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2017年秋は『東北戦国史』祭りじゃ! 伊達政宗&最上義光の代表的3作をピックアップ

更新日:

2017年秋、伊達政宗が生誕450周年を迎えました。

今秋はなぜか、東北戦国史系の書籍が目につきます。
少々お高い専門的なものから、お手軽に買えるものまで。

「東北の戦国時代を学びたいなあ」
という方の参考になるよう、紹介させていただきます。

 

垣内和孝『伊達政宗と南奥の戦国時代』

フィクション作品ですと、若くて強い独眼竜がガーッと奥州を征圧した――という描写で終わりがち。
それが伊達政宗前半生の戦歴です。

もちろんコトはそう単純ではありません。
本書では政宗が南奥でいかに戦い、どう対応してきたかを取り上げています。

政宗を中心とするものの、彼の父である伊達輝宗、姻戚にあたる田村清顕、敵対した佐竹氏や蘆名氏についてもピックアップ。

奥州の合戦における服属や和睦がどう行われていたか等もあり、他の地域と違うルールで戦っていた奥州戦国史が見えて来ます。

伊達政宗の戦歴にとどまらず、奥州の合戦や和睦、外交交渉まで把握できる一冊。
より深く伊達政宗について知りたい人だけではなく、東北戦国史をさらに奥深く知りたい人にもオススメしたい一冊です。

 

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粟野俊之『最上義光』(日本史史料研究会研究選書13「最上義光」)

本書はAmazonでは購入できず、一般書店でもあまり取り扱いがありません。
ネット通販ではhontoで入手可能となっております。
にも関わらずジワジワと売れているのです。

最上義光研究の第一人者である著者が、本来2013年に刊行しようと準備をしていたものの、諸般の事情で今年まで延期。
その間、最上義光関連書籍のちょっとしたブームが起こっていました。

乗り遅れた悲運と言いたくなるかもしれませんが、実は本書も売れ行き好調のようです。

本書はたいへんよくまとまっておりまして、「これから最上義光について知りたい」、「伝記が一冊欲しい」という方におすすめです。
かなりきめ細やかな内容であるにも関わらず読みやすく、スッと頭に入って来るのです。

他の伝記ではカバーされていない、義光以前の最上氏の動向や、義光の敵である白鳥十郎長久にも章を割いており、大変細やかな研究内容です。
義光の妻子に関する項目も、各人ごとにあります。

巻末付録は、かなり詳細な系図と年譜です。
年表だけでも20ページにもおよびます。

敢えて欠点をあげるとすれば、図版がないこと、入手経路が限られている点です。
オンライン書店hontoでは、送料無料で購入できます。Amazonにないからと諦めないでください。

コストパフォーマンス的に高く、とりあえず一冊手元に置いて損はない一冊です。
hontoでは在庫切れになってもすぐ補充されますので、気になる方は是非お買い上げください。

本書は迷っているのであれば、絶対に購入しておくべき一冊です。
この内容がこの値段で手に入るというのは驚きの一言。最上義光ファンのみならず、東北戦国史、地方の戦国大名の動向を詳しく学びたい方は是非ともお買い上げください。

売り切れて入手できなくなってから嘆いても遅いのです。

honto購入ページ(要・会員登録)

 

 

竹井英文編『最上義光 (織豊大名の研究6)』

こちらは2017時点最新の最上義光研究論文集です。

伝記ではないため、一冊で最上義光の人生がたどれるというものではありません。その点はご注意ください。

値段も少々高く、内容も難易度が高くなっています。
もっと詳しく義光について知りたい方にお薦めです。

本書は義光の合戦や内政のみならず、連歌作品にみられる教養、義光の宗教政策、最上領内の三十三観音信仰といった様々な論文も掲載しています。

寒河江氏や最上義康等、義光以外についても最新の研究が掲載されています。より深く義光や東北戦国史について知識を深めたい、そんな上級者向けです。

最上義光について基礎的な知識を学びたい、という方にはおすすめできません。
ハードルはなかなか高い一冊です。これほどまでに年表および家系図は掲載されていません。

最上義光 (織豊大名の研究6)※リンク先はAmazonです

いかがでしたか。かつてないほど充実してきた東北戦国史の書物。読書の秋に手にとって、政宗や義光の活躍に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

応仁の乱』もアツいけど、東北戦国史もアツいですよ!

文:小檜山青




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【参考】
垣内和孝『伊達政宗と南奥の戦国時代』
粟野俊之『最上義光』(日本史史料研究会研究選書13「最上義光」)
竹井英文編『最上義光 (織豊大名の研究6)』

 



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