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『持ち帰ろう 城の思い出 君のゴミ』 at 砥石城

更新日:

 

『お城では ゴミは捨てずに 持ち帰る』

『持ち帰ろう 城の思い出 君のゴミ』

『一度でいいから 見てみたい 女房がへそくり 隠すとこ』

・・・おっと。

 

初っ端から押し付けがましい標語を並べてすんましぇん。本日は、城巡りのときには必ず【ゴミは持ち帰りましょう】という話です。

「今更お前に言われなくとも分かっとるわ!」

と、すれ違い様に袈裟切りにされるレベルのエコな話ではありません。

 

ある程度、観光地化された城には各所にゴミ箱が設置されていて、清掃の方々もいるので何の問題も起きませんが、野山に埋もれた城跡では、うっかり持ち帰り忘れたあなたのゴミがとんでもない冤罪事件を引き起こすこともあるのです。

本日は私にふりかかった不幸な城めぐりとゴミのお話をさせていただきます。

 

寡兵で信玄を退けた難攻不落の砥石城

2、3年前の夏になりますが、長野県の上田城を見物したついでに、思いつきで砥石城にも立ち寄りました。

砥石城に行った人は分かると思いますが、ここは思いつきで登るには少々道が険しい場所です。

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン砥石城1

上田城の六文銭の旗に完全に影響されて「秀忠ザマァァ(見ろ)!」とやってきた余勢を駆り、ついでに「信玄ザマァァ(見ろ)!」もやってくかと砥石城に乗り込んだのですが、この日は完全に軽装。

ちなみに決して徳川や武田が嫌いなわけではありません。むしろ長い物には全力で巻かれに行くタイプです。
この日はたまたま上田城の六文銭にテンションが上がっていたのでしょうね。

あ、大河ドラマ「真田丸」楽しみですね。しかも城の一部分がタイトルになるなんて城マニアとしてはこれだけで成仏できます。

 

冤罪事件に戻ります。

砥石城はその城名と村上義清がわずかな兵力で倍以上の武田信玄の軍を退けたという戦歴が示す通り、今でも本丸までの道のりが険しい城跡なのですが、完全にテンションMAXな私は、軽装でひょいひょいと本丸目指して登って行きました。

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン砥石城2

さて、何気なく撮った本丸跡の写真にペットボトルらしき、いや、間違いなくお茶のペットボトルがベンチの上に映り込んでいるのがお分かりでしょうか。

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン砥石城2-2

これだけを見て、他人のマナーがどうこう言うほど私は聖人君子ではありませんし、きっと誰かが忘れて行ったんだろうくらいにしか思いません。むしろ本丸までの道のりで誰にも会わなかった私には人間の臭いがしてホッとしたくらいです。

他人が置き忘れたベンチのペットボトルにそのくらいの認識しかない私は、本丸からの景色を見ながら、早速妄想力を発動し、砥石城をぐるりと囲み、砥石城に何とか足場を確保しようと登って来る武田勢と、石、岩、煮え湯、さらには糞尿まで下に向かってまき散らす必死の村上勢を脳内で再生しておりました。

 

砥石城の攻防で面白いのが、「砥石崩れ」と言われて武田信玄の数少ない屈辱的な負け戦にも関わらず、翌年には真田幸隆の調略によりあっさり落とされたことでしょう。

調略内容には諸説あっていずれもはっきりとした証拠があるわけではないのですが、調略方法を真田家秘伝として秘匿することにより、真田幸隆は武田信玄に自分を高く売ったという話は説得力ありますね。

ちなみに真田幸隆は橋爪功のイメージしかありません。古くてすみません(笑)。ぜひ再来年の大河ドラマにも出してほしいですねぇ。橋爪功。じゃなくて真田幸隆を。

 

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麓まで自分と向きあう時間は十分にあった

本丸で妄想中の私には気付きませんでしたが、いつのまにか登山客の夫婦が本丸にやってきており、お互いの存在を認め遠目に会釈をしました。

砥石崩れの妄想を終えて、さてそろそろと城を降りようとしましたが遠くの景色に上田城を発見して、続いて徳川vs真田の「上田城の戦い」が俯瞰図で妄想できる絶好の位置にいることに気付き、榊原康政の突撃を妄想開始。

