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右肩下がりの日本人に道を拓き、光を与えた浄土宗の法然はブッダ並に凄い!書評『ブッダと法然』

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仏教を開いたお釈迦様ことブッダを知らない人はいないだろう。
では、法然は? となると、歴史サイトの読者はいざしらず、一般的には「だれ?」と思う人も少なくない。

日本で仏教の偉人を5人挙げろといわれれば、鑑真、空海、最澄、日蓮、親鸞あたりだろうか。
実は法然(1133-1212)は、彼らに勝るとも劣らない偉人である。辞書的に言えば、平安末期~鎌倉初期の人物で、浄土宗の開祖であり、「念仏仏教」を生み出した人物だ。

「南無阿弥陀仏」を「作った」といってもいい。
南無阿弥陀仏は、意味として「阿弥陀仏さま」と言っているだけなのだが、これを唱えることだけで、どんな悪人でも成仏できる<専修念仏>という画期的な方法を「発見」したのが法然である。

『ブッダと法然』(新潮新書・2016年9月刊)著者の平岡聡・京都文教大学長は、このパラダイムシフトをした法然を、なんと仏教の開祖ブッダなみの人物として同書の中で比較している。

【TOP画像】法然/Wikipediaより引用

先が見えない暗黒時代に日本とインドの天才は舞い降りた

二人の誕生の背景を、スーパーマンである個性だけでなく、時代に目をむけたのも本書の切り口だ。
インドでは、アーリア人が現地民を支配して、今に続く階級制「カースト」をつくりあげ、その支配の根拠となる宗教にバラモン教がおかれた。しかし、アーリア人の支配から1000年がたち、現地民との混血も進み、見た目にかわりがなくなるにつれて、バラモン教の伝統や権威がゆらいでいたときに、ブッダは登場した。

一方で、法然も、平安末期の「末法という世も末の希望なき右肩下がりの」(23p)終末思想が蔓延した時代に、従来の仏教では救われないという空気の中で登場した。

筆者は、2人がパラダイムシフトに到達するまでに、大切な「条件」として、引きこもりの必要性をあげる。

「一見したところ、ブッダの苦行や法然の嵯峨清凉寺参詣と南都遊学は、無駄なように見えるが、このような試行錯誤の時期、あるいは退行の期間があったればこそ、大きな飛躍が実現したのであるから、無駄どころか、むしろ必要だっとさえ言えそうだ」(46P)

とはいえ、むろん、二人は惰性で引きこもってはいない。非常に内省の日々を追及していたのだ。共通するのは、自分との問いかけの深さと「しつこさ」。ネットや漫画などの自分の外に楽しみを見つける、現代の引きこもりをいくら続けても、パラダイムシフトは起きないだろう。

 

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親鸞が進んだ道は、すでに法然が開いた舗装された道である

ともかく、長い停滞をへて、二人はそれぞれ悟る。
ブッダが発見したのは、言われてみれば当たり前の「原因と結果」の法則だ。生まれた以上(原因)、年を取るし、病気もするし、そのうち死ぬ(結果)。原因があるんだから結果があるのはどうしようもなくないか?悩むのは必要ないよね、という真理である。

法然は、幼少のときから天才と言われた自分がどれだけ考えても、修行しても、悟ることができない。それって、、、考えすぎじゃないか。ただひたすら阿弥陀仏さまにすがれば十分でないか。それなら誰でも成仏できるし、誰でも成仏できれば、わたしだって漏れなく成仏できる!

時代の変化に翻弄されていた人々は、こうしたシンプルな法則に飛びついた。
「今までになかった仏教が法然によって開拓されるや、大勢の人々がその教えに惹かれ、法然のもとにやってきた」(152P)
その一人が、40歳年下の親鸞である。【念仏仏教】を発見した法然よりも、むしろ浄土真宗の親鸞のほうが人気も知名度も高い。だが、発見した人を評価するノーベル賞に宗教賞というものがあれば、法然が受賞対象になるはずだ。

「法然は道なきところに道をつけ、1キロ進んだ。親鸞はその舗装された道を1キロ進み、さらにそこから新たな道をつけて1キロ進んだ。(略)これを以て、親鸞の方が法然よりも二倍偉いといえるだろうか。」(154p)

人口減少が確定となり、右肩下がりの社会を体験する日本において、かつてそこを打破するパラダイムシフトをした法然のことを知るのは、日本人にとって必須の智慧となりそうだ。

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恵美嘉樹・文

 





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