ゴールデンカムイ特集

アニメ『ゴールデンカムイ』スタッフトークイベントに行って参りました!

投稿日:

2019年4月19日。
アニメレビューも書いたことだし、せっかくだから出てみようか!

というわけでロフトプラスワンで開催された『ゴールデンカムイ』イベントへ行って来ました。

◆TVアニメ『ゴールデンカムイ』スタッフトークイベント

【出演者】
・難波日登志(監督)
・高木登(シリーズ構成)
・川越崇弘(助監督)
・羽山淳一(メインアニメーター)
・藤山直廉(プロデューサー)
・髙橋和彰(プロデューサー)

実は今だから言いますけど、難波日登志監督と中田譲治さん(土方歳三)からは、本サイト公式ツイッターのRTもいただいておりまして。

レビューの解釈はあれでいいのかな?
そんな答え合わせ感覚での参加でもありました。

コラボメニューは「金塊」かーい!

イラスト担当の小久ヒロさんと会場前に集合。
開演一時間前には結構人が集まっておりました。

コラボメニューは「金塊」と「青い目」。
「金塊」を頼んだところで、小久も吹き出しております。

そりゃあねw
ちなみに集英社監修で、野田先生にも利益がいくとかなんとか。味は甘くて、ちょっと独特な香りのあるおいしいカクテルでした。

会場内は満員で、熱気を感じます。
そしてついにスタッフの皆様登場!

お酒を飲みながらのトークになるので、うっかり何か漏れてしまうこともあるとか。

聞いた範囲で、こちらの判断で、よいかなというところまで書いていきます。

 

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アイヌ文様は大変だ!

このスタッフトークで、こちらの予想通りのことが語られまして。
それは、アイヌ文様作画の苦労でした。

ただでさえ精密。
和人には馴染みがない。
そして間違ってはならない!
しかもアニメでは動く!!

アシリパが振り返るような場面一つで、ともかく苦労するんだそうです。
しかも、キロランケ、インカラマッと増える。谷垣まで着ているぞ!

というわけで、楽になるどころか辛くなるだけだったそうです。

これは、こちらとしてもレビューで指摘した記憶があります。

ゴールデンカムイアニメ感想あらすじLIST

アイヌ文様。
『モアナ』のタトゥー。
スコットランドのタータン。

それそのものに意味があるものは、間違えると侮辱になります。そりゃ気合いが入りますよね。特別手当があったいいんじゃないか。
と、薄々感じていたので、口からはっきりと聞けてスッキリしました。

それと同時に、ファンも真剣に考えるべきところです。

『ゴールデンカムイ』ブームを受けてか、浴衣へのアイヌ文様転用がありましたね。

「そのくらい堅苦しいこと言うなよ〜」
というのは、ただの侮辱です。くれぐれもご注意を。

 

中川裕先生も来て欲しかった! というけれど事情が

アイヌ考証といえば、中川裕先生も来て欲しかったな〜、という一言が。

同日に講演があったんですよね。
実は、私も日程かぶらなければ参加したかったのです。

……次は日程、ずらしてくださいってば。これは本気です。

そんな中川先生は、毎回アフレコに参加して来たそうです。

アシリパ役の白石さんのアイヌ語が上達したとお墨付きもあったとか。
アイヌ語監修がとても大変なんだなあ、としみじみと感じました。

彼の好きな漫画についても聞きましたが、そこまで書いていいのかちょっとわかりませんので、そこはカットしましょうか。

中川先生の慣習を受けて、動作をきっちり再現している場面も見所ですね。

それだけではない。
アイヌ文化を伝えていく意義や重要性を、手抜きせずに取り組んでいると伝わって来ました。

作画の乱れとか、そういうレベルじゃない。
そこで失敗したら、妥協したら、侮辱につながりかねません。そういう緊張感と使命感が伝わってきました。

そしてここが重要ですよ!

スタッフの皆さんは、アイヌの異文化を学ぶこと、伝えることを心から楽しみ、使命感すら刺激を感じているのです。
それがよくわかりました。

「なんだかこういうのって、堅苦しくてめんどくさい」
そういう手抜きはありません。
プレッシャーをよい意味での楽しみとすること。そんな切り替えを感じましたね!

まぁ、苦労話は生々しかったんですけれどねっ!
特に第1シーズンの作画がらみとか。

 

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尾形愛が熱い

人気投票2位のあの男、尾形ァァァ!

尾形愛が熱い会場で、アニメ版での尾形への愛も語られます。

原作よりも、尾形の母の愛が強調されている。
それがアニメ版の解釈なのだそうです。変更箇所は、そんな愛を強調する意味があるとか。

アニメを見返したくなりますよね〜。
アニメ版、母の愛としてはちょっと間違ってしまったところもあるそうです。

それは、アンコウ鍋に尾形が嫌いな椎茸を入れてしまったこと。

母は尾形のために、好きなアンコウ鍋を作り続ける。
それなのに、椎茸を作画参考資料にあったから入れてしまったァァァ!

ソフトでは修正済みだそうです。
よかったね、尾形!

