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信長のビジネス本書評

もしも信長がビジネス本を書評したら第三弾『すぐやる!「行動力」を高める”科学的”な方法』(菅原洋平、文響社)

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みなのしゅう、信長である。
本能寺の変の前のわしの悩みの種は部下達がすぐにやらないことだった。
色々とわしの天下統一のビジョンや具体策、その背景まで詳しく示しているのに、ああだ、こうだと理由をつけて、まるでやらない。
あるときにはとうとうわしもキレてしまい、古くからの重臣だった佐久間を追放したこともあったな。
少しは心が痛んでいるよ、ワシだって。
そんなワシはどうすればよかったのか。
部下にすぐやる気にさせるにはどうすればいいのか。
この本をおすすめしよう。

『すぐやる!「行動力」を高める”科学的”な方法』(菅原洋平、文響社)

作業療法士という合戦で傷ついた侍たちも回復に役立ててくれそうな仕事の人がやる気になる仕組みを解明し、具体的な方法論に踏み込んでいる。

話は簡単だ。

あなたの脳がやる気になればいいのだ。

当たり前だって?
ワシにとっては常にやる気なので当たり前だが、やる気はあるのにやれないという人間は多いだろう。

それは、自分でやろうとしていないからだ。人にやらされるからやる気にならないのだ。脳はそういう仕組みになっているのだそうだ。
「大事なことは、設定した目標通りに行動ができたかどうかではなく、今の自分の行動が能動的にコントロールできているのかどうかに目を向けることです」

逆説的だが、「『すぐやる』ためには、自分の『すぐやらなくなるサイン』に気付くこと」なのだ。なるほど、佐久間のやつも、ワシがわざわざ前線まで兵を送って「攻めろ」といってもとたんに斥候がどうの。兵站がどうのと急に調べ始めたっけな。
ふむふむ、これは、本書の流し台に皿を置いたままなかなか洗い始められない、脳があなたが皿洗いに取りかかる様子を予測できないという例に似ているな。
つまり、ワシが親切にも兵を送ったのがよくなかったようだ。そこまで行けば、送った兵の50ほどをそのまま敵に突撃させるべきだったのだ。
「ためしに食事を終えたら皿を1枚だけ流しにもっていき、そのまま洗ってみてください。1枚でも皿をすぐ洗うという動作ができると、あなたの脳は食事を終えて(=現在)から皿を洗う(=将来)までの関係がわかります」
ワシの小隊が急襲をしたのを見た佐久間は「こんな展開もありか」とあわてて行動に移したかもしれんな。

と、納得したところで読み進めると、

脳は「他人のまねする」ようにできている、という項目が続いているではないか。

「脳には、他人の行動を見ただけで、自分がその行動をしているときと同じような状態になる性質があります」

「周りに『すぐやらない人』がいれば、それもまた周囲に伝染していき、チームや職場全体に『なんとなく先延ばしする雰囲気』がつくられていくのです」
「残念ながら『すぐやらない人』のほうが伝染力は強いようです」

そうそう、そうなのだ。これこそがワシが佐久間を追放した理由だよ。是非もなし!

ほかにも、戦国時代にも役立ちそうなものがたくさんあったので一例を抜き出しておこう

「『余計なものはみない』。『すぐやる』ためには、これを徹底するしかありません(略)そのためのコツ、それは『使ったものは、もとの場所に戻すこと』となります」

これは合戦に備えるためにも大切なことだぞ。いつ敵襲があっても真っ暗闇でもすぐに甲冑を着られないといかんのだからな。

「脳がしっかり覚醒していないときには、体の中心部の筋肉の活動が低下するので、体をまっすぐに保つことができず、骨で体を支えようとします。それが、腕組みや足組み、ずっこけた感じの座り方である仙骨座りになるのです」

姿勢が悪いやつは出世できんな。秀吉も最初は姿勢が悪かったが出世するにあわせて姿勢もよくなった。いや、逆にワシのそばで草履を暖めながらワシのよい姿勢をまねしたから出世したとも言えるかもしれんな。

「汚れずに済むことを考えるより、あえて能動的に触覚を獲得する姿勢をつくってみてください」

戦に勝つ軍勢とは、どれだけ日々、長やりに触れているか、どれだけ多く訓練しているかで、戦の体勢が決まるのじゃ。そのときに手は泥だらけじゃ。

「爪の状態を整えるだけで、質の高い感覚情報を得られるようになるのです」

汚いままではいかん。身をきれいにすることで美しい武士となれるのだ、そう森蘭丸のようになグフフ

「すぐやる状態に脳を保つために、日常の生活を限りなくルーチンにして、筋肉が脳に新しい情報を届けないでもすむようにしてあげましょう」

ワシはしらんが、江戸時代の殿様は起きてから寝るまでがっちりルーチンになっていたらしいの。その分、きちんと頭を使うパワーを残していたということじゃな

「今使っている道具がどんなものがおおまかにわかったら、そのものの置き場所を固定します」

「睡眠の質を簡単に判定できる手軽な方法があります。その方法は、『目を閉じて片足立ちする』ことです。すぐにぐらぐらしてくる人は、睡眠の質が悪いということがわかります(略)この方法は、産業事故の対策として、建築や運輸などの現場で活用されています」

「脳が次の行動を予測できるところまでは前の行動を途切れさせずに、連続させる、ということです。会議を終えたら、その書類をデスクに置かずに、とりあえずファイルに挟んでみましょう。議事録をつけるときも、会議直後に最初の部分だけつくってみましょう」

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戦のあともすぐに遠くの大名に「勝利した」の書状を出すのが肝要じゃよ。せっかくの戦果を伝えるのを忘れたら大変な損となるのじゃ。





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