まんが戦国ブギウギ

まんが戦国ブギウギ28話 日本一HOTな足軽は誰? ぼく、スネエモン!

武田勝頼率いる戦国の雄・武田家と、飛ぶ鳥を落とす勢いの新興・徳川家。両家の間にあって常に立場を揺らされていたのが長篠城だった。

城主の奥平家は徳川家に仕える国衆(山家三方衆やまがさんぽうしゅうの一つ)であったが、信玄の三河侵攻時には取り込まれて武田家へ従属していた。しかし信玄の死去が判明すると再び徳川の軍門に下るなど、国境の小城主らしく大国の間で運命を翻弄されていたのだ。

だからこそ、そこには劇的なストーリーが生まれる。

日本一有名な足軽・鳥居強右衛門(とりいすねえもん)と長篠の戦いが始まった――。

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鳥居強右衛門

◆時は天正3年(1575年)5月14日夜――武田家に囲まれた長篠城から鳥居強右衛門がこっそりと城を抜け出します。
そして翌日5月15日の夜には岡崎城へ。「武田軍の猛攻で城が落ちそうです、後詰め(救援)はいつ来れますか?」と徳川家康&織田信長に迫ると、2~3日だという返事を貰った強右衛門は、再び、長篠城へ戻ります。城の仲間に援軍の到着を伝えようとしたのです。
しかし、そのとき武田軍に拿捕されてしまいました。

※右が長篠城(黄色)で左が岡崎城(紫色)になります

 


長篠城攻城戦

◆長篠城と岡崎城は直線距離で約37キロ。グーグルマップによると約46キロあります。

岡崎城に徳川と織田の援軍が控えていたことを知った武田方は当然ながら焦ります。そして……。

 


策士

◆「援軍は来ない!」
そのことを強右衛門の口から言わせることにより、長篠城の士気を挫こうとする勝頼さんですが……。
ちなみに城主は奥平信昌さん。後に、家康の娘・亀姫さんと結婚します。

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策に溺れる

◆腹を空かせている城兵たちの前に
・豪華な食事を並べて
・鳥居強右衛門を座らせて
・薄い布を張った上で
・食べているような人影
を見せるだけでも良かったんじゃないですかねー。

ともかく、味方のこんな姿を見せたら、そりゃあ城兵たちも奮い立つってわけで。
実際、この武勇が称えられた鳥居強右衛門の家系は、その後も当主が同名を名乗り、高禄をもらうようになったようです。
戦国時代、すげぇ!

著者:アニィたかはし

書籍版『戦国ブギウギ』です!


 



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