ちなみにメインアニメーター・羽山淳一氏は、なんと今夜だけでも二枚も尾形色紙を描いたのでした。

 

アシリパの魅力

杉元とアシリパのキャラクター設定についても、面白い意見が聞けました。

ネタバレになるからな〜どうしよっかな〜、まぁ、そこは伏せておきましょうか。

ただ、書いてもいいかなと思えること。
それはアシリパの特殊性です。

あの年齢でありながら成熟している。
これは多くの読者や視聴者が感じていることかと思います。

彼女は、いろいろな意味で特殊です。
和人でもない。
大人でもない。
子供でもない。
ものすごく魅力的で、とらえにくい個性の持ち主です。

そんな彼女を演じ、描くことがいかに大変であるか。
しっかりと伝わってきました。

 

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2クール、24話という配分

原作ファンからは、ナゼあそこをカットするのかという批判もあったアニメですが。
そのあたりの事情も伝わってきました。

2クール24話という配分ゆえ、苦渋の選択もたくさんあったのだと。
それがあの単行本同梱アニメです。泣く泣く削ったあの話を、どうしてもやりたい! ただの商業的な利益ではなく、スタッフの情熱をこめてあの作品を作っているのだとわかりました。

衝撃のカット話もありました。
原作ファンでもカットやむなしと考えていた、姉畑パートを待ち望んでいたスタッフがいたとか。
ラッコ鍋もカットされかけていたとか。

ただの時間配分ではなく、ストーリーのメインプロットとの整合性で、足し引きをしていると理解できました。

野田先生も了承済みです。
カットの箇所から、プロットの影響を推理することもレビューの楽しみでしたが、ますます興味が湧いてきました。

 

まだまだこの作品は止まらない!

そうして泣く泣くカットされた話が、オリジナルに追加される。
それが今後の野望だとか。

それだけではない。
ここでは終わらない。
どういうことか、わかりますね?

まぁ、月島軍曹役の竹本英史さんはロシア語特訓頑張ってくださいね、ってことですよ!

そしてこのトークショーで感じたのは、カムイの力ですね。

以前からアニメ化の話があった本作品は、明治維新150周年にアニメとなり、放映されました。
そしてその翌年、アイヌ新法が成立しました。

さらには朝の連続テレビ小説『なつぞら』と松浦武四郎のドラマ『永遠のニシパ』の放映。
これは偶然なのか?
必然なのか?
あるいはカムイの力ではないか?
そんなことを、トークショーを聴きながら改めて考えてしまいました。

 

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アニメ『ゴールデンカムイ』をどう評価するのか?

そしてこれは書きづらいこと。
トークショー感想を投稿する人は、結構アンチのことを気にしているようでして。

はっきりこれを言い切りましょう。
実は私自身、アニメ自体をそんなに見ておりません。昔はともかく、ここ十年はめっきり見なくなりました。

ですので、アニメのお約束や、高評価要素に正直なところ疎いのです。

本作が豪華声優と言われても、あんまりピンと来ていない程度。
じゃあなんでレビューを編集さんにお願いしたかというと、戦前近代史を扱う作品が好きだから。こりゃ存在そのものがレアだから、チェックしたいと思ったわけです。

そういうわけで、アニメに詳しい人からすると、評価基準がわからないかもしれません。

私は、本作は力作だと思っています。
その理由をあげていきます。

・アイヌ文化への敬意がある
→これはアイヌ文様へのこだわりひとつとっても、本物でした。

・考証の手抜きを感じない
→この時代、しかもアイヌを扱い、軍服を着用する人間がいるだけで無茶苦茶めんどくさいはずです。そのぶんボーナス出せよってレベルでしょう。\

しかし、粗雑なミス、単純なものは少ないのです。
作画、脚本ともに誠意と努力を感じました。

いくら絵が綺麗だろうが、出演者が豪華だろうが、考証ミスをした作品は容赦なくぶった切る。
それがマイルールです。

その点、本作はよくできている!
これは自信を持って言い切れます。

・マイナス部分にも納得のいく理由がある
→本作はカットが多すぎて、それゆえ評価が分かれるところです。私も好きなところがカットされて、ため息をついたことはあります。

ただ、プロットに穴を開けるわけではない。
泣く泣く削った、そういう努力を感じます。

もろに手抜きしたわけじゃない。
そういう事情を理解できるため、そこを叩く気にはなれません。

・意義がある作品
→アイヌ文化を描く。アイヌ語を耳にする機会を作る。

この二点だけでも意義があるもの。そこは評価しないといけません。
アニメとしてそこが評価ポイント?
まぁ、私の中ではそうなんですよ。

以上です。
次のシーズンも待ち望んでいます!

 

オマケ「あいつへの当たりが厳しくない?」

小久さんから、こんな指摘がありました。

「なんか尾形と鯉登がよく出てきますよね」

これは、好き嫌いとはちょっと違うかな。
なんかこう、可哀想になっちゃって。尾形はまだしも、鯉登はそうでもない。そう思えますかね。

彼個人というよりも、少尉という階級がもう、その時点で哀れで。
レビューでさんざん書いたんですけど。

軍隊もののセオリーとして、少尉は陰惨な退場を迎えがちです。
あんな元気な薩摩隼人の行く先に、少尉必滅道があるのかと思うと……そこは同情しますよね。

がんばれ、薩摩隼人。チェストー!

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

ゴールデンカムイ アニメ感想あらすじ 第二期13話「江渡貝くん」




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【参考】
アニメ『ゴールデンカムイ』amazonプライム・ビデオ

 



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