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン砥石城3

「秀忠ザマァァ!」(本日2回目)を終えたところで本丸を降りようとしたところ、背後からそれは聞こえてきたのです。

 

「いやねぇ、こんなところにペットボトル捨てて」

 

・・・ほんとだよなあ(R.FUJISE心の声)

と最初はのんきに下山しておりましたが、さすが砥石城。

お城野郎ワンダーキャッスルジャパン砥石城4
麓までの道のりも容易ではなく、自分と向き合う時間は山ほどあります。そしてその険しさからか、段々ネガティブな思考になっていきます。

 

・・・あれ?さっきの、実は俺に聞こえるように言ってた?(R.FUJISE心の迷い)

・・・間違いねえ。目が合っても会釈程度のおとなしい夫婦が、自分にも聞こえるくらいの声出して言ってたし(R.FUJISE心の葛藤)

・・・俺が捨てたと思われてる?いやいや、今日は軽装な上に飲み物すら持ってきてないし。というか喉カラッカラだし!(R.FUJISE心の叫び)

(注)山城には絶対に飲み物を持参しましょう。

 

いったん始まったネガティブシンキングは、そう簡単に止まらないのが常であります。

 

・・・もしかしてこの軽装がチャラいヤツ→登山のマナー知らないヤツ→マナーがダメなヤツ→ポイ捨て野郎になっちゃってる感じ?(R.FUJISE心の逡巡)

・・・ちくしょう!俺じゃねえし!お城を愛するお城野郎がそんなことするわけないじゃん!(R.FUJISE心の断末魔)

・・・やっぱ疑われてるわ~冤罪だわ~(R.FUJISE心の哀愁)

・・・引き返して僕じゃないっすよって言って来るか(R.FUJISE心の忸怩)

・・・いやいや、それ余計怪しいだろ(R.FUJISE心の戸惑い)

・・・というかそもそもあの夫婦はそんなつもりで言ってない可能性もあるしな(R.FUJISE心の救済)

・・・はいはい。もういいですよ。私がやりましたよ。私を犯人にしたいんでしょ。私を犯人にしたほうが分かりやすいもんね(R.FUJISE心の陥落)

・・・どうせね。真実はお城の神様が見てますからね。もうね、別に疑われてもいいですよ(R.FUJISE心の断罪)

 

あぁ、もうやばい!

なんで俺がこんなコトを気にせにゃならんのだよ。

せっかく城妄想を楽しんでいたのにマンドクセーなー!

と思ったところで、下山の辛さから脳内に救いの神様が降りてきました。

 

「お城野郎くん。きみはやってないよ。きみはそんなことするような人間じゃない」

・・・えっ、そ、その声は・・・?(R.FUJISE心の再起)

 

「きみを疑うような人と一緒にいてもさ。きみは一生犯人扱いだよ。そんな扱い受けるくらいならさ、うちに来るかい? 今と変わらない生活ができると思うし、何よりきみは誰からも疑われない。ここ大事だよね。あ、俺?俺の名前は真田幸隆。すぐそこに住んでますわ。いつでもメールしてね!(ハァト)」

・・・幸隆お師匠!!!!(R.FUJISE心の崩壊)

 

真田幸隆の調略ってこんな感じだったのでしょうかね。

と、最後まで妄想が尽きない内容になってしまいましたが、とにかく、ゴミは持ち帰りましょう。
あなたが残したたった一本のペットボトルで難攻不落の城が陥落してしまうこともあるのです!

 

 

それでは最後に、あのときの登山夫婦に一言。
「ほんとに俺じゃないっすよ!!」

※編集部注 我々も信じておりますよ、信じて・・・(編集部 心の疑惑)

 

 

 

 

 

 

筆者:R.Fujise(お城野郎)

日本城郭保全協会 研究ユニットリーダー(メンバー1人)。
現存十二天守からフェイクな城までハイパーポジティブシンキングで日本各地のお城を紹介。
特技は妄想力を発動することにより現代に城郭を再現できること(ただし脳内に限る)。

 

※編集部より




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