絵・小久ヒロ

織田家

【織田家臣団十傑の一人】中川重政は所領争いが原因で表舞台から消え去った?

こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
中川重政
をクリックお願いします。

 

お好きな項目に飛べる目次

なぜ比叡山を攻撃したのか

元亀二年(1571年)9月、信長は比叡山焼き討ちを実行しました。

明智光秀らが中心となって進めたとされ、その中には中川重政もおりました。

延暦寺焼き討ちの被害規模については、昨今の遺構調査などから「膨大な数の被害者のわりに遺骨が出てこないし、焼かれたという建造物の跡も出てこない」とあり、さまざまな疑問符が付いています。

比叡山焼き討ち~なぜ信長は攻め込んだ? 数千人の虐殺&大炎上は誇張あり?

続きを見る

明智光秀
明智光秀の史実を振り返る!麒麟がくるとは何が違ったか?55年の生涯まとめ

続きを見る

ここで考えたいのは、洋の東西を問わずに起きる、権力者と宗教の対立です。

両者はしばしば衝突しますが、それはなぜか――。

宗教の教えが気に入らないから?

確かに信長と比叡山の場合、信長の性格に結びつけられがちではあります。

「比叡山は口先ばかりで堕落していたからだ!」

「合理的な信長は迷信のようなものを嫌う!」

そういうこともないとは言い切れませんが、個人的な趣味でいちいち寺と対立するほど信長も暇ではないはず。

織田信長
織田信長 史実の人物像に迫る!生誕から本能寺まで49年の生涯まとめ年表付

続きを見る

結論を先の延べますと「金」です。

「きん」ではなく「カネ」ですね。

それが中川重政と関係あるの?と結論を急がず、しばし類似事例をご覧ください。

 

宗教とカネ

例えば目をヨーロッパや幕末に向けて考えてみます。

フィリップ4世テンプル騎士団とか。

テンプル騎士団のムゴい最期~カネと権力欲するフィリップ四世が潰して自滅

続きを見る

あるいはヘンリー8世とカトリック。

ヘンリー8世が離婚再婚離婚再婚でぐだぐだイングランド【宗教改革500年】

続きを見る

いずれも資金力豊富な勢力に対して権力が絡んでいった事例です。

日本でも、幕末の新門辰五郎親分に注目。

新門辰五郎
偉大なる親分・新門辰五郎~慶喜に愛された火消しと娘・芳の爽快な生涯

続きを見る

テンプル騎士団は、利子を取って「金貸し」をすることができ。

カトリックは免罪符での収入がありました。

新門の親分は、寺銭で床が抜けるほど。

メイクマネーは、古今東西、どこでも非常に重要な存在です。

特に宗教権威ともなれば、全国のネットワークを考えれば資金力はダントツ。

襲撃すれば金があるだけではなく、うまみのあるビジネスチャンス(荘園)を獲得できるのです。

信長と比叡山の対立も、どうしたってお金が見えてきてしまう。

そしてそのことをハッキリと浮かび上がらせているのが、中川重政の運命でした。

※続きは【次のページへ】をclick!

次のページへ >



-織田家