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ヤマトタケル、もの○け姫によって死す?!【マンガ古事記神詠み國詠み34回】

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東日本の征討を果たしたヤマトタケルは尾張(愛知県)まで戻ってきました。
じつは、東征に行く前に、尾張の熱田神宮によってそこの娘のミヤズヒメと婚約していたのです。
古代においても現代でも尾張(名古屋)は日本の東西の分岐点として重要な場所です。古代のヤマト王権はカリスマの天皇によるピラミッド型の統一国家(のちの雄略天皇や飛鳥朝以降はそれを目指していくのですが)ではなく、各地の「王」たちが「大王(天皇)」を推戴する、邪馬台国以来の連合国家でした。
有力な各地の王の娘と皇族が婚姻を結ぶのは、国家戦略の基本中の基本であったのです。

では、このときのヤマトタケルと尾張の姫との婚姻はうまくいったのかというと、どうにもこうにも不審なものがあります。

まず、東征に行く前に立ち寄ったとき、ヤマトタケルは「まぐわろう」としますが、尾張の姫は「帰ってからね」とやんわり拒否。
さらに、東征から戻ったときも「月のものがきたので」(生理になった)と、再び拒否しています。
その後、(ヤマトタケルのメンツからか)二人は結ばれたことになっているのですが、ヤマトタケルは叔母のヤマト姫から託され、これまで数々の危機を切り抜けた草薙の剣を置いて、伊吹山の神を征討しにいくといって、白いイノシシに化した伊吹山の神を「こいつは神そのものではなく神の使いだろう」と見過ごしたことで、山の神が起こした嵐で遭難して、ほうぼうのていでなんとか下山するのです。

しかし、その後、ヤマトタケルが向かった先は大切な神器を置いておいた尾張ではなかったのです。

この流れを素直に読むと、尾張はヤマトタケルに対して、婉曲的に、そしていろいろな策謀を使って、拒否、追い出したという可能性もありそうですね。
ともかく、三種の神器である草薙の剣はこうして今も熱田神宮に祭られています。

マンガ古事記34回1page
マンガ古事記34回2page

恵美嘉樹・文

細田雪華・マンガ

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