吉弘統幸/wikipediaより引用

大友家

もう一人の九州最強・吉弘統幸(宗茂の従兄弟)が戦国大友家で奮戦!

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黒田の先鋒隊に快勝するも……

吉弘統幸は、細川家の重臣・松井康之が留守を預かる杵築城を攻撃。

しかしその途中で黒田家の援軍がやってきて、城攻めを中断して野戦となります。

戦場となった場所の地名をとって【石垣原の戦い】と呼ばれています。

ここでも吉弘統幸は奮戦し、黒田軍の先鋒隊相手に大勝利を収めました。

ただ……。

黒田軍のトップである黒田官兵衛がいつ救援に向かってくるかもわからず、大友軍の士気はイマイチ上がりきりません。

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基本的にどんな戦でも、総大将が来れば士気は急上昇するものです。

そのタイミングがつかめないと、相手側にとってはハラハラしっぱなしになるわけで、心理戦術の一つともいえましょう。

元から士気が高ければ、「敵の総大将が来る前にコテンパンにしてしまえ!」ということもできますが、統幸はともかく大友軍のトップは義統。

「あとはわかるな?」状態です。

 

三十ほどの騎兵を率いて黒田隊に突撃し……

かくして士気がジリ貧になる中、吉弘統幸は覚悟を決めてしまいます。

義統に今生の別れを告げた後、三十ほどの騎兵を率いて黒田隊に突撃し、見事討ち死にするのです。

最期はかつて黒田家に預けられていた際、世話になっていた井上之房に功績を与えるため、自刃した後に首を取らせたとか。

真田幸村(信繁)も大坂夏の陣の際、そんなエピソードが残っておりますが、後世の者達が勇者の最期を称えたい願望が反映されるのかもしれません(幸村の最期は混戦のドタバタで誰かに討ち取られたとか、福井藩士・西尾仁左衛門に討ち取られたとも)。

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また、壮絶果敢な最期は、叔父である高橋紹運の死に様も彷彿とさせますね(高橋紹運は【岩屋城の戦い】で島津家の大軍相手に寡兵で戦い抜き、戦死)。

大友義統は黒田家に降伏して生き延びます。

ただし、秋田実季の預かりという情けない状態で……。

 

名家・大友家は高家旗本として存続している

その後の大友家は、一時断絶してしまったものの、【高家旗本】として復帰・存続しています。

「高家旗本」とは、朝廷の接待や寺社との連絡などをする旗本で、由緒ある家柄しかなれないとされる役職です。

有名どころでは元禄赤穂事件(忠臣蔵)の被害者・吉良義央(きらよしひさ)や、今川直房(今川氏真の孫)などですね。

彼らは足利家の流れをくむため、高家にふさわしいとみなされていました。

大友家も元は藤原氏系で、鎌倉時代から豊後守護を務めていたため、充分に名家と言えます。だからこそ義統の残念さと、家臣たちの優秀さが際立つのですが……。

現在、統幸をはじめとした吉弘家の人々の軌跡は、豊後高田市の【都甲地域歴史資料展示場】で見ることができます。

せっかくですから吉弘統幸・紹運・宗茂ゆかりの地を連続して訪れたいものですけれども、全てを一回の旅行で見るには距離がありすぎてなかなか難しそうです。

季節限定で直通の高速バスなどがあれば嬉しいのですが。

大友家の家臣にはそれぞれに根強いファンがいますし、大友家全体で大河化でもすれば希望が持てますね。

そうすれば、一般的に大河での懸念事項とされている朝鮮の役もあまりクローズアップしなくて済むでしょうし、ぜひその方向でお願いしたいものです。

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とにかく魅力的な方ばかりですからね。

ちなみに先程の大友三老(豊後三老)も

吉弘鑑理(よしひろあきただ)
・臼杵鑑速(うすきあきはや)
・立花道雪

毛利家の吉川元春小早川隆景と真っ向勝負【多々良浜の戦い(1569年)】を行っており、結果は引き分けでした。

両軍合わせて数万という規模の戦いからして、いかに大友家の家臣たちが有能かご理解いただけるでしょう。

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長月 七紀・記

【参考】
国史大辞典
『戦国武将合戦事典(吉川弘文館)』(→amazon
戦国大名系譜人名事典 西国編(新人物往来社)』(→amazon
吉弘統幸/wikipedia
地域の戦国武将・吉弘統幸の基礎知識/豊後高田市
都甲地域歴史資料展示場/豊後高田市

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