徳川慶喜

徳川慶喜/wikipediaより引用

幕末・維新

徳川慶喜を知れば幕末の動乱がわかる!家康の再来とされた英邁77年の生涯

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親分・辰五郎を引き連れ京都へ

ほどなくして将軍後見職となり、再び勢いを取り戻した慶喜。

幕政改革に着手すると、1863年には将軍の名代として上洛し、朝廷との交渉を務め、外国嫌いで知られる孝明天皇にも会います。

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ただし、本人は将軍職に乗り気ではなかったようで、かつて父の斉昭(1860年に死亡)に対し「将軍職に興味なし」と伝えております。

ちなみに、上洛のとき慶喜は、側室の芳と、その父にして江戸の人気火消し新門辰五郎一派を率いておりました。

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辰五郎は、いわゆるアウトローたちの親分的存在でもあり、慶喜とは互いに認めあっていたというから、デキる人とは分け隔てなく付き合うという人柄だったのでしょうね。

もしかしたら、徳川の中で本当に暴れん坊将軍キャラに近いかもしれません。

※ちなみに慶喜には他にも数名の側室がおりましたが、正妻の美賀君とは安政2年(1855年)に結婚しています

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第15代将軍になった途端に道はイバラだった

無血開城で江戸城を明け渡したせいか。

慶喜は、ときに臆病者で無能なイメージを持たれることもあります。

が、むろん決してそんなことはありません。

1864年【禁門の変】では、自ら戦場に出向いて御所守備軍を指揮、長州藩の撃退に助力しております。

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戦闘そのものは会津&桑名藩 vs 長州藩という構図のところに、西郷隆盛の率いる薩摩藩も会津方に加勢し、一日で終わりました。

御所に向かって発砲した長州藩を成敗すべく、この後、幕府軍らは第一次長州征伐に出向いて完勝。

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慶喜はそれからしばらく朝廷相手の交渉を請け負っていましたが、1866年に第14代将軍・家茂が死亡して、ついに徳川宗家を相続することになります。

つまり第15代将軍です。

しかし、就任した矢先から、その道はイバラそのものでした。

最初の処罰が手ぬるい!

として、もう一度、集められた第二次長州征伐では、薩摩の協力を得られず、急遽、中止になって幕府の権威が落ちまくります。

実はこのとき薩摩は、裏で長州と手を繋いでいたのでした(薩長同盟)。

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さらに朝廷では、外国嫌いで中々話の進まない孝明天皇が崩御され、新たに明治天皇が即位。

若き天皇を盛り立てて新たな政権樹立の機運で盛り上がります。

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江戸時代は250年 他の者に政治がデキるワケがない

こんな状況では、いくら慶喜が有能と言ったって、劇的な反撃手段など簡単には打てません。

そこで……。
慶応三年(1867年)の10月14日、京都の二条城で【大政奉還】を行い、形式的には江戸幕府が終わります。

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なぜ「形式」かというと、慶喜はこの後もしばらく征夷大将軍であり続けるからです。

そもそも慶喜は「朝廷に権力を返しても、あいつらずっと中央の政治をやってないんだから、チンプンカンプンだろ? きっと泣きついてくるに違いない」と踏んでいました。

その昔、鎌倉幕府が倒れたとき後醍醐天皇が親政(天皇が直接政治を行うこと)しようとしたときも、たった百年程度で政治のいろはもわからなくなっていたぐらいです。

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まして江戸幕府は約二百五十年も続いていましたし、当時15歳で即位したばかりの明治天皇や公家たちがまともに政治をできるわけがないと思っていたのでしょう。

しかも、当時の朝廷で権力を持っていたお偉いさんは皆親幕府派。

明治維新の中核になった岩倉具視達は、位としては下のほうであって、朝廷への影響力がほとんどなかったのです。

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