中学受験ブログ

東大受験専門の塾「鉄緑会」「エミール」って?【偏差値20台から桜蔭へvol.36】

【編集部より】

当記事は、2014年2月から2015年2にかけて連載をしていた【中学受験ブログ】を再構成したものです。

受験に挑んだのは、とある歴史研究者・MICHIZANE氏(仮名)と、その娘さん・KOMACHI。
小学4年生の夏休み後から塾に通い始め、当初は四谷大塚で偏差値20台を記録するなど、頭を抱えてのスタートでありました。

それが、最難関校の桜蔭に合格という快挙を成し遂げるのですから、いやはやわかりません。

特に、タメになるという内容ではございませんが、MICHIZANE氏が漠然と思ったり悩んだりすることを綴りましたので、同じ苦悩を抱えているお父様方々おりましたら、一息つくお時間にご覧いただければ幸いです(傍から見ていてMICHIZANE氏は、塾の付き添いとかはマメにしておりました)。

なお、ブログ開始時点では、当然のことながら合格するかもわかっておりませんし、数年前の内容だけに現在とはズレがあるかもしれません。その点、ご承知ください。

著者:MICHIZANE(父)
受験生:KOMACHI(娘)

※本記事の初出 2015年2月8日
→受験本番は2015年2月

2月7日(土)に桜蔭の保護者会がありました。
校長先生のお話も進学校というアピールなどはなく、とても雰囲気のいい中学校生活であることを伝えていただきました。

宿題も出ましたが、内容・分量ともに仰け反るようなものではありません。英語も読む・書くなどの準備はまったく必要ありません、とのこと。KOMACHIはアルファベットもまだまともに書けませんので、ほっとしました。ただ「小学校で英語に親しんできていると思いますが」との一文が気になりましたが笑

さらに、書道に力を入れていることなど、勉強のことより「良き社会人であれ」を目指す校風に沿った、簡潔で、礼節と愛情に満ちた説明会でした。

というわけで、安心して桜蔭坂を下っていく途中で、いくつかの塾の勧誘(資料配布)があり、その中にすごい塾が!

「東京大学受験指導専門塾 鉄緑会」というのがあるのですね。ネットでググると、その筋では割と有名な塾のようですが、初めて知りましたよ。

パンフには「合格おめでとう 次は東大!」

有名進学校から東大に現役合格しているのは卒業生の2、3割に満たず、一流中学校に合格したからといって決して安心することはできないのです。大学受験の準備は早ければ早いほど有利となります。中学への入学は、6年後の大学入試に向けてのスタートの時でもあるという認識が重要なのです。

などなど、さっそく危機感をあおります。

代々木に一校舎しかないのに、2014年度は東大271人合格、国公立大医学部228人合格など、なんだかすごい数字が並んでいます。

駿台、代ゼミ、河合塾、東進ハイスクールしか知らなかった私には、こんな塾が存在していたことにびっくりでした。思えば、中学受験を始める前にはサピックスも知らなかったわけですけれども。

1983年に創設されたというこの塾――公立出身の私が知らなかったというのも当然で、ここは入塾するのに指定校があるのです。

パンフによるとざっと以下の通り。

開成560人
桜蔭539人
筑駒432人
麻布190人
駒東151人
海城200人
筑附191人
豊島岡166人
雙葉135人
白百合134人
女子学院115人
聖光58人
栄光38人
が指定校のようです。
指定校でないと入れないのではなく指定校の生徒は試験なしで入れるという意味らしく、ほかに渋幕、渋渋、武蔵、巣鴨、早稲田の在籍者がいると書かれていました。

桜蔭は一学年約250人なので、6学年でざっと1,500人とすると、3人に1人が通っている計算になります。中1から行く人は割と少ないと思うので高校2~3年での所属率はかなり高いのでしょう、たぶん。

桜蔭用に差し込まれた一枚紙には、
「桜蔭から東大理3への歴代合格者その約8割が鉄緑会出身です」
とのさらなる煽りのコピーが。
2003年から2014年に合格した58人中46人だそうです。

