曲直瀬道三

曲直瀬道三/wikipediaより引用

戦国時代

戦国No.1名医・曲直瀬道三の患者がスゴい 信長 元就 正親町天皇など

戦国時代には、二人の「道三(どうさん)」がいます。

一人は「美濃のマムシ」や『麒麟がくる』でお馴染みの斎藤道三

斎藤道三
斎藤道三 史実の人物像に迫る!マムシと呼ばれた戦国大名63年の生涯

続きを見る

もう一人の「道三」は、マムシとは逆の道を歩んだ御方です。

永正四年(1507年)9月18日、医師の曲直瀬道三(まなせ どうざん)が誕生しました。

戦国武将のような派手さこそないものの、医者としての経歴を見ると凄まじく、別の意味で伝説を作ったお人とも言えるのではないでしょうか。

早速その生涯を追いかけていきましょう。

 

近江源氏・佐々木家の血と言われる曲直瀬道三

道三は、近江源氏・佐々木家の血を引くといわれています。

しかし母は出産の翌日に亡くなり、父もすぐ戦死したため、親族に育てられたようです。

みなしごの運命は過酷なもの。

それが戦国の世であればなおさらです。

道三は9歳で京都相国寺に入り、仏道を歩み始めました。

転機は、22歳のときに訪れます。

足利学校で学ぶため東国にやってきた道三は、にわかに医学へ興味を惹かれたのです。

足利学校
足利学校が中世戦国の騒乱を経て現代に至るまで~上杉憲実の苦心

続きを見る

というか医学も宗教も他者を救うものですから、そうかけ離れているわけでもありませんね。

また、日本には薬師如来が存在するように、現世利益(死後の救済よりも、生きている間に苦難から救ってほしい!という考え方)も広く求められていたので、道三もその辺から医学に関心を持っていったのでしょうか。

名医として知られた田代三喜斎(さんきさい)と出会い、入門して当時の明からもたらされたばかりだった、最新の漢方医学を修めました。

 

久秀には夜の生活指南書を提供

こうして医学を学んで京都へ帰ってきた後は、還俗して医師としての務めに専念します。

早いうちから信用を得ていたらしく、将軍・足利義輝細川晴元三好長慶など、室町幕府のお偉いさんを多く診察。

足利義輝
足利義輝(13代将軍)の壮絶過ぎる散り際と生涯30年をスッキリ解説!

続きを見る

三好長慶
三好長慶が戦国畿内を制す! 信長にも影響を与えた隠れ天下人43年の生涯

続きを見る

細川晴元
細川晴元(戦国初期の天下人)はなぜ長慶との争いに敗れたか【50年の生涯】

続きを見る

また、松永久秀には夫婦の夜の生活に関する指南書を渡しています。まぁ、医学と関係あるといえばありますものね。

久秀は子沢山ではなかったので、単純にもっと子供がほしかったのかもしれません。

子授けの神社とかおまじないの類に行かないあたりが、合理主義の久秀らしいですね。

松永久秀
松永久秀は爆死に非ず~信長を2度裏切るも実は忠義の智将70年の生涯

続きを見る

徐々に信頼を集めていった道三に、次は朝廷からお呼びがかかりました。

53歳のとき初めて皇居に参上し、たびたび訪れるようになっています。

当時は、正親町天皇が即位して三年目の頃。

毛利元就の献金により即位式ができた頃か、その前くらいだと思われます。

天皇の診察を許されるのはもっと後の話なので、后妃や女官たちの中にでも、この時期に体調を崩していた人がいたのでしょうか。

公家なら自分の家に呼ぶでしょうしね。

あるいは既に公家の中で道三の診察を受け、体調を回復したことがあったので、「宮中にお勧めしても良いかもしれない」と考えた……なんてのもありそうです。

 

月山富田城攻めの最中にも診察を頼まれるほど

宮中でも信頼された道三は、毛利家への使者を務めたこともあります。

毛利家にも道三の医術の腕が伝えられていたようで、その後たびたび元就の治療にも赴きました。

元就の長寿は、本人の節制もさることながら、道三の功績でもあったのでしょう。

なにせ、永禄九年(1566年)の月山富田城攻めの最中にも、診察に行っているくらいですから。

毛利元就の手腕鮮やか!一体どんな策や合戦で中国地方8カ国を支配したか?

続きを見る

【戦国毛利覇者伝】第二次月山富田城の戦い~元就が尼子を破って中国王者へ

続きを見る

他にも道三は、能登(現・石川県)の大名・畠山義綱とも交流していたようです。

能登畠山氏は代々文化や医学に関心が強い家柄だったことや、義綱が中風にかかっていたこともあり、その治療をお願いしたのでしょう。

天正二年(1574年)には、著書を朝廷に献上し、正親町天皇の診察も頼まれるようになっていました。

正親町天皇は光秀&信長&秀吉とどんな関係を築いたか? 77年の生涯

続きを見る

※続きは【次のページへ】をclick!

次のページへ >



-戦国時代
-