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オモシロ歴史おじ散歩

有岡城を一周ツアーvol.2 富永商太画伯と巡る、オモシロ歴史おじ散歩

更新日:

武将ジャパンのメインイラストを手がける富永商太・画伯。
その画伯の地元である有岡城を巡りましょー!という「歴史おじ散歩」の第2回は、JR伊丹駅すぐの「史跡公園」がターゲットとなります。

有岡城のいわゆるメインディッシュの一つでありますが、画伯曰く「実はここ、がっかりスポットなんですわ」ということで……。
一体なにがどうガッカリなのかしら?
早速、行ってきやす!

 

貴重な惣構えが都市開発で破壊されちまった!

有岡城は、日本最古となる「総構えの遺構」を備えた貴重な城である――。
と、前回の歴史おじ散歩にて報告させていただきましたが、今なお全てキレイに残っているわけではありません。

JRの線路がズバンと通っていたり。
イオンモールが建ったり。
経済発展のために城は破壊されていて、非常に残念な形になっております。

もちろん、都市の発展に対して、「全部残しておいてよ」なんて主張はできませんし、今さら過去を嘆いたって古き姿は戻りません。

大事なのは、今そこにある遺構から何を感じるか!
画伯は、ご自身の足でそれを探すべく調査を開始して、途切れ途切れではあるものの戦国期の「総構え」を感じ取る部分もあったそうです。

てなわけでレンタサイクルで出かけました。

 

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こじんまりとした城跡公園を見て官兵衛ファンも言葉を失う

有岡城といえば、やっぱり大河ドラマ『軍師官兵衛』でしょう。

黒田官兵衛が荒木村重を説得に行って、逆に幽閉されてしまった場所。

「官兵衛が幽閉されたお城はどこですか?」
画伯は、何度か道を聞かれたことがあり、その都度、切ない思いをされてきたようです。

というのも、有岡城には模擬天守的なものも一切なく、他に見るところもそれほどありません。
更には、官兵衛がドコに幽閉されていたかも不明とくれば、せっかくここを訪れた戦国ファンの皆様も、こじんまりとした城跡公園を見て「……え? これだけ?」とガッカリするのだとか。

いったい幽閉場所はドコなの?

画伯の予想では、官兵衛が部屋の窓から見た藤の木に励まされたということで、「藤の木町」という場所ではないか、とのこと。

ちなみにコッテコテの城ガール・にのさんは、画伯の書いたマンガ・官兵衛がカッコよすぎるのが気になるそうで。
ディープな歴史ファンならではの考察ですね。

では、本丸跡に作られた有岡城史跡公園へと参りましょう。

こちらはJR伊丹駅より徒歩1分。
きれいな看板です。

「この入り口は枡形虎口風だけど、後世の想像ですからね」
と、バッサリ斬ると、画伯は足を速めてズンズンズン。

右折しないと中は見えない、たしかに枡形虎口風……

中へ進むと、石垣の跡がありました。
有岡城の特徴はお城の中を石垣で区切っていた点でしょう。
石垣は外壁として作るのが一般的かと思っていたので、なんだか珍しいですね。

なんでも、この工法のメリットは、中が広く使えることだったのではないか?とのこと。
有岡城以外では観音寺城も城の中が石垣になっているそうです。

 

画伯によると「本丸全体が大きな馬出しだったのでは」と予想しているそうです。

ちなみに「馬出し」とは、城の門の前に設置される防御施設の一つで、正面に対しては防御力を高めておき、攻撃に転じたときは脇から「馬を出せる仕様」となっております。だから馬出しなんですね。

画伯お手製の有岡城ガイドブックより

 

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区画整理前と比べて見ると、意外と楽しいガッカリスポット

それでは先へと進みましょう。

こちらの写真は、復元された礎石建物跡です。

同じく井戸の復元ですね。まぁ、見ればわかりますね。

この辺は昭和の石垣だそうです。
理路整然とやたらキレイなのは、想像で積んだものだからでしょう。

堀の跡もありました。完全に都市の発展で歴史が潰されたのかと思えば、意外と残っているものです。こういうのを見ると、ホッとしますね。

そしてこちらも画伯お手製の図。
城郭復元画家として活躍中の画伯の作品だけあって、さすがに見応えあります。

今回の史跡公園の場所を江戸期の古城跡に当てはめて見ることができます。

たとえば整備前の河川。現状は以下のとおり

曲がっておりますが、区画整理前、江戸期のお堀時代は真っ直ぐなんですよね。

ガッカリ史跡スポットとはいえ、画伯の解説を聞きながら現場を見ている我々3人は「おお!!」とか「スゴイ!」を連発。こうして昔の写真と見比べると、歴史が身近になってイメージ再現できて、なんだか楽しいです!

次回はいよいよ、総構えを攻めるためにレンタサイクルで駆け巡ります。

*画伯こと富永さんのお仕事、歴史復元画家とはなに?→聞いてみました「富永商太さんに歴史復元画家について聞いてみました」

漫画:小久ヒロ
関西在住、小心者の漫画家。別名義で女性向けストーリーものを描いてきたが、2015年、自分の性格をネタにしたコミックエッセイ「旅したら豆腐メンタルなおるかな?」(イースト・プレス)を出す。
同ジャンルでは、経済の専門家・神戸孝先生の話をわかりやすく漫画にした「気づいたら貧困層!? お金を武器に!月々3万円から2000万円作る方法教えます」(KADOKAWA)なども。
日本史学系の博物館学芸員資格を持つが、今はほとんど内容を忘れる。最近はドイツ近代史と日本美術史が好き。
一番よくやったアルバイトは発掘作業員(主に遺物整理~図面要員)。

 

文:北村美桂
Uターン岐阜県民歴6年目。ゆるふわ戦国ブログ「カツイエ.com」の人。
初心者向け&参加型の『名古屋歴史ナイト』 は毎回満席になる人気イベントに成長する。

 

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※過去の歴史おじ散歩はコチラからどうぞー →歴史おじ散歩

 





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