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後藤勝兵衛次々ここにあり

お米…それは日本人のDNA(剣・酒)に刻まれた美しい奇跡【後藤勝兵衛次々ここにあり vol.4】

更新日:

 

皆様、如何お過ごしで御座ろう。後藤勝兵衛次々で御座る。

某(それがし)はと言えば、ここの所酒が旨くて旨くて、ついつい食欲の秋と相まって、「次々」の名の通りお酒を深く深く愛でる機会も多く…。

秋は、誠に酒を堪能させてくれる季節で御座るな。うむ。

 

ちなみに、某の酒好きは巷でも人々の知る所で御座って、舞台公演時には皆様が山の様にお酒を差し入れして下さるので御座るよ。そんな時の某はいつにも増してホクホク顔なので御座る。

あ、い、いや、その、別に、だからと言って酒を所望して居るわけでは御座らんぞ! 某達を観に来て下さるだけで、心の底から有難く幸甚の至りで御座りますれば、何卒お気遣い無き様。

(編集部注・歴史新大陸さんを観劇される機会に恵まれましたら、一献の差し入れをよろしゅうお頼み申しますw)

 

柄頭に小指をかけないと、指がポロリ…

…さて、酒と言えば「米」。

前回、殺陣に於いてどの様に剣を振るのか!なんて自分で振っておきながら、全くその事に触れなかった故、此度こそは、その事に触れようと存知奉り候。

で、なんで米なの? と言うそなた、何卒最後までお読み下されたく存知申上げ奉り候。また、あくまでこれは我が劇団での実践方法で御座る故、参考程度に。

 

まずは、剣の握り方で御座る。剣は鍔元(つばもと)を右手で棟側(むねがわ)から握るべし。左手は、柄頭(つかがしら)に軽く小指をかけて握るべし!

ん? 専門用語が多くて分からない? それは、前回の記事を読んで居ないと言う事・・・貴様、間者だな!

と冗談はさておき、刀についての基本事項は前回の記事をご参照下さると幸いで御座る→【殺陣から分かる「江戸時代は右側通行」のたった一つの理由】

Wikipediaより

Wikipediaより

 

当時は、ほぼ100%と言ってよいくらい、家庭でも道場でも、武士は右利きに矯正されていたので、右手が鍔元と言うの持ち方は、例外は無しと言って良かろう。

棟側から握る(テニスラケットの持ち方と90度違います)のは、刃側に向かって真後ろから押さえておかないと力が伝わりにくかったり、または已む無く敵の攻撃を刃で受ける時にも押さえがきくからで御座るな。

また柄頭に小指をかけるのは、突き!で手がズルッとずれない様にするためで御座る。もし鍔の無い拵えの物や、匕首拵えのものだったり、保存用の白鞘だったり、なんて考えたらゾッとしますな。指がポロリ…。

 

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「真っ向」は勿体なきゆえ連発できぬ

さて、次は切り方。殺陣では、基本的にどの様に斬っているのかを写真で御説明致す。

実験台になって下さるのは、なんと剣聖、宮本武蔵先生(参照:三揃いの剣)で御座る!!! というのも、畏れ多い冗談で申し訳ない。逆にやられちゃうよ!

劇団歴史新大陸20140914-1

剣を両手に握る宮本武蔵・・・ではなく著者の後藤氏

剣の軌道は基本九つ御座る。

 

その軌道を記したのがこちら!

劇団歴史新大陸20140914-2

やっと出ました「米」!!

武蔵先生の真上に米の字!! ごめんなされ!!!

 

「米」と言えば、日本人と米の繋がりははるか神代の時代にまで遡りますな、うん。しかし、また話が逸れると困るので、目の前の「米」に注力致す。

業(わざ)名とともに紹介致そう。

 

一、真っ向(まっこう)

「米」の縦棒の線(時計の12時から6時)。最も大きく振りかぶり、真っすぐ振り下ろすため、決まれば一番ダイナミックでカッコイイ! が、綺麗に魅せるのはかなり難しい。斬られた方もリアクションが最も難しく、特別なファイナルアクションくらいでしか使わない、と言うか勿体なきゆえ連発しないでござる。

 

二、逆風(さかかぜ)

「真っ向」の真逆。他にも呼び名は存在する。「真っ向」と違って、滅多にお目にかかれないワザ。なぜなら後述の「切り上げ」と大差無く、また実用的なワザでも無いからである。もし此れを極めている遣い手が居たら、かなりお強いかも知れない…。

 

三、右袈裟(みぎけさ)

「米」の右上から左下。(相手の左肩から右脇下)最もポピュラーで得意な人が多いワザ。

 

四、左切り上げ(ひだりきりあげ)

「右袈裟」の間逆。フィニッシュに持ってくると、刀が上に上がっててカッコイイ!

 

五、逆胴(ぎゃくどう)

「米」の横棒。(時計の3時から9時)すれ違い様に斬る時は良く使われるが、それ以外はあまり使わない。何故なら、相手の左腰には鞘があって斬れないため。だから「逆」胴。「右薙ぎ」と言う事も。

 

六、貫銅(ぬきどう)

「逆胴」の間逆(文章で書くとややこしい・笑)。こちらもすれ違いざまによく使われる。「左薙ぎ」と言う事も。

 

七、左袈裟(ひだりけさ)

「米」の左上から右下。(相手の右肩から左脇下)某の一番の得意技。

 

八、右切り上げ(みぎきりあげ)

「左袈裟」の逆。個人的には、切り上げは左の方が好み。

 

九、突き(つき)

「米」の真ん中を突く!

 

と、基本はこの九つの太刀筋から全て成り立っておるので御座るよ。

もちろん、組み合わせや応用は流派によって数え切れないほど技として生み出されて御座れども、何事もまずは基礎が大切。お米は、日本人の身体作りにも、武術にも欠かせない、とてもとても大切な物だったので御座るな。

 

この他にも、防御技、足運び、姿勢、目線、等々数え切れないほどの「基礎」の動きがあり、繰り返し繰り返し頭が忘れて身体が覚えてくれるまで、学生の部活動の如く、身体に叩き込むので御座る。

チャンバラも決して付け焼刃ではカッコ良くは出来ないので御座るな。うむうむ。

 

そして、安全に配慮しつつ、カッコよく!ダイナミックに!スピーディーに!リズミカルに!を安定して出せる様になるまでには、数年はかかるもの。

 

ん? ・・・今、ふと気付いたので御座るが、某、ただ単に忍者ハットリ君みたいなしゃべり方になっては居ませぬか?

いや! 断じて気のせいと思い、今宵も米から生まれた旨し酒に舌鼓を打とうでは御座らぬか! ニンニン!

 

著:勝兵衛次々

次回へつづく(日曜日掲載)

 

◆ 後藤勝兵衛次々 プロフィール
後藤氏プロフ画像

普段は【劇団歴史新大陸】で局長・後藤勝徳として活動。生まれる時代をうっかり450年程間違えた役者でもあり、演出家でもある。
日本の誇りある歴史、文化、伝統芸能などを国内の若者、ひいては世界に発信し、その素晴らしさを広める為の場として、劇団活動を活発に行っている。

自称日本一の尊王俳優(あるいは日本一の快男児)。

劇団歴史新大陸HP  http://rekishin.com/

フェイスブック https://www.facebook.com/Katsunori.Goto.0113

 

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編集部注※戦国武将・後藤又兵衛さんのご子孫でもある(大酒飲みだからといって、母里太兵衛と勘違いされぬようお願いで御座る、ニンニン!)

 

 

 





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