気になるお値段ですが、中学までは英語と数学の2科目のみ。

オープンコースとレギュラーコース(特別選抜)に分かれていて、
オープンは月2万9,740円
レギュラーは月3万5,510円
だそうです。

つまり年間30~40万円、しかも2科目で。学校の授業料が60万円台ですから、合わせると結構な額になりますね。
ましてや高校になると、国語、理科、社会も加わって、高校での全科目をとったときの値段は書いてありませんでしたが、ざっと月5~6万円、年間60~70万円はかかるかもしれません。

 

中1で中学の範囲を終えるカリキュラム

カリキュラムを見ると、

英語は
中1で、中学3年間に学ぶ英文法の骨格を一通り学習する。中3で、高校英文法の完成。高2終了時で東大合格水準の英語力を獲得
なんだそうです…。

もちろん数学も
中1で中学数学を完了。中3で高校数学全範囲を一通り終了。高2終了までに東大合格に必要な力を付ける
となります……。す、すごい。

様々なコピーで危機感を煽られまくる一方で、「いやいや、中学には青春を満喫してもらいたい」という反発の思いが首をもたげてもきます。

ところが、そんな親の気持ちはお見通し。説明文は続きます。
「最小限の努力で最大限の効果を」と題して
「効率的に東大合格に必要な学力をつけ、その上で読書なり、クラブ活動なり、はたまた受験の領域を超えた学習なりに取り組み、将来への素地を養ってもらいたい。それが鉄緑会の希望です」
とのダメ押し文がありました。

うまいなぁ。心理学もばっちり押さえているなぁ。

大人になって色々なことを見聞してきたつもりでしたが、まだまだ知らない世界がたくさんあるのだなぁと思い知らされた土曜の午後でした。

帰ってKOMACHIに見せると「塾は行かない」と一蹴され、もらってきた宿題を始めていました汗
いつも焦っているのは父親だけのようです。

 

ライバルの駿台はエミール

【追記】2016年7月26日

さて、1年半がたち、もうKOMACHIも2年になりました。いろいろなことが起きながらもどうにか……少なくとも学校生活は楽しんでいるようです。

同級生ではかなりの数の子が鉄緑会に入っているようです。
「かなり」というのはKOMACHI本人の感覚なので具体的な数はわかりませんが、クラスに数人レベルにはとどまらない模様です。

とはいえ、鉄緑会に行っている子がみんなついていけて、学校の成績がよいかというとそうでもなく、「かなりの鉄緑会」のうち「かなりの人」が学力的にはついていけず脱落しているようでもあります。

学校でも中学1年から数学でなく、「幾何」と「代数」という教科(わたしは幾何なんて高校のときになって初めて聞いた単語だったはずですが)があり、それなりのレベルですから、それをこえるスピードで履修しても、桜蔭レベルでも付いていけるのは1~2割いる神レベルの賢い子ぐらいで、他は厳しいのではないかと感じています。

ちなみに同じようなコンセプトで、駿台が派生的に行っているのが「東大進学塾エミール」です。

ここは2004年にできたそうですが、2004年から2015年までの東大合格実績は362人受験して半分を超える190人となっています。
2015年の実績は、47人が受けて24人ですから50%を超えていますね。

ここも鉄緑会と同様に、中1で中学全部の範囲、中2で高1、中3で高2、高1で高3まで終えて、2年と3年で演習をしまくるということのようです。

1クラスの定員は15人。
指定校は、麻布、桜蔭、海城、開成、駒場東邦、女子学院、聖光、筑波大附、筑駒、豊島岡、雙葉、武蔵の12校です。

校舎が水道橋の隣の御茶ノ水にあるためか。2016年度の在籍校は桜蔭が最も多く34.3%、筑駒・開成・麻布で23.7%、その他指定校21.7%となっていました。圧倒的に桜蔭が多く占めているようですね。

お値段については

入塾金が21,600円(税込み)

一教科だと18,900円✕12回

二教科だと34,100円✕12回

これに一教科につき、年間で約2万4,000円の教材費・テスト費がかかります。

汗ばかりが流れてきますね。

『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁CD』(→amazon

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