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桶狭間の戦いで信長と義元に付き添い、大坂城陥落の炎に焼かれる! マンガ「天下人の城」モノ語り

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今、戦国・お城ファンの間で秘かに話題なのが徳川美術館(名古屋市)で開催中のイベント「天下人の城」。
武将ジャパンも応援しているこの展覧会の見所を、アニィたかはし氏の4コマ漫画にして描いていただいた。

展示のコンセプトは「ものが語る歴史」である。

山ほどある展示物(期間中のべ222点)の中から、今回はテーマを絞って刀剣!
むろん単なる刀を展示するワケがないことは、両刀の出自をご覧いただければ一目瞭然だろう。

片方が織田信長で、もう片方が今川義元の愛刀。
しかも「桶狭間の戦い」に絡むという、スペシャルな思い出たっぷりの宝剣なのである。

今回はこの2本に加えて、さらに2本!

まるでテレビショッピングのようだが、計4本の宝剣エピソードを天下人の城ブログを参考にしながら、お送りしたい!

 

桶狭間の戦いで信長が今川義元から奪取!名物 義元左文字(京都市・建勲神社蔵)

なんとこの刀、桶狭間合戦時に織田信長が今川義元から分捕った義元の愛刀であり、長い文言が刀に彫られている。

【永禄三年五月十九日 義元討捕刻彼所持刀 織田尾張守信長】

元々は三好政長(宗三=そうざ)が持っていたため「宗三左文字」とも呼ばれ、こちらの名称の方がゲームでは有名。
宗三から武田信玄の父・信虎へ渡り、信虎の娘が義元に嫁ぐ時に引き出物とされた。

桶狭間で信長が奪い、その後は秀吉と家康の手中にも。まさに天下人の刀と言えよう。

※展示は後期8/16~

 

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見ると眼が大変なことに?丹羽長秀が持っていた妖刀 脇指 無銘 号 あざ丸(名古屋市・熱田神宮蔵)

信長の父・織田信秀と美濃の斎藤道三が争った天文十三~十七年(一五四四~四八)頃に、織田方と斎藤方の武将の間を転々とした刀だ。
少し長いが、なぜ因縁を持つ刀となったか説明しよう。

まずは天文十三年、織田方で熱田神宮の宮司・千秋季光(せんしゅうすえみつ)が、信秀が大敗する美濃加納口合戦で戦死しため、斎藤方の陰山掃部介(かもんのすけ)が戦利品にした。
この陰山が、当時信秀が支配していた大垣城を攻めた際、城内から放たれた矢によって両眼を射貫かれる。

その後、織田方の丹羽長秀のものになったが、長秀は眼の病に悩まされた。
長秀は、陰山が失明したのも自分の目の病も刀のせいと考え、熱田神宮に奉納し、今も熱田神宮が持っている。

しかもこの逸話は「信長公記」にも載っているもので、実際に信長や秀吉らも酒を飲みながら噂にした刀である可能性が高い。

「あざ丸」というのもなんとも不気味な響きを持っているが、源平合戦の武将・平景清がもともと持っていた刀で景清の顔にあったあざが刀身に移ったという伝承によるものだ。

丹羽長秀(米五郎左)とは? 派手な織田軍団でお米のように欠かせない人と評された理由

 

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信長が桶狭間合戦の年に奉納 脇指【銘 吉光 亀王丸 号 蜘蛛切丸】

名古屋の熱田神宮が持つ名刀「蜘蛛切丸」。
桶狭間合戦が行われた永禄三年(1560年)に、信長が奉納したものだ。戦勝を祈願したとも、戦勝のお礼に奉納したとも伝わる。

なぜ蜘蛛切丸という号がついたのか?

「刀の持ち主が眠っていた時に毒蜘蛛に襲われたが、この刀が自らさやから抜け出して毒蜘蛛を斬りつけた」という伝承による。

この2本が出合うのは、歴史上おそらく初めてのこと(あるいは約450年ぶり?)。
コラボが実現するのは、義元左文字が後期のみの展示となるので、8月16日から9月10日までだけである。

この因縁、見過ごすなかれ!

 

数々の歴史の節目を目撃した 脇指 銘 吉光 名物 鯰尾藤四郎【なまずおとうしろう】徳川美術館蔵

「なまずの尾」とはなんとも変わったネーミングだが、これは漫画にある通り、形が「鯰」に似ているからだ。
この刀の持つ物語もかなりハードモード。

信長が本能寺の変で死に、織田家重臣の柴田勝家も賤ヶ岳合戦で破れ、羽柴秀吉(豊臣秀吉)の勢力が徐々に織田信雄(信長の次男)を圧迫していった。
そこで信雄に仕える岡田重孝・津川義冬・浅井長時の三家老が親秀吉の立場に立ったため、信雄によって斬殺。このうち少なくとも岡田を斬ったのがこの刀とされているのだ。

この一件を受けて、秀吉は「自分に対する反逆だ!」として織田信雄に宣戦布告。
信雄は徳川家康に援軍を求めて小牧・長久手の戦いへと発展するのであった。

しかもこの刀、小牧・長久手の戦いを「始めた」だけでなく、後に秀吉の手に渡ってその息子の豊臣秀頼が持ち、大坂の陣では落城の際に焼けてしまい、後に家康が焼き直させたのである。
要は、炎上する大坂城と豊臣家の滅亡を炎の中で見た!という、貴重な歴史の証言者なのだ。

織田信雄が信長の血を残す! 典型的ダメ武将の意外な結末とは?

マンガ:アニィたかはし
文:編集部

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※出展品の説明は、天下人の城展の解説文と担当学芸員の説明に基づいております

 





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