに行くぞオ!!

猛烈な檄で士気が上がりまくった飛信隊は大軍の囲みを突破して、城内に突入することに成功する。前に政の弟のときは間に合わなかった政の矢「信」は今回は届くのか。

樊於期親子が秦の民を虐殺しまくり、政の娘のいる後宮へ向かっている。それを飛信隊が追う。信はよく王宮に足を運んでいるので、信も追いつくチャンスはある。

その頃、雍では呂不韋と政が対決する。その場所となった天備宮はかつての秦王・恵公が一人国造りの思案を深くめぐらすために建てた宮。天の啓示を受けるためにでもっとも高き所に建てたところ。
政はあえて呂不韋を席次も対等にした。咸陽の戦いによって明日どちらが玉座に座るかが決まるから、今の時点での大王と臣下という地位を捨ててでも、お互いの思いをぶつけ合う、天下への精神の戦いの場となるのだ。

ところがそこへ李斯と蔡沢、亡き弟の妻ルイ、そして実母の太后の4人が入ってくる。
実は彼らは政が呼んだのだった。
政は言う。
これまでは呂不韋を裁けなかったが、この反乱がおわれば、
「いかなる言い逃れも許さず 必ずお前まで罪を波及させ大罪人として処罰する
そうしてお前を権力の座から引きずり降ろし 二人の戦いに終止符をうつ!
そして、新しき朝廷でも大役を担うものたちに節目となる我々の言葉を聞かせておくべきとは思わぬか」

なんと蔡沢はともかく、自分への暗殺計画などを繰り返した李斯をも登用すると言ってのけたのだ。

呂不韋が語る天下とは、まず政の武力による中華統一による平和を、より恨みを増やす「狂気の願望」と一蹴。天下の起源は貨幣制度のはじまりであり、金の力で国を豊にすることで「平和」を買うのが「正しい中華の統治」であるとあかす。

政「人の我欲を至上とする醜悪な世になるのではないのか」
呂「戦争を第一手段とする世の中よりはるかにマシでしょう」

呂の理論は一見正しく隙はない。恨みを増やしてでも戦争によって平和をもたらそうとする政へも動揺が走るが、そのとき「紫の光の玉」がふわりとおりてきてささやく
「あなたなら言えるはずです 力強く そうではないと」
この紫の光は、幼い政を助けて死んだ女性、紫夏(しか)の魂だった。

彼女の死を思い出し、政ははっきりと確信して言い切る。

「おまえたちは人の本質を大きく見誤っている
人の持つ本質は光だ」

39巻はこのあふれる思いに満ちた名言で幕を閉じる。
あとは咸陽での戦いがすべてを決定付ける。信は政の娘の救援に間に合うのか?大軍の反乱軍を少数の討伐隊は倒すことができるのか!

40巻が楽しみだ!

いつもの単行本のおまけは、「アメトーク」で特集された「キングダム芸人」の回を、原先生を始めとするスタッフがみんなで見て感動したというお話でした。
あれからコンビニでも1~4巻くらいが並ぶようになりましたね。
政と信も強いが、テレビの力は強いですね。

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キングダム最新刊の39巻は2015年7月17日(金)発売に決定!

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  • 作者:原 泰久
  • 出版社:集英社
  • 発売日: 2015-07-17




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